Rauber Kopsch Band2. 477   

[図524]交感神経幹の上部・舌咽神経・迷走神経・副神経・舌下神経(1/2) (HirschfeldおよびLeveilléによる)

 比較的大きな枝は:

1. 咽頭枝Rami pharyngici(図524).

 多くのばあい迷走神経からは各1本の上咽頭枝下咽頭枝とが出る.これらは咽頭の側壁に達し,舌咽神経および交感神経からの咽頭枝と結合して咽頭神経叢Plexus pharyngicusを作っている.

 咽頭神経叢は目のあらい網をなして舌骨咽頭筋の外面にあり,多くは1個あるいはそれ以上の数の神経節をもっている.この神経叢からは多数の小枝が出て,一部は筋肉に,一部は粘膜に達する.咽頭の輪走筋の内部ではそこに入りこんだ細い枝が目の細かい叢を作り,その結節点(網を作る各神経が相交わる場所)には神経細胞がある.同じような神経叢が粘膜下組織にもあって,神経細胞を豊富にもっている.両種の神経叢はその他の腸管にある腸筋神経叢Plexus myentericusと粘膜下神経叢Plexus submucosusとに相当するのである.

S.477   

最終更新日13/02/03

 

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