歴史的な偉大な解剖学書
しかしまた,他の目的でもこういう計測値が役にたつ.1例をいうと,Fetzerは(軍務にとって)能力の充分な胸部の極小値としてつぎの数を上げている.
呼息時の胸囲 |
75-76cm |
吸息時の胸囲 |
85cm |
胸郭運動範囲(Brustspielraum) |
5cm |
上部の前後径 |
12cm |
中部の前後径 |
16cm |
下部の前後径 |
18cm |
上中下の前後径を合わせて |
46cm |
上部の左右径 |
26cm |
中部の左右径 |
35cm |
下部の左右径 |
19cm |
上中下の左右径を合わせて |
80cm |
それに劣らぬ実地上の重要性(助産術にとって)をもつのは軟部にかこまれている骨盤を外から測ることである.
頭すなわち軟部をつけたままの頭蓋を外から測ることははなはだ広く行なわれてきている.それは成人でも新生児でも,またここの年齢のものでも,そして男女両性,いろいろの人種に行なわれている.
C. Krauseによると成人の体表の面績はおよそ16,000qcmである.FubiniとRonchiは162cmの体長で,50kgの重さの男の体表の面績を16,066.85qcmであるとし,Funkeは16,517qcmであるとした.
Meehこの問題を深く研究して,異なる年齢で表面積が如何に増加するかを述べている.
生後6日の子供の全表面積は 2,504.8qcm
6 1/2月の子供の全表面積は 4, 221.6qcm
6 3/4年の子供の全表面積は 8,018.2qcm
15 3/4年の子供の全表面積は 14,988.5qcm
またMeehによると成人の体表面積は17,587.4qcmと22,434. 9qcmの間にある.
36才の男で身体各部の表面積を測った結果:
頭 |
803.8qcm |
頚 |
456.6qcm |
胴 |
2941.6qcm |
上腕 |
781.5qcm |
前腕 |
678.6qcm |
手 |
538.5qcm |
上肢 |
1998.6qcm |
大腿 |
2012.5qcm |
下腿 |
1269.2qcm |
足 |
669.3qcm |
下肢と骨盤部を合わせて |
5016.8qcm |
左右の上肢と胴体の上部すなわち剣状突起,肋骨弓,第1腰椎までを含み,頭と頚を除いた部分が全表面積の1/3をなしている.
体重1kgにたいして成人では表面積が約300qcmである.子供ではこの数字がずっと大きい.例えば生後6日の子供で829qcm,12 1/2月の子供で562qcm,12 3/4年の子供では421qcmである.
H. Biastoch (Dissertation Greifswald,1928)の比較に的新しい研究によると女子において体重1kgに対して,2 3/4年のもので330qcm,11年1月のもので280qcm,17年2月のmので246qcmである.体重および体の大きさから体表の面積を計算する最もよい公式をLissauerがだしている:
O=37 G/L
Krauseは体重64kgのものの容積が57,110ccm;体重52kgのものでは容積は1cbmのおよそ1/20すなわち50,000ccmであるという.
Queteletは71,900ccmという数字をあげた.
Meehによると20~45才の男の体の容積は:
最もつよい吸気のとき 61,856ccm;
最もつよい呼気のとき 59,028ccm.
最終更新日11/02/23