目次骨格系関節系筋肉系消化器系呼吸器系胸郭泌尿器系生殖器系腹腔と骨盤腔内分泌腺心脈管系リンパ系神経系感覚器外皮

Male external genitalia(男性の外生殖器;外部生殖器)Organa genitalia masculina externa だんせいのがいせいしょくき;がいぶせいしょくき Feneis: 196_03

[A09_4_00_001] →(男の外生殖器には陰茎と陰嚢などがある。)

Penis(陰茎)Penis いんけい Feneis: 196_04

[A09_4_01_001] →(陰茎は男性の交接器であるが、泌尿器の一部である尿道をも含む。恥骨に付着する基部が陰茎根で、根より前方の自由部が陰茎体、先端の膨大部が陰茎亀頭、咽頭後縁の高まりを亀頭冠、その後方の溝の部分を亀頭頚という。陰茎上面を陰茎背といい、平たく、下面は尿道が通過する側で、尿道面という。陰茎の主体は、尿道を包む尿道海綿体と、二つの陰茎海綿体である。左右の陰茎海綿体が接着してできる下面の溝に尿道海綿体がはまる。陰茎海綿体の恥骨下枝への付着部を陰茎脚、尿道海綿体の基部のふくらみを尿道球という。亀頭は尿道海綿体が先端でふくらんだものである。各海綿体は結合組織性の強靭な陰茎・尿道海綿体小柱とよばれる平滑筋を含む柱が多数内腔を走る。陰茎海綿体洞には、深陰茎動脈などからの枝であるラセン動脈が直接に流入する。血液が急速に流入すれば、海綿体、海綿体静脈からの血流の還流が妨げられ、海綿体は腫脹して陰茎が膨起する。左右の陰茎海綿体の間の不完全な仕切りを陰茎中隔といい、亀頭内の正中にあるものを亀頭中隔という。三つの海綿体を深陰茎筋膜が共通に包み、さらにその外側を浅陰茎筋膜が包む。陰茎の皮膚はゆるく、前方では二重となってヒダをつくり、これを包皮という。包皮と亀頭下面を結ぶヒダを包皮小帯という。下面には陰嚢縫線につづく陰茎縫線が認められる。亀頭冠には包皮線があり、これは独立皮脂腺である。)

Root of penis(陰茎根)Radix penis いんけいこん Feneis: 196_05

[A09_4_01_002] →(陰茎根は恥骨の下面に付着する部で、体表からは見えない。)

Body of penis(陰茎体)Corpus penis いんけいたい Feneis: 196_06

[A09_4_01_003] →(陰茎体は亀頭と根の間の部で陰茎の本体である。)

Crus of penis(陰茎脚;陰茎海綿体脚)Crus penis; Crura corporis cavernosi penis いんけいきゃく;いんけいかいめんたいきゃく Feneis: 196_07

[A09_4_01_004] →(陰茎海綿体と尿道海綿体とは陰茎体から近位側に向かってのび、それぞれ、陰茎脚および尿道球となり陰茎根をつくる。すなわち左右両側の陰茎海綿体は恥骨結合の下側で、陰茎脚となり、左右に分かれて恥骨弓に沿って走る。)

Dorsum of penis(陰茎背)Dorsum penis いんけいはい Feneis: 196_08

[A09_4_01_005] →(陰茎背は陰茎体の前(上)面をを陰茎背といい、ひらたい。後下面を尿道面という。)

Urethral surface(尿道面)Facies urethralis にょうどうめん Feneis: 196_09

[A09_4_01_006]

Glans penis; Glans of penis(陰茎亀頭)Glans penis いんけいきとう Feneis: 196_10

[A09_4_01_007] →(尿道海綿体の膨大した末端部。(Feneis))

Corona of glans(亀頭冠(陰茎亀頭の))Corona glandis penis きとうかん(いんけいきとうの) Feneis: 196_11

[A09_4_01_008] →(亀頭の後縁。 (Feneis))

Septum of glans; Septum of glans penis(亀頭中隔(陰茎亀頭の))Septum glandis penis きとうちゅうかく(いんけいきとうの) Feneis: 196_12

[A09_4_01_009] →(亀頭内の正中隔壁。 (Feneis))

Neck of glans(亀頭頚(陰茎亀頭の))Collum glandis penis きとうけい(いんけいきとうの) Feneis: 196_13

[A09_4_01_010] →(亀頭冠の後方の溝。 (Feneis))

Prepuce of penis; Foreskin(包皮(陰茎の);陰茎包皮)Preputium penis ほうひ(いんけいの);いんけいほうひ Feneis: 196_14

[A09_4_01_011] →(陰茎の皮膚は陰嚢と同様に色素に富み、皮下脂肪がない。亀頭の基部を輪状に取りまく皮膚は包皮と呼ばれ、小児では亀頭を覆っている。包皮は亀頭の表面の皮膚に移行する。包皮が亀頭を覆っており、亀頭を越えて翻転できないものを包茎phimosisという。白人には日本人より包茎が多い。程度の強い包茎は手術で治す必要がある。ユダヤ人社会、イスラム教徒など一部では割礼circumcisionといって、男児の包皮を切り取る儀式が行われている。)

Frenulum of prepuce(包皮小帯)Frenulum preputii ほうひしょうたい Feneis: 196_15

[A09_4_01_012] →(亀頭の尿道面の正中には包皮小体という皮膚のヒダが、包皮と外尿道口の辺縁を結んでいる。)

Raphe of penis(陰茎縫線)Raphe penis いんけいほうせん Feneis: 196_16

[A09_4_01_013] →(陰嚢の正中面では皮膚表面にやや隆起した陰嚢縫線を認める。)

Corpus cavernosum penis(陰茎海綿体)Corpus cavernosum penis いんけいかいめんたい Feneis: 196_17

[A09_4_01_014] →(陰茎海綿体は陰茎体の背側に左右1対ある。白膜とう厚い結合組織性被膜で被われている。)

Corpus spongiosum penis; Corpus spongiosum of urethra(尿道海綿体)Corpus spongiosum penis; Corpus cavernosum urethrae にょうどうかいめんたい Feneis: 196_18

[A09_4_01_015] →(尿道海綿体は1個で、陰茎の尿道面側にあり、その中を全長にわたって尿道が貫き走っている。尿道海綿体は陰茎海綿体よりも小さいが、先端部は円錐状に肥大し陰茎海綿体の先端部に被いかぶさるように亀頭をつくる。尿道海綿体も白膜で覆われている。)

Bulb of penis; Bulbus portion of spongy urethra(尿道球;陰茎球;尿道海綿体球)Bulbus penis; Bulbus urethrae; Bulbus corporis cavernosi urethrae にょうどうきゅう;いんけいきゅう;にょうどうかいめんたいきゅう Feneis: 196_19

[A09_4_01_016] →(陰茎球は左右の陰茎脚の間で後上方に向かって球状に肥大したもので、尿生殖隔膜の下面(会陰膜)に付着する。)

Tunica albuginea of corpora cavernosa(陰茎海綿体白膜)Tunica albuginea corporum cavernosorum いんけいかいめんたいはくまく Feneis: 196_20

[A09_4_01_017] →(陰茎海綿体白膜は強靱な結合組織性膜。)

Tunica albuginea of corpus spongiosum; Tunica albuginea of male urethra; Tunica albuginea of penis(尿道海綿体白膜)Tunica albuginea corporis spongiosi にょうどうかいめんたいはくまく Feneis: 196_21

[A09_4_01_018] →(尿道海綿体白膜は陰茎海綿体白膜にくらべ、やや発達が弱い。)

Septum penis; Septum pectiniforme of penis(陰茎中隔;(陰茎海綿体)櫛状中隔)Septum penis; Septum pectiniforme corporis cavernosi penis いんけいちゅうかく;(いんけいかいめんたい)くしじょうちゅうかく Feneis: 196_22

[A09_4_01_019] →(陰茎中隔は陰茎海綿体を左右に分ける櫛状の隔壁である。)

Trabeculae of corpora cavernosa(陰茎海綿体小柱;海綿体小柱)Trabeculae corporum cavernosorum いんけいかいめんたいしょうちゅう;かいめんたいしょうちゅう Feneis: 196_23

[A09_4_01_020] →(陰茎海綿体小柱は陰茎海綿体内で平滑筋に富んだ結合組織の柱。)

Trabeculae of corpus spongiosum(尿道海綿体小柱)Trabeculae corporis spongiosi にょうどうかいめんたいしょうちゅう Feneis: 196_24

[A09_4_01_021] →(尿道海綿体小柱は尿道海面体内で平滑筋を伴う結合組織の柱。)

Cavernous spaces of corpora cavernosa(陰茎海綿体洞;海綿体洞)Cavernae corporum cavernosorum いんけいかいめんたいどう;かいめんたいどう Feneis: 196_25

[A09_4_01_022] →(陰茎海綿体洞は血液が充満した粗い編み目の隙間。)

Cavernous spaces of corpus spongiosum(尿道海綿体洞)Cavernae corporis spongiosi にょうどうかいめんたいどう Feneis: 196_26

[A09_4_01_023] →(尿道海綿体洞は血液に満たされた細い網目の海綿状の隙間。)

Helicine arteries of penis(ラセン動脈;螺行動脈(陰茎の))Arteriae helicinae; Arteriae helicinae penis らせんどうみゃく;らこうどうみゃく(いんけいの) Feneis: 196_27

[A09_4_01_024] →(陰茎のラセン動脈は陰茎深動脈の枝でラセン状に走る。)

Cavernous veins of penis(海綿体静脈(陰茎の))Venae cavernosae penis かいめんたいじょうみゃく(いんけいの) Feneis: 196_28

[A09_4_01_025] →(陰茎の海綿体静脈は海綿体内の拡張した静脈。)

Fascia of penis(陰茎筋膜)Fascia penis いんけいきんまくBuck's fascia (penis) Feneis: 196_29

[A09_4_01_026]

Superficial fascia of penis(浅陰茎筋膜)Fascia penis superficialis せんいんけいきんまく

[A09_4_01_026_1]

Deep fascia of penis(深陰茎筋膜)Fascia penis produnda しんいんけいきんまく

[A09_4_01_026_2] →(海綿体3つの勃起構造を包む深在性のやや強い筋膜。)

Suspensory ligament of penis♂(陰茎提靱帯)Ligamentum suspensorium penis♂ いんけいていじんたい Feneis: 110_15

[A04_5_02_019] →(浅腹筋膜の正中下端部が靱帯化したもので、陰茎(陰核)ワナ靱帯の深部にあり、恥骨結合前面からおこり、陰茎(陰核)海綿体の基部背面につく。女性では著しく弱い。)

Subcutaneous tissue of penis(陰茎皮下組織)Tela subcutanea penis いんけいひかそしきColles' fascia (penis) Feneis: 196_30

[A09_4_01_027] →(コーリス筋膜とよばれる。コーレス筋膜とも発音される。スカルパ筋膜(腹壁浅筋膜の線維層、膜層)から連続する会陰浅筋膜の線維層をさしている。アイルランドの外科医Abraham Colles (1773-1843)が1811年に記載したもので、彼の名はコーレス骨折Colles' fracture(橈骨下端の典型的骨折)にも残っている。)

Fundiform ligament of penis♂(陰茎ワナ靱帯)Ligamentum fundiforme penis♂ いんけいわなじんたい

[A04_5_02_023] →(浅腹筋膜の正中か端部が靱帯化したもので、恥骨結合の上方の白線前面からおこり、2脚に分かれて陰茎海綿体を含んだのち、陰嚢に放散する。弾性線維を多く含む。)

Preputial glands(包皮腺)Glandulae preputiales ほうひせん Feneis: 196_31

[A09_4_01_028] →(包皮腺は主に亀頭冠および頚の皮脂腺で、恥垢とよばれる臭気のある物質を分泌する)

Male urethra(男性の尿道)Urethra masculina だんせいのにょうどう Feneis: 198_01

[A08_5_01_001] →(男の尿道は長さ約15~20cmである。膀胱頚の内尿道口に始まり、前立腺内を走り、尿道生殖隔膜を貫通し、陰茎の体を通って亀頭の前端で外尿道口に開く。尿道は走行によって、前立腺部・隔膜部・海綿体部の3部に分けられる。まず前立腺を貫通し、これを尿道の前立腺部という。後(背)壁中央には尿道稜があり、膀胱垂の連続する縦の隆起である。尿同僚の中央部は紡錘状にふくらみ、これを精丘という。精丘には前立腺小室が盲嚢として開く。これは胎生期のMueller管の名ごりで、男性子宮または男性腟ともいう。前立腺小室の両側に射精管が開口し、これより先の尿道は尿路と精液の通路を兼ねる。精丘両側のへこみが前立腺洞で、多くの前立腺管が開口する。つづいて尿道は尿生殖隔膜を貫く。これが隔膜部で、約1cm長。さらに外尿道口までが海綿体部で、12~14cm長。亀頭内の部分が膨大し、ここを尿道腺窩という。その後端上壁に舟状窩弁とよばれるヒダがある。海綿体部の粘膜には陥凹が多数みられ、尿道腺(リットレ腺)が開口する。)

Internal urethral orifice; Internal urinary meatus(内尿道口(男性の))Ostium urethrae internum ないにょうどうこう Feneis: 198_02

[A08_3_01_027]

Filling internal urethral orifice(充填内尿道口)Ostium urethrae internum accipiens じゅうてんないにょうどうこう Feneis: 198_03

[A09_4_02_001]

Emptying internal urethral orifice(排尿時内尿道口)Ostium urethrae internum evacuans はいにょうじないにょうどうこう Feneis: 198_04

[A09_4_02_002]

Intramural part of urethra; Preprostatic part of urethra♂(壁内部;前立腺前部(尿道の))Pars intramuralis urethrae; Pars preprostatica♂ にょうどうのへきないぶ;にょうどうのぜんりつせんぶ Feneis: 198_05

[A09_4_02_003]

Prostatic urethra of male urethra(前立腺部(尿道の);尿道前立腺部)Pars prostatica ぜんりつせんぶ(にょうどうの);にょうどうぜんりつせんぶ Feneis: 198_06

[A09_4_02_004] →(前立腺の内部を貫く部で、長さ約3cmである。この部の内腔は尿道のうちで最も広く拡張しやすい。前立腺部の後壁には膀胱垂からつづく縦走する粘膜の高まりがある。この高まりを尿道稜という。尿道稜につづく後壁の中央部は精丘という紡錘状の隆起となり、精丘の頂に盲管状小陥凹あがある。この陥凹を前立腺小室という。)

Proximal part of prostatic urethra(近位部(尿道前立腺部の))Pars proximalis urethrae prosticae きんいぶ(にょうどうぜんりつせんぶの) Feneis: 198_07

[A09_4_02_005]

Distal part of prostatic urethra(遠位部;末端部(尿道前立腺部の))Pars distalis urethrae prosticae えんいぶ;まったんぶ(にょうどうぜんりつせんぶの) Feneis: 198_08

[A09_4_02_006]

Urethral crest(尿道稜)Crista urethralis にょうどうりょう Feneis: 198_09

[A09_4_02_007] →(尿道壁背面で、膀胱垂につづく粘膜のヒダ。 (Feneis))

Seminal colliculus(精丘)Colliculus seminalis せいきゅう Feneis: 198_10

[A09_4_02_008] →(尿道稜の中央部で射精管開口部をもつ小丘状隆起部。 (Feneis))

Prostatic utricle(前立腺小室;男子小子宮)Uriculus prostaticus ぜんりつせんしょうしつ Feneis: 198_11

[A09_4_02_009] →(Mueller管の遺残として精丘内にある盲嚢で、長いもので1cmに達する。 (Feneis))

Prostatic sinus(前立腺洞)Sinus prostaticus ぜんりつせんどう Feneis: 198_12

[A09_4_02_010]

Muscular layer of prostatic urethra(筋層(尿道前立腺部の))Tunica muscularis urethrae prosticae きんそう(にょうどうぜんりつせんぶの) Feneis: 198_13

[A09_4_02_011]

Circular muscle layer of prostatic urethra(輪筋層;輪層(尿道前立腺部の))Stratum circulare tunicae muscularis urethrae prosticae りんきんそう;りんそう(にょうどうぜんりつせんぶの) Feneis: 198_14

[A09_4_02_012]

Internal urethral sphincter; Supracollicular sphincter; Preprostatic sphincter(内尿道括約筋;精丘上括約筋;前立腺前括約筋)Musculus sphincter urethrae internus; Musculus sphincter supracollicularis ないにょうどうかつやくきん Feneis: 198_15

[A09_4_02_013]

Longitudinal muscle layer of prostatic urethra(縦筋層(尿道前立腺部の))Stratum longitudinale tunicae muscularis urethrae prosticae じゅうきんそう(にょうどうぜんりつせんぶの) Feneis: 198_16

[A09_4_02_014]

Mucous membrane of prostatic urethra(粘膜(尿道前立腺部の))Tunica mucosa urethrae prosticae ねんまく(にょうどうぜんりつせんぶの) Feneis: 198_17

[A09_4_02_015] →(粘膜とは、体内の器官を被う面のうちで、体の外表につながるような面に対して与えられる名称である。そのような粘膜は、上皮epitheliumとこれを直下で支える結合組織(固有層と称する)との2つの基本要素からなる。固有層を作る結合組織の中には、ときに平滑筋層が存在するが、そのさいにはこの平滑筋層のことを粘膜筋板とよぶ。粘膜が表面に粘液を分泌する場合としない場合とがある。)

External urethral sphincter; External urethral sphincter of male; Guthrie's muscle♂(外尿道括約筋)Musculus sphincter urethrae externus♂ がいにょうどうかつやくきんGuthrie's muscle Feneis: 198_18

[A09_4_02_016] →(尿道括約筋は男では入道の隔膜部を輪状にまたはわな状にかこみ、かつ尿道の両側に尿道球腺を含み、上端は前立腺の筋質に移行する。)

Intermediate part of urethra; Membranous urethra; Pars membranacea urethrae; Pars intermedia urethrae(隔膜部;中間部(尿道の))Pars intermedia uretrae; Pars membranacea urethrae かくまくぶ;ちゅうかんぶ(にょうどうの) Feneis: 198_19

[A09_4_02_017] →(尿生殖隔膜内にある男の尿道の部分。男性の尿道の内で前立腺直下から尿道球直下で尿道海綿体中の尿道にはいるところまでの1cmほどの短く狭い部分。)

Anoperinealis; Recto-urethralis inferior(肛門会陰筋;下直腸尿道筋)Musculus anoperinealis; Musculus rectourethralis inferior こうもんえいんきん;かちょくちょうにょうどうきん

[A09_4_02_017_1]

Spongy urethra of male urethra; Spongy part of urethra(海綿体部;尿道海綿体部)Pars spongiosa かいめんたいぶ;にょうどうどうかいめんたいぶ Feneis: 198_23

[A09_4_02_021] →(尿道海綿体部は隔膜部(中間部)につづき、陰茎の尿道海綿体内を縦走する部で、3部のうちで最も長く、長さは10~15cmである。尿道海綿体部の内腔は2箇所で広くなっている。すなわち、尿道海綿体の後端部である尿道球を貫くところと、陰茎先端部(亀頭)を貫くところとである。とくに外尿道口に開くすぐ前のところは広く、尿道舟状窩といわれる。)

Navicular fossa; Navicular fossa of urethra(尿道舟状窩)Fossa navicularis urethrae にょうどうしゅうじょうか Feneis: 198_24

[A09_4_02_022] →(外尿道口に開く前で尿道が拡大した部分。 (Feneis))

Valve of navicular fossa(舟状窩弁;舟状窩ヒダ)Valvula fossae navicularis しゅうじょうかべん;しゅうじょうかひだGuerin's valve Feneis: 198_25

[A09_4_02_023] →(舟状窩上壁の粘膜ヒダ。(Feneis))

Urethral lacunae(尿道凹窩)Lacunae urethrales にょうどうおうかMorgagni, Lacunae of Feneis: 198_26

[A09_4_02_024]

Urethral glands of male(尿道腺(男性の))Glandulae urethrales にょうどうせん(だんせいの)Littre, Glands of Feneis: 198_27

[A09_4_02_025] →(男性の尿道腺をリトレー腺ともよぶ。陰茎内尿道壁にあり尿道陥凹に開く小粘膜腺。 リトレーLittre, Alexis (1658-1726)フランスの外科医、解剖学者。リトレー腺(尿道腺)("Description de l'urethre de l'homme", Hist. Acad. Roy. Sci. (Paris) (1700), 1719, (M'em., 311-316)、リトレーヘルニア(腸憩室ヘルニア)、リトレー結腸切開術を記す。)

Muscular layer of spongy urethra(筋層(尿道海綿体の))Tunica muscularis urethrae spongiosa きんそう(にゅどうかいめんたいの) Feneis: 198_29

[A09_4_02_027]

Longitudinal muscle layer of spongy urethra(縦筋層(尿道海綿体の))Stratum longitudinale tunicae muscularis urethrae spongiosa じゅうきんそう(にゅどうかいめんたいの) Feneis: 198_21

[A09_4_02_028]

Mucous membrane of spongy urethra(粘膜(尿道海綿体の))Tunica mucosa urethrae spongiosa ねんまく(にょうどうかいめんたいの) Feneis: 198_31

[A09_4_02_029] →(粘膜とは、体内の器官を被う面のうちで、体の外表につながるような面に対して与えられる名称である。そのような粘膜は、上皮epitheliumとこれを直下で支える結合組織(固有層と称する)との2つの基本要素からなる。固有層を作る結合組織の中には、ときに平滑筋層が存在するが、そのさいにはこの平滑筋層のことを粘膜筋板とよぶ。粘膜が表面に粘液を分泌する場合としない場合とがある。)

Para-urethral ducts(尿道傍管)Ductus paraurethrales にょうどうぼうかんSkene's tubules Feneis: 198_28

[A09_4_02_026] →(傍尿道管はスキーン腺管とも呼ばれる。スキーン腺管は尿道の両側に平行に走る管状腺で、外尿道口の両側に開口する長さ約1~2cmの管状の腺で、男性の前立腺にあたる。Skene, Alexander Johnston Chaalmers(1838-1900):アメリカの産婦人科医 スキーン腺(女性の尿道口付近の尿道粘膜にある管状腺)を記述("Zwei Reihen physiologischer Versuche", Arch. Anat. Physiol. Wiss. Med., 1852, 82-100)。)

External urethral orifice; External urinary meatus; External orifice of male urethra(外尿道口;外口(男性尿道の))Ostium urethrae externum; Orificium urethrae externum がいにょうどうこう;がいこう(だんせいにょうどうの) Feneis: 198_32

[A09_4_02_030]

Scrotum(陰嚢)Scrotum いんのう Feneis: 198_33

[A09_4_03_001] →(陰嚢は精巣、精巣上体、精索を包む筋性の皮膚で、真皮の深層と皮下組織は肉様膜とよばれ、脂肪を欠き、平滑筋がよく発達する。肉様膜は正中面では深く入り込み、陰嚢中隔に連続する。また、正中面では皮膚表面にやや隆起した陰嚢縫線を認める。陰嚢の皮膚はメラニン色素に富み、汗腺・脂腺も多い。皮膚は正中線上で高まって陰嚢縫線をつくる。)

Raphe of scrotum; Scrotal raphe(陰嚢縫線)Raphe scroti いんのうほうせん Feneis: 198_34

[A09_4_03_002] →(陰嚢の皮膚は正中線上で高まって陰嚢縫線をつくる。陰嚢縫線は前方では陰茎の縫線に、後方では会陰の縫線に連なる。)

Dartos fascia of scrotum; Superficial fascia of scrotum; Dartos tunic(肉様膜;浅陰嚢筋膜)Tunica dartos にくようまく;せんいんのうきんまくColles' fascia (scrotum) Feneis: 198_35

[A09_4_03_003] →(肉様膜は陰嚢の皮下組織で、脂肪組織を欠き、結合組織と平滑筋組織で作られている。)

Septum of scrotum; Scrotal septum(陰嚢中隔)Septum scroti いんのうちゅうかく Feneis: 198_36

[A09_4_03_004] →(陰嚢の内部は結合組織性の陰嚢中隔によって左右両側に分かれ、それぞれに精巣・精巣上体および精索をいれている。)

Dartos muscle(肉様筋)Musculus dartos にくようきん Feneis: 198_37

[A09_4_03_005]

最終更新日: 19/10/13

funalogo.gif (2604 バイト)

 

You are the th visitor to this page !(since 2000/1/1)

本日の番目です。昨日はth visitor to this page !

アクセス集計