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 b)小後頭直筋M. rectus capitis dorsalis minor. この筋は環椎後結節から起り,大後頭直筋の内側で上方に走り,反対側の同名筋の直ぐ近くで項平面線の内側1/3の下方で幅広く付着する.その際この筋の外側部は大後頭直筋に被われる.

 神経支配:後頭下神経の後枝. 脊髄節との関係:C. I.

c)頭斜筋M. obliquus capitis. この筋は環椎の肋横突起から起り,大後頭直筋よりも頭頂側に付着する.

 神経支配:後頭下神経の後枝. 脊髄節との関係:C. I.

[図486] 頭蓋底の外面における筋の起始および停止

d)環椎斜筋M. obliquus atlantisこの筋は軸椎め棘突起から起り,環椎の肋横突起の後弓Spangeに付着する.

 神経支配:後頭下神経の後枝および大後頭神経の1枝.脊髄節との関係:C. L(II):BolkによればC. IIが正常な関係であると.

e)外側頭直筋M. rectus capitis lateralis. この筋は環椎の肋横突起前弓より起り,後頭骨に後頭顆の外側(乳様傍突起Processus paramastoideus)で付着する.

 神経支配:後頭下神経の前枝.脊髄節との関係:C. I.

 深項筋の 作用:大,小の後頭直筋は頭斜筋および環椎斜筋と共同して頭を後方に引く.一側の大, 小後頭直筋は環椎斜筋と共同して顔面をそのがわに向けるように頭を回す.外側頭直筋は頭を前方に屈する.

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最終更新日13/02/03

 

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