Rauber Kopsch Band2.693   

[図729]ヒトの足底の皮膚の血管 赤い色素が注入してある.

[図730]皮膚の血管(赤)とリンパ管(青) 新生児の指の皮膚,表皮は取りさつてある.(J. Neumannによる,v. Brunnから引用)

2. これはさらにずっと多い普通の血管分枝様式であって,前のものに比べて主な動脈小幹がはるかに少数であり,たいていいっそう長い経路をとることが特徴である.しかしこれらの小幹から,やはり結局は目の粗い1次吻合の網と,さらに目の細かい2次吻合の網および皮膚血管網がつくられるのである.しかしながら単位面積の皮膚に血液をあたえる動脈の数とその内径は,それぞれの場所で異なっている.外からの圧力を頻繁にうけている個所(手掌・足底,それに臀部も)では他のところにくらべて数も内径も大きい.これらの場所では皮膚血管網もまた最も密である.さてこんなふうにいたる所で豊富な吻合があるのだから,皮膚にゆく動脈は決して終動脈ではない

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最終更新日13/02/03

 

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