歴史的な偉大な解剖学書
これは眼窩口の縁の上方にある皮膚の高まりで.前頭筋と眼輪筋の線維をうけており,ここに外側へむいている短い剛い毛が密生している(図650, 651).
下眼瞼と頬とのさかいは瞼頬溝Sulcus Palpebromalarisという不鮮明な皮膚の溝によって示されている.
眼を開いているときには(図651),上眼瞼に横走する深い皮膚の溝がとくにはっきり認められる.これは前頭眼瞼溝Sulcus frontopalpebralisとよばれ,眼を閉じているときには浅い溝として見られるにすぎない(図650).これに対応して下眼瞼にあるのが瞼頬溝Sulcus palpebromalarisで,これは下の方を見たときにいっそうはっきりとあらわれる.また上眼瞼の中央を上眼瞼溝Sulcus palpebralis superior,下眼瞼の中央を下眼瞼溝Sulcus palpebralis inferiorが走っている.
[図650]左の眼瞼裂 目を閉じたところ(×1)
[図651]左の眼瞼裂 目を開いたところ(×1)
最終更新日13/02/03