Rauber Kopsch Band2. 092   

 肝臓の主要な区分としては右葉Lobus dexterと左葉Lobus sinisterの別であって,左右両葉の境は肝臓の凸面では肝鎌状間膜Mesohepaticum ventraleの付着するところであり,凹面では[左]矢状裂Fissura Sagittalis(sinistra)である.

 右葉は左葉よりはるかに大であって,後者のおよそ5倍ある.そして中央部にある2つの葉すなわち方形葉Lobus quadratusと尾状葉Lobus caudatusは右葉に属するのである.この2つの部分より右側にある大きい部分は狭義の右葉ともよばれる.もっともv. Eggeling(Morph. Jahrb., 66. Bd.,1931)は方形葉が左葉に属するといい,Hjortsjö(1948)は方形葉のみでなく尾状葉の一部も左葉に属するという.

[図136]肝臓 内臓面の中部とへこみのなかにふくまれる諸器官を示す.(3/4)

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最終更新日13/02/03

 

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