Rauber Kopsch Band2.651   

2. キヌタ骨Incus, Amboß

 キヌタ骨のかたちは強く開いた2本の根をもつ歯に似ている.隣りの骨がツチであるのに対して,これはキヌタにある程度似ているために,このように名づけられたことが明白である.

 キヌタ骨体Corpus incudisはツチ骨の小頭の後方で,鼓室上陥凹のなかにある.ツチ骨小頭との関節面は前方に向い,ここは深くきれこんで鞍状をなしている またキヌタ骨から2本の突起がでる.長い方のは長脚Crus longumとよばれ,鼓室内を随骨柄の後内側でほぼ鉛直の方向に伸び,下方にゆくほど細くなっている.

[図680, 681]左のツチ骨 図680はうしろから, 図681は前からみる(×4)

[図682, 683]左のキヌタ骨 図682は内側から, 図683は前外側からみる(×4)

[図684]左のアブミ骨を上からみる (×4)

[図685]左のツチ骨・キヌタ骨・アブミ骨がつながっている状態を内側やや上方からみる(×4)

S.651   

最終更新日13/02/03

 

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