Rauber Kopsch Band2. 054   

これを口蓋弓Arcus palatiniといい,その前方の弓を舌口蓋弓Arcus glossopalatinusとよんで,これはゆるい円蓋をなしていて,下方は舌縁に達し,ここで3角形の粘膜ひだ(三角ヒダPlica triangularis)をなして終るのである.後方の弓は咽頭口蓋弓Arcus pharyngopalatinusといい, 円蓋がいっそう急であり,いっそうせまく張られていて,下方は咽頭の側壁に達している.また各側で前後2つの口蓋弓のあいだにあるへこみを扁桃洞Sinus tonsillarisとよび,ここに口蓋扁桃Tonsilla palatinaがあり,また舌小胞腺の1群が分離してここに存在する.なお前後の両口蓋弓の上部と口蓋扁桃の上端とのあいだに扁桃上窩Fossa supratonsillarisというへこみがある.また左右の口蓋弓と舌背の後部とのあいだにある場所を口峡Isthmus faucium, Rachenengeという.

[図80]口腔の諸壁と口峡 (9/10) 口角のところから水乎方向に頬を切断して,口をなるべく大きく開いたもの.

S.054   

最終更新日13/02/03

 

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