Rauber Kopsch Band2. 335   

[図412]左と右の側脳室Pars lateralis ventriculi telencephali,上方から開いてある.右側では島をあらわしてある.

d)小脳の髄質の柄,すなわち小脳脚Crura cerebelli(図415, 422, 427)

1. 橋腕Brachium pontis, Britckenarm,すなわち橋小脳脚Crus pontocerebellare.これは最も強大であって,四角小葉, 二腹小葉および小脳扁桃の前縁で小脳半球の髄核から出て,片葉と片葉柄と副片葉とに被われて内側かつ腹方へ走り橋に達する.小脳から出るところでは小脳脚全体のなかで最も外側にある.

2. 結合腕Brachium conjunctivum(cerebelli), Bindearm,すなわち小脳大脳脚Crus cerebellocerebraleは楕円形の断面をした索である.これは橋腕の内側で小脳の前縁から出てゆく.

 髄核から出るところでは,両側の結合腕はたがいに約1cm離れていて,上方に向かって相近づき,四丘体の下にかくれる所ではたがいに接触するまでに相近づくのである.

 両側の結合腕のあいだに張っている薄い板はちょうど2つのたなのあいだに張られた膜の形であって,これを前髄帆Velum medullare anteriusといい,その背面の上に小脳小舌が載っている(図422).

S.335   

最終更新日13/02/03

 

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