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後頭蓋窩の底の大部分は後頭鱗の凹んだ下部によってつくられている.骨の結合としては錐体後頭軟骨結合Synchondrosis petrooccipitalisと後頭乳突縫合Sutura occipitomastoideaがある.

 頭蓋底の内面の中央部は前方では鶏冠Crista galli とその両側にある篩骨の篩板Lamina cribriforrmisではじまる.鶏冠の前には盲孔Foramen caecumがある.篩板の大小多数の孔を貫いて嗅糸が,脳膜間のリンパ腔につづくリンパ鞘につつまれて出てゆく.眼窩頭蓋管Canalis orbitocranialisは前篩骨動静脈と同名の神経とを眼窩から篩板に導く,これらの脈管と神経は篩板の1つの孔を通って鼻腔にはいる.篩板のうしろには左右の蝶形骨小翼のあいだの平滑な面がつづく.

[図277]さらした頭蓋のレントゲン像 背腹照射(7/10)

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最終更新日13/02/03

 

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