Rauber Kopsch Band2. 445   

[図507]錐体路,三叉神経と顔面神経の運動性の部分の中心伝導路 前方からみる.(Bechterewによる)

 Dp 錐体交叉;Fc 交叉して三叉神経核にいたる線維Fibrae cruciantes;Fd 直接線維Fibrae directae;Fp 錐体束;NV 三叉神経起始核;NVII顔面神経核;Pl 外側皮質脊髄路(錐体側索路); Pv 前皮質脊髄路(錐体前索路);Rv 前根;Tcb 皮質延髄路;Tcsp 皮質脊髄路.

 前索と側索とを下行する両錐体路の終末線維は前柱の神経細胞に達する.

 その経過のあいだに錐体路は多数の側枝をだす(図506).そのような側枝からなる比較的太い線維束が橋核にあたえられ,なおまたそのような線維束が黒核にゆく.しかし脊髄のなかでも錐体路からかなり多くの側枝がでて,これらは前柱細胞に達する.前柱の細胞からでる神経突起は前根線維となって脊髄からでて末梢神経の内部を走り体幹および体肢の諸筋に運する.1. 中前頭回(?)の後部からでる錐体路の晶部は横隔神経Nervus phrenicusの系統になる.この線維群は放線冠のなかを下方に走りプ膝に近く内包の前脚を通りぬけ,次いで大脳脚を貫き,部分的に交叉して延髄に達する.

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最終更新日13/02/03

 

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