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[図635] 心臓の血管 横隔面(5/6)

肺の内部では気管支枝から出てくる小さい静脈小幹が肺静脈の分枝に入りこみ,またこの2つの静脈のあいだに吻合がある.この関係は気管支枝の分枝の全長にわたってみられる.気のほかにまだ気管支樹のもつ主要な静脈Hamptvenenについては右縦胸静脈の項を参照されたい.

 比較的しばしばみられる肺静脈の変異としては1側の肺静脈が心房に達する前にすでに1本の幹に合していることがある.また幹の数がふえていることもあり,それは1側だけ(多くは右側)のことがあり,両側にそれぞれ3本の肺静脈が存在することもある.右の肺静脈が右上大静脈,右縦胸静脈,冠状静脈洞に開口することがあり,また左の肺静脈が左腕頭静脈,左上大静脈,冠状静脈洞に開口することも見られている.

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最終更新日13/02/03

 

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