Rauber Kopsch Band2. 376   

[図446]下垂体を通る正中断面 (成人男子)

[図447]松果体の横断面 (成人男子)

 この軟膜槽のなかで最も大きなものは小脳延髄槽Cisterna cerebello-medullarisであり,これは脊髄の後面のクモ膜下腔の続きをしている.すなわちクモ膜は下虫と第四脳室脈絡組織とのあいだの場所に入りこまないで,小脳の下面から延髄の後面に橋渡しの状態になっている.脊髄の前面のクモ膜下腔も脳の方に続いている.延髄の全体が1つの広いクモ膜下腔に包まれているのである.橋の腹方面になるとこのクモ膜下腔が中央にある1つの腔所と側方にある2つの腔所とに続いて,これらは中橋槽CisternApontis media,外側橋槽Cisternae Pontis lateralesとよばれ,そのうちで中央のものは脳底動脈を囲んでいる.クモ膜は橋の前縁からとび越えて視神経交叉の前縁に達するのである.

S.376   

最終更新日13/02/03

 

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