Rauber Kopsch Band2. 473   

[図522]頭部表層の神経II(3/5)

 図521の標本の耳下腺を取り去り,眼角筋の一部と広頚筋の一部とを取り除いてある.

3. 頬筋枝Rami bucinatorii(3~4本).この枝は咬筋の中央部を越えて走り,眼角筋と眼窩下筋および犬歯筋を支配し,さらに鼻筋の全部,頬筋および口輪筋を支配する.

4. 下顎縁枝Ramus marginalis mandibulae.この枝は下顎縁に沿って進んでオトガイ部に達し,笑筋・オトガイ三角筋・下唇方形筋・オトガイ筋を支配する.またこの枝は頬筋枝および頚枝と結合している.

5. 頚枝Ramus colli.この枝は広頚筋に被われて下顎角のうしろを下前方に走り,第3頚神経から発する知覚性の頚横神経N. cutaneus colliと結合するが.このものだけが広頚筋に分布している.

S.473   

最終更新日13/02/03