Band1.291   

橈骨と尺骨のあいだの空間の上部と,尺骨の下端部に接する狭いすきまの部分とには骨間膜が張られてない.骨間膜は上部と下部では繊細で薄いが,残りの大部分は腱のように輝く固い結合組織束からなり,その大部分は橈骨から尺骨へと斜め下方に走っている.背側面にはまた反対の方向に走る線維束があって,これは橈骨から斜め上方に尺骨へ走っており,骨間膜の下部では主な線維群はこの方向のものである.上部と下部の比較的大きいすきまは,血管や神経の通りぬけるところになっている.骨間膜の起始と停止は両骨の骨間稜にかぎるのではなく,両骨の掌側面で骨間稜に接する部分もそれに含まれている.

 斜索は幅4~10mmの平らなテープ状あるいは丸ヒモ状の索で,尺骨粗面の下部からななめ下方へ橈骨に向い.橈骨結節の1/2~2cm下方で橈骨の掌側面に付いている.斜索は回外運動を制限する.

[図418, 419]肘関節27才の処女の腕のレントゲン像. 図418は掌側から背側へ照射,図419は尺側から橈側へ照射.

S.291   

最終更新日13/02/03

 

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