歴史的な偉大な解剖学書
また口蓋の縫合としては正中口蓋縫合Sutura palatina mediana,横口蓋縫合Sutura palatinatransversa,さらに(痕跡として)切歯縫合Sutura incisivaをすでに(175頁)述べた.
顔面には横走する鼻根の縫合があって鼻[骨]前頭縫合Sutura nasofrontalisおよび前頭上顎縫合Sutura frontomaxillarisの各部分からなっている.この縫合は両側で眼窩のなかへ伸びている.横走する鼻根の縫合の中央から鼻[骨]間縫合Sutura internasalisが下方へ伸びている.またその外側には鼻[骨]上顎縫合Sutura nasomaxillarisがある.眼窩口の縁の中央あたりからは頬[骨]上顎縫合Sutura zygomaticomaxillarisがはじまる.この縫合から,あるいは独立して眼窩口の縁から眼窩下孔まで,上顎骨に属する眼窩下縫合Sutura infraorbitalisが走っているが,これはすでに(172頁)記したのである.頬[骨]側頭縫合Sutura zygomatico temporalisは側頭骨の頬骨突起と頬骨の側頭突起との結合部である.
[図262]頭蓋45才の男子,上からみる(7/10) (ベルリン解剖学教室所蔵の標本)
最終更新日13/02/03