Rauber Kopsch Band2. 058   

[図84]顔面頭蓋ならびに咽頭と喉頭を合せて正中面の少し横で矢状断をしたもの (6/7)

 右側の断面を左側よりみる.口唇はやや開いてある.

 上皮がリンパ球によってつよく浸潤されて,そのために破損がおこることは舌扁桃におけると同じである(前述 48頁を参照せよ).しかしHellmannによると(Verh. anat. Ges.,1932)上皮のなかにあるリンパ球の大多数は上皮の表面にでてゆくのではなくて,上皮の内部にとどまって,炎症の原因をなすものや有害の刺激物に対して“防護の壁”Schutzwallをなすのであるという.

 口蓋扁桃に接して大小いろいろの粘液腺および混合腺があり,その導管はリンパ小胞を貫いて小胞腔に開いている.

S.058   

最終更新日13/02/03

 

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