245_04【Medial condyle of tibia内側顆;脛側顆(脛骨の) Condylus medialis; Condylus tibialis】 Medial prominence on the proximal end of the tibia. →(脛骨を側方から見るとその上端で少し後方に屈曲しているように見える。内側にある張り出しは内側顆である。)
245_05【Soleal lineヒラメ筋線;膝窩筋線 Linea musculi solei; Linea poplitea】 Bony ridge on the posterior surface of the tibia that extends obliquely from superolateral to inferomedial, giving origin to the soleus muscle. →(ヒラメ筋線は腓骨の小関節面から脛骨の後部を横切って、斜め下方へのびる隆線。ヒラメ筋の起始となる。ヒラメ筋線より上方の三角形の面から膝窩筋、ヒラメ筋線からはヒラメ筋が起こる。ヒラメ筋線より下方では栄養孔の内方を縦に通る極めて不明瞭な隆起線を境として、それより広い内側から長趾屈筋、狭い外側から後脛骨筋が起こる。すなわち、この縦線は後脛骨筋を被う線維膜の着く線である。)
245_06【Nutrient foramen栄養孔 Foramen nutricium】 Opening of the nutrient canal at the surface of the bone. →(どの骨をとってみても、骨の表面には虫が食ったような孔がポツポツとあいている。これらのうち、こまかい孔やくぼみは主としてシャーピーの線維(骨膜から骨質に入り込む結合組織線維)が侵入する孔であるが、輪郭のハッキリした直径1~2mmの丸い穴は細い血管が骨に出入りするためのもので、栄養孔とよばれる。厳密にいえば、これらの孔の開口部が栄養孔で、骨に入り込んだトンネル状の部分は栄養管と名づけられる。この栄養孔ないし栄養管は骨質を貫いて髄腔(骨髄を収容する腔所)に達している。したがって、栄養孔からはいる動脈は主として骨髄を養うが、その枝は髄腔に近い深部の骨質も養う。また栄養孔から出てくる静脈は骨髄と骨からの炭酸ガスや老廃物を運ぶだけでなく、骨髄で形成された新しい赤血球や白血球を末梢血流に導き出す役割を持っているのである。なお骨の表層の緻密質は、骨膜の動脈叢から出る無数の細い枝で養われが、その進入路は非常に細くて肉眼的にはほとんど見分けられない。それぞれの骨における栄養孔の数や位置は、大体の原則はあるものの個体差ははなはだしい。たとえば椎骨では、栄養孔はとくに椎体の表面に多くみられるが、その数・位置・大きさなどは千差万別でる。なお、椎孔をのぞきこんでみると、椎体の後面にはとくに大きい栄養孔(ここを通る主な血管は椎体静脈)を見いだすことができる。)
245_07【Posterior surface of tibia後面(脛骨の) Facies posterior (Tibia)】 →(脛骨の後面はその丈夫には斜めに外上方から内下方に走るヒラメ筋線がある。)
245_08【Interosseous border of tibia骨間縁;骨間稜(脛骨の) Margo interosseus; Crista interossea】 Border of the tibia that faces the fibula and gives attachment to the interosseous membrane along most of its length. →(脛骨体の外側面にはその全長にわたって線状の隆起が走っている。これは腓骨との間に張る骨間膜のつく場所なので骨間縁と呼ばれる。下腿骨間膜がここに着く。)
245_09【Medial border of tibia内側縁;脛側縁;脛側稜(脛骨の) Margo medialis; Margo tibialis】 →(内側縁は鈍円である。)
245_10【Malleolar groove内果溝;脛骨踝溝 Sulcus malleolaris; Sulcus malleoli tibiae】 Small groove on the posterior aspect of the medial malleolus for passage of the tendon of the tibialis posterior muscle. →(内果の後側には後脛骨筋腱と長趾屈筋腱の通る内果溝がある。ただし、長趾屈筋腱の乗る外方部は殆ど溝をつくらない。)
245_12【Articular facet of lateral malleolus外果関節面;腓骨踝関節面 Facies articularis malleoli lateralis; Facies articularis malleoli】 Articular surface facing the talus. →(腓骨下端部の内側面には逆三角形の外果関節面があり、脛骨の下関節面と組になって距骨との連結に関与する。この外踝関節面のすぐ上方には輪郭の不明瞭な三角形の粗面があり、脛骨の腓骨切痕に接する。)
245_13【Popliteal surface of tibia膝窩面(脛骨の) Facies poplitea; Planum popliteum (Tibia)】 →(")
245_14【Lateral condyle of tibia外側顆;腓側顆(脛骨の) Condylus lateralis tibiae】 Lateral prominence on the proximal end of the tibia. →(脛骨を側方から見るとその上端で少し後方に屈曲しているように見える。外側にある張り出しは外側顆である。)
245_15【Apex of head of fibula腓骨頭尖;腓骨小頭尖 Apex capitis fibulae; Apex capituli fibulae】 Superiorly directed process on the head of the fibula. →(腓骨頭の外側面の上端は小さく尖っていて腓骨頭尖という。)
245_16【Head of fibula腓骨頭;腓骨小頭 Caput fibulae; Capitulum fibulae】 Proximal end of the fibula. →(腓骨の上端の膨らみは腓骨頭と呼ばる。腓骨頭の前面から長趾伸筋、長腓骨筋、後面からヒラメ筋の一部が起こり、外側面に大腿二頭筋が付着く。)
245_17【Posterior surface of fibula後面(腓骨の) Facies posterior fibulae (Fibula)】 Posterior aspect of the shaft between the posterior and interosseous borders. →(腓骨の後面は骨間膜の後にある下腿屈筋の深層の筋が起こるところを指す。骨間膜と内側稜にはさまれた上内方の小部は、後脛骨筋の起こるところで、内側に向くが、ここも後面の一部である。後方を向く縦に長い面からはヒラメ筋と長母指屈筋が起こる。)
245_18【Medial crest of fibula内側稜;脛側稜(腓骨の) Crista medialis; Crista tibialis (Fibula)】 Bony ridge on the posterior surface of the shaft that forms the boundary between the origins of the tibialis posterior and the flexor hallucis longus muscles. →(腓骨の骨間縁の下1/3あたりのところから腓骨頭の後端に向かって内側稜という隆起線が上方に向かって枝分かれしている。内側稜は後脛骨筋の起始部と長母趾屈筋の起始部との境界をなす。)
245_19【Lateral border of fibula外側縁(腓骨の) Margo lateralis (Fibula)】 →()
245_20【Malleolar fossa of lateral malleolus外果窩;腓骨踝窩 Fossa malleoli lateralis】 Depression on the posteromedial aspect of the lateral malleolus. Origin of the posterior talofibular ligament. →(外踝関節面の後方には小さな凹みである外踝窩があるが、これは足首の関節に関与する後距脛靱帯がつくところである。)
245_21【Malleolar groove外果溝;腓骨踝溝 Sulcus malleolaris】 Groove lateral to the malleolar fossa for passage of the tendons of the peronei muscles. →( Sulcus malleoli lateralisとした方が内果溝と判別しやすい。)