Rauber Kopsch Band2.547   

 

分節

反射

皮膚の感覚支配

肩甲下筋

手掌反射,第7頚分節から第1胸分節まで

広背筋

正中神経の分布領域

大円筋

第8頚分節

手と指との屈筋群

瞳孔反射

尺骨神経の分布領域

手の小筋群

第1胸分節

母指の諸伸筋

手の小筋群

母指球と小指球

第2~第12胸分節

背部と腹部との諸筋

腹壁反射,上腹部・第4~第7胸分節

胸部・背部・腹部・上臀部の皮膚

背部の諸伸筋(固有背筋)

腹壁反射,腹部,第7~第11胸分節

第1腰分節

腸腰筋

挙睾筋反射第1~第3腰分節

恥部の皮膚

縫工筋

陰嚢の前面

腹筋群

第2腰分節

腸腰筋

膝蓋腱反射,第2~第4腰分節

寛骨部の外方面

縫工筋

膝関節の諸屈

筋(Remak?)

大腿四頭筋

第3腰分節

大腿四頭筋

寛骨部の前面および内方面

大腿の内回旋筋群

大腿の内転筋群

第4腰分節

大腿の内転筋群

寛骨部と下肢の内方面で脛骨躁までと足の内方面

前脛骨筋

臀筋反射,第4~第5腰分節

膝関節の諸屈

筋(Ferrier?)

第5腰分節

股関節の外回旋筋群

膝関節の諸屈筋(Ferrier?)

足の諸屈筋

寛骨部の後面,大腿の後面,足の外側部

足の指の諸伸筋

腓骨筋群

第1と第2仙骨分節

足とその指との諸屈筋

足底反射

大腿の後面,下肢と足との外側面

腓骨筋群

足の小筋群

第3~第5仙骨分節

会陰の諸筋

アキレス腱反射

仙骨を被う皮膚,肛門,会陰,外陰部

膀胱および直腸反射の中枢

神経が筋に入るところとその中での分枝

 von BardelebenおよびFrohseの研究をもとにして次のことを述べておこう:神経が入る場所とその神経の分枝とは筋の形に相応していることもあるが,いつもそうとは限らない.それぞれの神経は同じくらいの太さの2本の枝に分れるか,あるいはその幹が順順に枝を1本ずつ出している.また筋に分布する神経のどれもが血管神経を出している.神経が血管と伴って筋に入ることもあり,あるいは別々の所で入っている.そしてまた各神経が逆行する枝をそれぞれ1本出している.

 その入る場所は筋の深い方の面,あるいは表ての方の面,そして近位部,あるいは筋の近位端から1/3のところ,または幾何学的な中点(これはまれである)にあって,決してはなはだしく遠位のところに入ることはない! 筋の中における神経の分枝のしかたにはすこぶるいろいろな形がある:大部分が下行する核であったり,長い下行枝と短い上行枝,同じ長さの上行枝と下行枝のことがあり,枝が扇形に放散していること,円錐形に放散していること,1つのがわあるいは2つのがわに向かって終末小枝の形で枝分れすることもある(第I巻,340頁をも参照せよ).

 筋外と筋内の係蹄,また筋外と筋内の結合があり,筋内神経叢がある.筋内神経叢はEislerによれば各筋によって全く一定した1つめ型を示している.

S.547   

最終更新日13/02/03

 

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