Rauber Kopsch Band2. 493   

[図534]頚部の神経と血管 表層

4. 仙骨神経5対と尾骨神経1対との後枝(図529, 533)

 第1~第4仙骨神経の後枝は大きい後仙骨孔を通り,第5仙骨神経の後枝と第1尾骨神経とは浅後仙尾靱帯の外側部を貫いて背方に出る.これらの枝は上行枝と下行枝によってたがいに結合して後仙滑神経叢Plexus sacralis dorsalisをなすが,この神経叢は仙腸関節の後面と仙結節靱帯の起始の上にあって,次の諸枝を送りだしている.

1. 内側枝.内側枝は多裂筋の下端部と仙骨および尾骨の後面を被う皮膚に分布する.

2. 外側枝.外側枝はただ第1から第3までの仙骨神経にだけ属し,大臀筋の起始を貫いて中臀皮神経Nn. clunium mediiとなり上啓部の内側部の皮膚に達する.--仙腸関節への関節神経Gelenknervenは第1~第3仙骨神経だけからあたえられる.

S.493   

最終更新日13/02/03

 

ページのトップへ戻る