歴史的な偉大な解剖学書
[図435] 脊柱と骨盤右半とを結ぶ靱帯,股関節 前面(7/12)
短後仙腸靱帯Lig. sacroilicum dorsale breveの方は前者によって大部分おおわれており,内側の方でそのそばに少しばかり顔を出している.この靱帯は外側仙骨稜および関節仙骨稜から起って下後腸骨棘に付着する.その線維束は後仙骨孔を橋わたしして,これを一部分ふたしている.骨間仙腸靱帯Ligg. sacroilica interosseaは腸骨粗面と仙骨粗面のあいだの深いくぼみを充たしている.ここにはたがいに分離した多数の線維束がいろいろな方向に交叉して走っているが,全体としてはだいたい横走するのである.そしてその間に多くの脂肪組織がある(図434, 439).
最終更新日13/02/03