Rauber Kopsch Band2. 060   

[図85]咽頭の諸筋 外から剖出して後方からみる (5/7).

2. 咽頭の筋層Tunica muscularis pharyngis(図76, 77, 85, 86)

1. 咽頭の筋肉は2群に分けられる.すなわち咽頭を締めつけるものSchlundschnürerと咽頭をひき挙げるものSchlundheberの群である.すべて横紋筋線維からできている.

α. 咽頭を締めつけるもの

1. 喉頭咽頭筋M. laryngopharyngicus, unterer Schlundschnürer(下咽頭収縮筋). この筋は輪状軟骨の外面からおこる輪状咽頭部pars cricopharyngicaと,甲状軟骨の斜線およびそれに隣接する甲状軟骨の縁からおこる甲状咽頭部Pars thyreopharyngicaがあり,さらに上の2つの軟骨のあいだの靱帯束からもおこる.この筋は後方に向かって扇状にひろがって,他側の筋と後方の正中線で合して,ここに咽頭縫線Rhaphe pharyngis(図85)をなす.この縫線の形成には他の咽頭収縮筋もあずかっている.

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最終更新日13/02/03

 

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