Rauber Kopsch Band2.618   

 これは眼窩口の縁の上方にある皮膚の高まりで.前頭筋と眼輪筋の線維をうけており,ここに外側へむいている短い剛い毛が密生している(図650, 651).

 下眼瞼と頬とのさかいは瞼頬溝Sulcus Palpebromalarisという不鮮明な皮膚の溝によって示されている.

 眼を開いているときには(図651),上眼瞼に横走する深い皮膚の溝がとくにはっきり認められる.これは前頭眼瞼溝Sulcus frontopalpebralisとよばれ,眼を閉じているときには浅い溝として見られるにすぎない(図650).これに対応して下眼瞼にあるのが瞼頬溝Sulcus palpebromalarisで,これは下の方を見たときにいっそうはっきりとあらわれる.また上眼瞼の中央を上眼瞼溝Sulcus palpebralis superior,下眼瞼の中央を下眼瞼溝Sulcus palpebralis inferiorが走っている.

[図650]左の眼瞼裂 目を閉じたところ(×1)

[図651]左の眼瞼裂 目を開いたところ(×1)

S.618   

最終更新日13/02/03

 

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