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 頭蓋底の中央の領域ではさらに次のようなものが注意されるべきである.骨口蓋にはまず翼状突起の内側板と外側板とが接着し,前者には翼突鈎Hamulus pterygoideusがついている.両板のあいだには翼突窩Fossa pterygoideaがあって,その形成には口蓋骨も関与している.口蓋骨の口蓋板の上方で,左右の後鼻孔Choanaeが鋤骨の鋭い後縁によって分けられ,鼻腔に通じている.後鼻孔の周壁をつくっているものは口蓋骨の口蓋板・蝶形骨の翼状突起内側板および鞘状突起・鋤骨翼・鋤骨の後稜である.

[図271]頭蓋底の外衝の中央部(4/5)頭蓋底の咽頭領域を白線で囲んである.

[図272]頭蓋の正中断(7/10) (ベルリン解剖学教室所蔵の標本)

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最終更新日13/02/03

 

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