歴史的な偉大な解剖学書
[図422]脳幹,四丘体付近,菱形窩 図418の標本から3対の小脳脚を切って,小脳を取り去ってある.
[図423]側脳室の側頭部と後頭角 脳弓Fornix および海馬足Pes hippocampi
視床下部には脳底面に乳頭体Corpora mamillaria(図420)が見え,これは半球形ないし西洋ナシの形をした直径5~6mmの白い高まりであって,正中にある1本の溝により左右に分れている.乳頭体は終脳の脳弓と深い関係があり,内部に乳頭体核Nuclei corporis mamillarisという灰白質を含んでいる.灰白隆起Tuber cinereumは乳頭体の前で,視神経交叉のうしろにあり,外側は大脳脚および視索の内側縁に囲まれている.灰白隆起は灰白質の薄い板であって,中脳の脚間穿孔質が前方につづいた部分に当り,第三脳室の底の一部をなしている.
最終更新日13/02/03