272_00【Bones of foot足の骨;足骨 Ossa pedis】 →(足の骨は足根骨・中足骨および足の趾骨とに大別できる。足の内側縁と外側縁との中点を結ぶ線で、足を前半部と後半部とに分けると、足根骨は後半部に、中足骨と趾骨とは前半部にある。)
272_01【Middle phalanx of foot中節骨(足の) Phalanx media pedis】 Second phalanx. →(趾骨の中節。第2趾~第5趾の中節骨底面に短趾屈筋がつくが中節骨の発達が悪い。)
272_02【Proximal phalanx of foot基節骨(足の) Phalanx proximalis pedis】 First or proximal phalanx. →(趾骨の第一または近位の趾骨。基節骨と中節骨に滑車状の頭をみる。母趾の基節骨底面に短母趾屈筋がつく。)
272_03【First metatarsal bone; 1st metatarsal bone第1中足骨 Os metatarsale I】 →()
272_03a【Metatarsals; Metatarsal bones [I-V]中足骨[1-5] Ossa metatarsi; Ossa metatarsalia [I-V]】 The five metatarsal bones. →(中足の骨格で5個の長骨からなる。内側から順に第1・第2・第3・第4および第5中足骨という。第1・第2および第3中足骨はそれぞれ内側・中間および外側楔状骨の遠位に、第4および第5中足骨は立方骨の遠位にある。長さは中手骨より長い。第1中足骨が最も短く、第2中足骨が最も長い。第3・第4および第5中足骨の順に短くなる。おのおのの中足骨を近位端の底、中央部の体、遠位端の頭に分ける。底は太く厚く、第1・第2および第3中足骨にはそれぞれ内側・中間および外側楔状骨に対する、第4と第5中足骨には立方骨に対する関節面がある。第1中足骨を除く中足骨と足根骨の関節を連ねる線は、内側前方から外側後方へ走る。第2・第3・第4および第5中足骨底では相対する側面に関節面があるが、第1中足骨底にはない。また第2中足骨底の側面には内側および外側楔状骨に対する関節面がある。第1中足骨底の足底面に第1中足骨粗面がある。第5中足骨底の外側は強く張り出して第5中足骨粗面をなし、皮下で触知できる。体は不正三角柱で、第1中足骨では太いが、他は左右から圧迫された形をし、頭へいくほど細くなる。また長軸方向で背側に凸弯している。頭は側面を切り取った球状で、細い頚部がある。頭の足底面には内および外側に、それぞれちいさな隆起がある。)
272_04【Medial cuneiform bone内側楔状骨;第一楔状骨 Os cuneiforme mediale; Os cuneiforme primum】 Wedge-shaped bone between the navicular and the first metatarsal. The base of the wedge is directed inferiorly. →(舟状骨と第一中足骨の間に位置する。その楔形の底面は下方を向いている。3つの楔状骨の中で内側楔状骨は飛び抜けて大きい。)
272_05【Intermediate cuneiform bone; Middle cuneiform bone中間楔状骨;第二楔状骨 Os cuneiforme intermedium; Os cuneiforme secundun】 Cuneiform bone located between the navicular and the second metatarsal. The base of the wedge is directed superiorly. →(舟状骨と第三中足骨の間に位置する。その楔形の底面は上方を向く。3つの楔状骨の中で最小で、全楔状骨を連ねる前縁でここが最もくぼむ。)
272_06【Lateral cuneiform bone外側楔状骨;第三楔状骨 Os cuneiforme laterale; Os cuneiforme tertium】 Wedge-shaped bone between the navicular and the third metatarsal. Its base is directed superiorly. →(舟状骨と第三中足骨の間に位置する。その楔形の底面は上方を向く。外側楔状骨の外側面は立方骨の内側面に接する。)
272_07【Navicular bone舟状骨[足の] Os naviculare】 Bone situated medially between the head of the talus and the three cuneiform bones. →(足の舟状骨は中心足根骨に属し、足根の内側で距骨と楔状骨の間にある。前後に扁平な骨で、背側で凸面、足底側で凹面となっている。前面に3個の凸面の関節面があり、それぞれ内側楔状骨・中間楔状骨・外側楔状骨と関節する。後方は距骨頭に対する関節窩をなす。内側面は粗面状で下方に突出し舟状骨粗面をなす。皮下で触知できる。外側面で立方骨関節することも多い。底側面で舟状骨粗面に近い部に後脛骨筋腱の深層のものが通る浅い斜めの溝がある。ラテン語のNavisの縮小形Navicula(小舟)に由来する。)
272_08【Talus; *Ankle bone距骨 Talus】 Bone situated between the tibia, calcaneus, navicular, and fibula. →(距骨は脛骨および腓骨と関節をなす足根骨。下腿の骨と他の足根骨との連結する。長軸は後外側上方から前内側上方へ向かう。遠位端の丸い頭と近位端の大きな立方形の体、中間の細く短い頚とに分ける。距骨体の上面は脛骨下端に対する関節面をなし、前後に凸面、左右に軽い凹面をなす。内側縁は直線的で外側縁は後方で内側方へ向かうので、関節面は前方で広く後方ほど狭い。内側面前方上方部にあり脛骨内果関節面に対する関節面が内果面である。広い前方部が前下方へ向かいコンマ状を呈する。内果面以外の部分はは粗面をなし多数の血管孔がある。外側面にあり腓骨外果関節面に対する関節面が外果面である。外果面は逆三角形状で上下に凹面、前後に軽い凸面をなす。外側面の下方への先端部分が距骨外側突起である。上面と内果面および外果面は互いに連絡し全体が隆起して、脛骨の下関節面と内果関節面および腓骨の外果関節面に対する鞍状の関節頭をなす。この関節頭全体が距骨滑車である。後面は狭く、後方に向かう突起が距骨後突起である。距骨後突起は外上方から内下方へ走る長母趾屈筋腱溝により、外側部の大きな外側結節と内側部の小さく踵骨の載距突起の後方に位置する内節結節とに分けられる。外側結節が距骨体から独立し、または軟骨で距骨体と連絡していることがある。この独立した小骨が三角骨である。足底面の後方で踵骨の後距骨関節面に対する長楕円形の凹面をなす関節面が後距骨関節面である。長軸は後内方から前外方へ向かい、矢状面とは約45度をなす。距骨頭は楕円球状で後上外側から前下内側へ突出している。前方の凸面を呈する楕円球面が、舟状骨の後面に対する舟状骨関節面である。距骨頭の足底面には3個の関節面がある。舟状骨関節とは細い隆起線で境され、最後方にある最大の関節面が中踵骨関節面である。関節面は凹面の楕円形で載距突起と関節する。この前外側にあり舟状骨関節面に連絡する比較的平坦で小さな楕円形の関節面が踵骨の前内側上面に対する前踵骨関節面である。前2者の内側にあり舟状骨関節面に連絡する小さな凹面部が、踵舟靱帯に対する距舟靱帯関節面(J.N.A.)である。距骨頚は頭と体の間の狭窄部で、上下に圧平された形をしている。外側上方から内側上方へ傾き粗面をなす。足底面で内側後方から外側前方へ走る深い溝が距骨溝で、踵骨の踵骨溝とともに足根洞を形成する。ラテン語のTalus(踵の骨・くるぶし)に由来する。)
272_09【Tuberosity of fifth metatarsal bone [V]第5中足骨粗面 Tuberositas ossis metatarsi quinti [V]】 Bony protuberance on the lateral aspect of the base of the fifth metatarsal. Attachment site of the fibularis brevis muscle. →(第5中足骨底の外側には第5中足骨粗面(短腓骨筋の着くところ)があり、体表から骨の突起として触れる。これが独立した小骨(Vesaliusの骨)となることがある。)
272_10【Cuboid bone立方骨;方形骨 Os cuboideum】 Bone located between the calcaneus and the fourth and fifth metatarsals. →(足根骨の遠位列に属し最外側にある。踵骨と第4および第5中足骨との間にあり、内側縁が外側縁より長く、背面が背外側に向いた立方形をしている。外側楔状骨の外側にあって上面が外方に傾いた立方状である。外側面から足底面にかけて後外側から前内側へ走る溝が長腓骨筋腱溝で、溝の後方を境する隆起が立方骨粗面である。内側面中央に外側楔状骨に対する関節面があり、この外後方に舟状骨に対する関節面がある。近位端に踵骨に対する大きな関節面が、遠位端には第4および第5中足骨底に対する関節面がある。ギリシャ語のKybos(立方体)+Oeides(様)に由来する。)