歴史的な偉大な解剖学書
闘士型の人の代表的計測値.(Kretschmer. )
男 |
女 |
男 |
女 |
|||
身長 |
170.0 |
163.1 |
寛骨部のまわり |
91.5 |
95. 8 |
|
体重 |
62.9 |
61.7 |
前腕のまわり |
26.2 |
24.2 |
|
肩幅 |
39.1 |
37.4 |
手の周り |
21.7 |
20.0 |
|
腕のまわり |
91.7 |
86.0 |
下腿の周り |
33.1 |
31.7 |
|
腹のまわり |
79.6 |
75.1 |
下肢長 |
90.9 |
85.0 |
[図147]闘士型の模型図.(Kretschmer)
3. 肥満型pyknischer Typus (図148).男ではその特色が最もよくあらわれている中年の時には大きい体腔をもつ部分(頭,胸,腹)の周りが著しく大きいのであって,体幹には脂肪が豊富に蓄積されて,四肢の発達が弱いのである.
その方の全体像は典型的なばあいにははなはだ特徴がある.ずんぐりした形で,中等大である.顔が幅広くて軟らかであり,短い太い頚が,両方の肩のあいだに坐っている.胸郭は深くて,円く高まりを示し,堂々たる脂肪腹,四肢は脂肪が少なくてしばしばかわいくみえる.肩はいくらか高く引き上げられていて,三角筋の内側縁のところに目だった屈曲を示している.両肩のあいだで頭が前方に傾いて立っているが,それは胸椎の上部が軽く後方に曲がるために頚部が斜め前方にむかっているのである.皮膚は軟らかで,中くらいの厚さであり,筋肉も中等度の強さであって,軟らかくできている.
この型の特徴である脂肪蓄積がもしも起こっていないばあいにも,胸と肩と頚の比例や頭蓋骨,顔面骨,手の骨格の大きさの関係によってこの型を決めるのが容易である.
肥満型では年齢別による差異が比較的大きい.その特色が最もよく現われるのが30才から60才までである.
20才から30才までの若い肥満型では脂肪の蓄積がまだ明瞭でないので,闘士型と間違えられることがあるが,しかしちゅういしてみると,頭や胸や腹の周りが大きくできているのに,肩幅が闘士型のものより小さいのである.
60才よりうえんあると腹の脂肪ぶくれが多少ともなくなり皮膚はたるんで萎える.
肥満型の女では脂肪がやはり体幹に蓄積するが,胸と寛骨でそれが最も強度である.この型の女ではなはだ若い人はまだ脂肪蓄積があまり多くないときにはその構造がかよわくみえて,ややもすると細長型と間違えられることがある.
男 |
女 |
男 |
女 |
|||
身長 |
167.8 |
156.5 |
寛骨部のまわり |
92.0 |
94.2 |
|
体重 |
68.0 |
56.3 |
前腕のまわり |
25.5 |
22.4 |
|
肩幅 |
36.9 |
34.3 |
手の周り |
20.7 |
18.8 |
|
腕のまわり |
94.5 |
86.0 |
下腿の周り |
33.2 |
31.3 |
|
腹のまわり |
88.8 |
78.7 |
下肢長 |
87.4 |
80.5 |
[図148]肥満型の模型図.(Kretschmer)
最終更新日13/02/03