Rauber Kopsch Band2. 121   

 被膜からつづいて細大いろいろの多数の突起が内部に入る.これを脾柱Trabeculae lienis, Milzbdlkchenといい,枝分れをして,またたがいに結合して,そのために密な網材ができており,これが他の内容を支える役目をしている.しかし非常に多くの細い脾柱が,それと同じ種類の脾柱に付着しないで,脾臓の内部で枝分れしつつある静脈の壁と合している.それによって静脈のかよわい壁が保護されて,この軟い器官の内部における血液の循環が促がされるのである.

 なお脾髄のなかにはなはだ多数の脾小節Lymphohoduli lienales, Milzknötchen(マルピギー小体Malpighische sche Körperchen)がある.新鮮な脾臓を切断してみると,脾小節は径0.2~0.7 mmの円くて灰色のものとして認められる.

[図171]脾臓 内臓面(9/10)

[図172]脾臓 横隔面(9/10)

S.121   

最終更新日13/02/03

 

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