Rauber Kopsch Band2.519   

[図551]腰神経叢とその諸枝 前からみる.右側は大と小の両腰筋を取り除いてある.皮膚と幅の広い腹筋群の切り口はそれらの間を広げてある.左側は前腹壁と鼡径靱帯とを取りさつてある.(HirschfeldおよびLeveilléによる.)

3. 胸膜枝と腹膜枝Rami pleurales et peritonaeales

 この両者は壁側胸膜および腹壁の外側部と前方部を被う腹膜に分布し,また横隔膜の周辺部の上面と下面を被う胸膜と腹膜に分布している.

 

腰仙骨神経叢Plexus lumbosacralis, Beingeflecht

 腰仙骨神経叢は上部の腰神経叢Plexus lumbalisと下部の仙骨神経叢Plexus sacralisとよりなり,後者はさらに坐骨神経叢Plexus ischiadicusと陰部神経叢Plexus pudendalisとに分けられる.

 腰仙骨神経叢は特にその下部である仙骨神経叢の中では下肢の伸側と屈側に分布する神経が層をなして配列していることが知られ,この観点よりすれば腕神経叢と似ている.しかしさきに腕神経叢の層について述べたことが,ここでもまた注意されなければならない.

S.519   

最終更新日13/02/03

 

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