Rauber Kopsch Band2. 196   

[図266]男の骨盤の正中断(W. Waldeyerの著“Becken”による) (9/20)

 †直腸の横ヒダ(コールラウシュ)

 前方は膀胱底の前で膀胱は突如として,あるいは急にロート状に狭くなった上で内尿道口Orificium urethrae internumを通じて尿道に移行する(図266).この開口部は尿道輪Anulus urethralisという輪状のたかまりでとりまかれている.尿道輪は尿道の壁内部にも及んでいる.膀胱にFundus, Grund,Corpus vesicae, Körper,Vertex, Scheitelを区別する.

 容量には著しい差異がある.110体の死体で調べたところ男の膀胱の容量は180ccmから1580ccmの間の相違があり,平均は735ccmであった.86体の女の膀胱では160ccmから1150ccmの相異があり,平均は680ccmであった(C. E. E. Hoffmann).

 生体においてできるだけ長いあいだ尿をためた上で計つた膀胱の容量は16才から70才までの74人の男で240ccmから1140 ccmの間の変動があり,平均は710ccmであった.14才から50才の52人の女においては200ccmから1020ccmまでの相異があり,平均は650ccmであった.

S.196   

最終更新日13/02/03

 

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