歴史的な偉大な解剖学書
硝子膜Glashautは毛をひき抜いたとき必ず毛包内に残る部分で,層をなすけはいをわずかに示し,乳頭のつけ根のところから脂腺の開口部まで伸びている.その外面は平滑であるが,内面には鋭い小隆線が密にならんでいて,毛包の上皮にくいこんでいる(図778).
毛乳頭Haarpapilleは1個の皮膚乳頭に相当するもので,大きくて枝分れしない単純な形の,卵形・円錐形またはキノコの形をしており,1つの短い茎によって毛包の底部とつながっている.毛乳頭は血管とわずかばかりの神経をふくむ結合組織からできている(図770, 772, 773).
硝子膜の内側には毛包の上皮性成分が続き,これは2つの非常にちがった層をつくっている(図770~774, 777~780).
最終更新日10/08/31