240
- 240_00【Femur; Thigh bone大腿骨 Femur; Os femoris】
→(大腿骨は人体で最長の管状骨で約40cmあり、身長のほぼ4分の1を占め、前方に軽く凸弯している。起立時遠位端は水平面上にあるが、大腿骨は垂直位をなさず、近位部が骨盤の幅だけ外方へずれる。また大腿骨頚の長軸と大腿骨遠位端の横軸とは同一平面上にはなく、大腿骨は長軸のまわりに骨頭が前方へ向く方向方向に約15度ねじれている。近位端(上端)で上内側やや前方へ突出する球状部が大腿骨頭であり、大腿骨頭の中心のやや後下方にある卵円形の粗面状小陥凹部分が大腿骨頭窩である。大腿骨頭と円柱状の大腿骨体を連結する細い部分が大腿骨頚で、大腿骨頚の中央部は細いが内および外側端で、とくに外側端で幅が広く前後にやや扁平となる。上縁は水平に、下縁は外下後方へ斜めに走っている。大腿骨頚と大腿骨体は、約125度の傾斜度で連結している。角度は生下時により成熟するにしたがい小さくなる。男性より女性の方が角度が小さい。大腿骨頚と大腿骨体との結合部の上外側にある大きな隆起が大転子で、結合部の後下部から内後方へ突出する部分が小転子である。大転子の後上部は上内側へ突出しやや深い陥凹部をつくる。この陥凹部が転子窩である。大転子の前面上内側部から大腿骨頚の前面を下内方に走り頚の下縁で小転子の前面にいたる粗な隆線が転子間線で、大腿骨頚と大腿骨体との結合部に相当する。転子間線は内下方へ伸びて渦状線へつづき、また下端近くで結節状に隆起して2次結節となることがある。大転子の後上角部から後面を下内包へ走り小転子にいたる比較的縁が丸い隆起が転子間稜で、頚と体との結合部に相当する。転子間稜の中央やや上外側部にある低い膨隆部分が方形筋結節である。円柱状の大腿骨体は中央部で細い上部で太く、下部では左右に幅が広くなる。大腿骨の長軸は立位で約10度脛骨の垂直線に対して外側へ傾いている。大腿骨体の中央1/3では3縁・3面がある。内側縁と外側縁は丸味をおびている。各3面とも平滑で、前面は内側縁と外側縁との間にあって前方へ凸面をなす。外側面は外側縁と後縁との間にあり、外側よりむしろ後方に面している。内側面は内側縁と後縁との間にあり内方やや後方にむいている。後縁の粗で幅広い線状隆起が粗線である。粗線の内および外側で稜状に隆起した部分がそれぞれ内側唇と外側唇で、栄養孔がこの両者の間で認められる。大腿骨体の上1/3では粗線が3本の線状隆起として拡散し、逆三角形の粗線である後面を形成する。下方で内側唇に、上方で転子間線の下端につづく内側の細い線状隆起が渦状線である。内側唇から小転子の基部へいたる中間位の線状隆起が恥骨筋線で、外側唇から上外方大転子の基部へ走る幅がある粗な線状隆起が臀筋粗面である。臀筋粗面は近位部で隆起し第三転子をつくることがある。大腿骨体の下1/3では内側部が前後に扁平化し、下端が広い三角柱状を呈する。内側唇は内下方の内側顆の後上方に、外側唇は外下方外側顆の後上方にいたる。前者が内側上顆線、後者が外側上顆線である。これらに境され浅く陥凹した三角形の平滑な面が膝蓋面である。内側上顆線の上方は大腿動脈が斜走するため不明瞭となっている。大腿骨の遠位端(下端)大きく膨隆している。内側の隆起が内側顆、外側の隆起が外側顆である。内側窩は内下方および後方へ、外側顆は下方・後方および前上方に突出する部分が内側上顆で、内側上顆上方の小さな突起が内転筋結節である。外側顆は内側顆より外側への膨隆度が小さく、大腿骨体の外側面からほとんどでていない。外側面後上方で外側へ突出する部分が外側上顆である。内側顆と外側顆は大腿骨の前面で互いに連絡するが、後面では深い間隙で隔てられている。この間隙が顆間窩である。内側顆と外側顆の後縁を結ぶ稜状隆起が顆間窩で、顆間窩の上縁をなし膝蓋面との境をなす。前下方は膝蓋面の下縁で境される。内側顆と外側顆の下面および後面の凸面をなす帯状の関節面が脛骨上端と関節する脛骨面である。脛骨面は内側顆にあり前外方へ弯曲する内側部と、外側顆にあり幅広く前後に直線的に走る外側部とに分けられる。内外の両側部が両顆の前方で互いに癒合し、膝蓋骨後面に接する関節面が膝蓋面である。膝蓋面は中央の縦溝で内外に二分されるが、外側部が大きい。ラテン語のFemur(大腿)に由来する。)
- 240_01【Quadratus femoris muscle大腿方形筋 Musculus quadratus femoris】 o: Ischial tuberosity. i: Intertrochanteric crest. Lateral rotation and adduction. I: Sacral plexus.
→(大腿方形筋はほとんど筋性で、大腿骨が正常位にあれば四辺形である。坐骨結節から転子間稜へ横走する。筋の大きさから予想する以上にこの筋が効果的に股関節外施に働くのは筋力のほとんどが外施に有効となるような筋線維走行だからである。)
Hyrtl's muscle
- 240_02Hyrtl's muscle【Iliopsoas muscle腸腰筋 Musculus iliopsoas】 Muscle comprising the psoas major and iliacus. i: Lesser trochanter. Most important anterior flexor of the leg. Trunk flexion, lateral rotation.
→(腸骨筋と大腰筋からなる複合筋で、共同腱によって大腿骨小転子の前面に停止する。内側部(大腰筋、長線維、大きな挙上作用を持つ)は第12胸椎および第1から4腰椎外側面から起こる深層と大腰椎の肋骨突起から起こる浅層から成る(この両層間に腰神経層の大部分が入る)。外側部(腸骨筋、多数の線維を持ち、大きな力として作用する)は腸骨窩を埋める。骨盤外の起始は股関節の関節包から起こる(関節包張筋)。大腰筋も腸腰筋もともに筋裂孔を(大腿神経とともに)通って骨盤から出る。大腿骨頚の内側をまわりこみ、関節包とは腸恥包で隔てられる。腸恥包は時々関節腔につながる。しばしば他の滑液包、腸骨筋腱下包が小転子と腸腰筋腱の間にある。頭側では薄い大腰筋の筋膜は尾側では厚くなり、腸骨筋の筋膜と合流して鼡径靭帯外側部に強く結びつくとともに、強い結合組織膜として腸腰筋の停止までをおおう。第3の寛骨内筋、小腰筋は人で常在しない。その起始は第12胸椎と第1腰椎である。長い腱は大腰筋上を尾側へ向かい、腸腰筋膜や、特に腸恥骨弓に放散する。)
- 240_03【Pectineus muscle恥骨筋 Musculus pectineus】 o: Pectineal line of pubis. i: Pectineal line of femur, linea aspera. Flexion, adduction, and medial rotation at the hip. I: Femoral and obturator nerves.
→(恥骨筋は腸恥隆起-恥骨結節間の恥骨上肢から起こり、大腿骨の恥骨筋線に停止する。この筋はもとももと腸腰筋群と同じ原基に由来する。本筋の構成に内転筋群がどの程度関わるかには個体差がある。恥骨筋は腸骨筋膜の延長部分である恥骨筋膜におおわれ、腸腰筋とともに腸恥窩には大腿動静脈が通る。)
- 240_04【Vastus medialis muscle内側広筋;脛側広筋 Musculus vastus medialis; Musculus vastus tibialis】 o: Medial lip of linea aspera.
→(内側広筋は粗線内側唇の近位2/3と長および大内転筋停止腱から起こる。近位の線維は斜めに下行し、遠位の線維はほとんど横走する大腿四頭筋の共通停止腱に加えて内側広筋の線維は膝蓋骨内側縁や内側膝蓋支帯へ達する。)
- 240_05【Adductor brevis muscle短内転筋 Musculus adductor brevis】 o: Inferior pubic ramus. i: Medial lip of linea aspera. Adduction, flexion, extension, and lateral rotation at the hip. I: Obturator nerve.
→(短内転筋は外閉鎖筋と薄筋の間から、恥骨下枝前面に起始する。恥骨筋と長内転筋にほとんど完全におおわれ、長内転筋の停止よりも近位の粗線内側唇に停止する。)
- 240_06【Adductor minimus muscle小内転筋 Musculus adductor minimus】 Superior portion of the adductor magnus, taking origin further to anterior from the pelvis.
→(大内転筋の恥骨下枝と坐骨枝から起こる上部筋束が分離独立したとき小内転筋という。この場合腫部との間に第一貫通動脈が通り境界は後面でとくに明確である。)
- 240_07【Adductor magnus muscle大内転筋 Musculus adductor magnus】 o: Inferior pubic ramus, ramus of ischium. i: Medial lip of linea aspera and, via a long tendon, the medial epicondyle. Adduction, lateral rotation, and extension at the hip joint. I: Obturator and tibial nerves.
→(大内転筋は内転筋群の中で最強、人体中最大の筋の1つである。他の内転筋の背側、恥骨下枝および隣接する坐骨枝から坐骨結節までを起始とする。他の起始をもつ部分はほとんどが粗線内側唇に筋性停止する。)
- 240_08【Adductor longus muscle長内転筋 Musculus adductor longus】 o: Near the pubic symphysis. i: Medial lip of linea aspera. Adduction, lateral rotation, and flexion at the hip joint. I: Obturator nerve.
→(長内転筋は恥骨結合の線維軟骨および恥骨稜直下の狭い領域から長い腱として起こる。遠位で広くなり、薄い幅広の腱となって粗線(内側唇)の中1/3に停止する。停止腱の遠位縁をつくる筋束は広一内転筋板の形成に多少なりとも参加し、内転筋管の入り口をかたちづくる。)
- 240_09【Biceps femoris muscle大腿二頭筋 Musculus biceps femoris】 Two-headed muscle arising from the pelvis and femur, i: Head of fibula. Flexion at the knee joint, lateral rotation.
→(大腿二頭筋は2関節性の長頭と1関節性の短頭から成る。長頭は坐骨結節で半腱様筋と総頭をつくって起こる。短頭は粗線の外側唇の中1/3と外側筋間中隔から起こる。これら両頭は合して2頭筋となり、腓骨頭に終わる。その際この筋と膝関節の外側側副靱帯との間に大腿二頭筋の下腱下包がある。股関節では長頭は大腿を後斜するように働く。膝関節では大腿二頭筋は屈曲するように働き、屈曲した状態では下腿を外旋する。この筋は膝関節における唯一の外旋筋であって、すべての内旋筋に匹敵する作用をもっている。)
- 240_10【Short head of biceps femoris muscle短頭(大腿二頭筋の) Caput breve (Musculus biceps femoris)】 o: Lateral lip of linea aspera. I: Common fibular nerve.
→(大腿二頭筋の短頭は粗線の外側唇より起こり、腓骨頭に終わる。腓骨神経より支配される。作用として膝関節の屈曲および外旋。)
- 240_11【Vastus lateralis muscle外側広筋;腓側広筋 Musculus vastus lateralis; Musculus vastus fibularis】 o: Greater trochanter, lateral lip of linea aspera.
→(外側広筋は4頭のうち最大で、大転子基部、粗線外側唇および大転子から発する表在性腱膜から起こる。膝蓋骨よりも近位で腱となり、大腿四頭筋の共通腱に合流する。また、一部の腱線維は膝蓋支帯へ放散する。)
- 240_12【Gastrocnemius muscle腓腹筋 Musculus gastrocnemius】 Superficial leg muscle composed of the following two heads. Flexion at the knee joint, plantar flexion and supination at the ankle joint.
→(下腿後側の浅層の筋で、ヒラメ筋と合わせて下腿三頭筋と呼ばれる。大腿骨の内側上顆(内側頭)と外側上顆(外側頭)とから起こる。その停止腱はヒラメ筋とともに合流し、アキレス腱(踵骨腱)となり、踵骨隆起に停止する。踵骨後面の上部と踵骨腱が接近する部位には小さな滑液包が介在する。この筋は脛骨神経支配を受け、距腿関節による足の底屈、膝関節屈曲を生じさせる。Gastrocnemiusはフクラハギ(gastro-腹[腹のようにふくらむ]+kneme脚、スネ))
- 240_13【Obturator externus muscle; External obturator muscle外閉鎖筋 Musculus obturator externus】 o: External surface of obturator membrane and surrounding area, i: Trochanteric fossa. Lateral rotation and adduction at the hip joint. I: Obturator nerve.
→(外閉鎖筋は閉鎖膜外面および閉鎖孔内下方の骨縁に起こる。腹内側へ走り、股関節の背側で大腿骨頚と頭をまわりこんでから錐状の停止腱に移行し、腹外側へ向かって転子窩に停止する。)
- 240_14【Gluteus medius muscle中殿筋;中臀筋 Musculus gluteus medius】 o: Lateral surface of ilium, i: Greater trochanter. Abduction, medial and lateral rotation, extension, and flexion at the hip joint. I: Superior gluteal nerve.
→(中臀筋は腸骨稜と前後の臀筋線に囲まれた腸骨翼領域から起こる。大転子先端外表面に停止する。中臀筋の線維束は大転子に集まり、外側から見ると三角形を呈する。大転子では腹側からきた線維短い停止腱に前に背側の筋束上に重なる。滑液包(中臀筋の転子包)が大転子と筋の間にある。中臀筋は大腿筋膜に被われ、大腿筋膜下面からも起始する。同筋の後部は大臀筋前縁部の深層に位置する。)
- 240_15【Gluteus maximus muscle大殿筋;大臀筋 Musculus gluteus maximus】 o: Ilium, behind the posterior gluteal line, sacrum, coccyx, thoracolumbar fascia, sacrotuberous ligament, i: Fascia lata, iliotibial tract, gluteal tuberosity, lateral femoral intermuscular septum, linea aspera. Extension, lateral rotation, abduction, and adduction at the hip joint. I: Inferior gluteal nerve.
→(大臀筋は大腿を伸展する主力筋で、とくに歩行の際重要である。中臀筋や小臀筋(小さな臀部の筋群)と同様、大きな臀部の筋である大臀筋も発生的には伸筋群である。仙骨と尾骨の辺縁、後臀筋線より後方の腸骨稜、胸腰筋膜、そして仙結節靭帯などから起始する。その厚い筋線維束は斜め下方へ走り、広い停止腱となる。その停止域は近位では大腿筋膜、腸脛靱帯に放散する。また、臀筋粗面よりも遠位で外側筋間中隔より上の粗線外側唇にも停止する。坐骨包坐骨結節と大臀筋下面の筋膜との間にある。慢性的刺激の結果として(機織工結節、抗夫結節)、臀部に敷物なしに座り仕事をする人々では同包に炎症が起こり、後大腿皮神経を圧迫する。大腿筋の停止腱は転子包によって大転子と離される。臀筋粗面では、大腿筋はふつう他の臀筋との間にあるいくつかの筋間包の上を滑走する。立位では大臀筋下部が坐骨結節をおおう。大腿を屈すると大臀筋下部は頭側に移動する。このため座位では坐骨結節は皮下脂肪上に位置し、皮膚を通して容易に触れる。臀溝はほぼ水平に走り、大臀筋収縮時には深くなるが、大臀筋の下縁をあらわしているわけではなく、同筋走行に対して鋭角的に交わる。)
- 240_16【Vastus intermedius muscle中間広筋 Musculus vastus intermedius】 o: Anterior surface of femur.
→(中間広筋は大腿骨前面および外側面から起こり、共通腱に停止する。その起始野は転子間線から大腿骨骨幹1/2から遠位2/3にまで達する。内側でも外側でも、中間広筋は内側広筋と外側広筋によっておおわれる。大腿直筋は中間広筋前面をおおう腱膜様腱の上を滑走する。中間広筋のもっとも遠位に起始する線維は膝関節包へ膝関節筋として停止する。この筋は膝関節伸展の際に関節包が挟み込まれるのを防ぐ。)
- 240_17【Plantaris muscle足底筋 Musculus plantaris; Musculus plantaris longus】 o: Above the lateral femoral condyle. i: Achilles tendon or calcaneus tuberosity. I: Tibial nerve.
→(足底筋は腓腹筋とヒラメ筋の間にあり、結合組織に囲まれている筋。腓腹筋外側頭の内側、大腿骨外側顆の外側上顆稜から起こる。細い筋腹から細く長い停止腱が腓腹筋とヒラメ筋の間を走り、(アキレス腱を介して)踵骨隆起へ至る。同筋はときどき下腿筋膜に、あるいはまれには足底腱膜に続く。足底筋は下等霊長類にみられる足底腱膜へ続く筋の、系統発生的な、遺残筋である。人ではときどき欠如したり腓腹筋外側頭と癒合したりする。足底筋は腓腹筋とヒラメ筋の間にあって、結合組織に包まれている。その結合組織は後脛骨動静脈の血管鞘と連絡している。同筋はヒラメ筋腱弓よりも上ではこれらの血管を守るようにその上を走る。この筋は脛骨神経支配を受け、距腿関節による足の底屈、膝関節の屈曲を助けるが、その力は弱い。膝関節屈曲中に足底筋は神経血管索を引き上げ、弓状走行をとらせ、血管が折れ曲がるのを防ぐ役割をする。)
- 240_18【Popliteus muscle膝窩筋 Musculus popliteus】 o: Lateral femoral epicondyle. i: Posterior surface of tibia. Medial rotation of the leg with flexed knee joint. I: Tibial nerve.
→(膝窩筋は本来は下腿の深屈筋群に属する。哺乳類以外では同筋は脛骨と腓骨をつなぐ。哺乳類では、人でも、膝窩筋は膝関節と密接に関係しながら発達し、屈曲した下腿が内旋するのを助ける。膝窩筋は膝関節外側側副靱帯下方の、大腿骨外側顆外表面から起こる。その停止はヒラメ筋線より近位の、脛骨後面である。膝窩筋は膝窩の底をなし、腓腹筋頭および血管、神経におおわれている。起始腱は、その上を弓状膝窩靱帯が通り、膝窩筋下陥没の上方にある。この陥没は成人では常に膝関節腔と交通している。半膜様筋の一部は膝窩筋の筋膜へ放散する。この筋は脛骨神経の支配を受ける。この筋の収縮により大腿骨に対する脛骨の内旋が得られる。立位で体重を支えている下肢においては、脛骨に対する大腿骨の外旋をもたらす、といってもより、後者の場合は、体重を支えて伸展している膝関節を屈曲し始める膝窩筋作用であり、これよより緊張した膝関節靱帯がゆるめられる(膝関節の固定解除unlocking)。膝窩筋の一部が外側半月に付着している関係上、この筋の収縮は外側半月を膝関節屈曲初期に後方へ引く役割も果たす。)