479
- 479_01【Triceps brachii muscle上腕三頭筋 Musculus triceps brachii】 Three-headed arm muscle with a common attachment on the olecranon and the posterior wall of the joint capsule. Extends the elbow. I: Radial nerve.
→(肘を伸ばす筋。3つの起始のうち、軽く伸展する時は内側頭が働き、強く伸展する時には長頭や外側頭も協同する。長頭は肩甲骨の関節下結節、外側頭は上腕骨上部の後面、内側頭は上腕骨体の後面からおこり、合したのち尺骨の肘頭につく。なお、この筋は肩関節の内転にも働く。神経支配:橈骨神経(C5,C7,C8).動脈:上腕深動脈。(イラスト解剖学))
- 479_02【Medial epicondyle of humerus; Medial humeral epicondyle内側上顆;尺側上顆(上腕骨の) Epicondylus medialis humeri; Epicondylus ulnaris humeri】 Protuberance that gives origin to the flexor muscles of the forearm.
→(上腕骨の下端部では、まず内側方に内側上顆が、外側方に外側上顆が突出している。内側上顆は指先でつまめるほどのおおきな突出であるが、外側上顆の突出は軽度である。)
- 479_03【Intratendinous olecranon bursa肘頭腱内包 Bursa intratendinea olecrani】 Bursa located within the tendon of the triceps near the oiecranon.
→(肘頭腱内包は上腕三頭筋の停止腱の中にある滑液包で、存在は不定。)
- 479_04【Subtendinous bursa of triceps brachii; Triceps subtendinous bursa上腕三頭筋の腱下包;肘頭腱下包 Bursa subtendinea musculi tricipitis brachii; Bursa subtendinea olecrani】 Bursa situated between the tendon of the triceps and the olecranon.
→(上腕三頭筋の腱下包は上腕三頭筋の停止腱と肘頭との間にある。)
- 479_05【Subcutaneous olecranon bursa; Olecranon subcutaneous bursa肘頭皮下包 Bursa subcutanea olecrani】 Bursa situated between the olecranon and the skin.
→(肘頭皮下包は肘頭と皮膚の間にある。)
- 479_06【Anconeus muscle肘筋 Musculus anconeus】 o: Posterior surface of epicondyle of lateral humerus. i: Posterior surface of ulna, proximal one-fourth. Extends the elbow joint. I: Radial nerve.
→(肘筋は、上腕三頭筋内側頭の外側部分の遠位への延長となっている。その線維は上腕骨外側上顆、関節包および外側側副靱帯に始まり、扇状に尺骨背側表面へ広がっている。)
- 479_07【Flexor carpi ulnaris muscle尺側手根屈筋 Musculus flexor carpi ulnaris】 Muscle that attaches on the pisiform, via the pisohamate ligament on the hamate, and via the pisometacarpal ligament on the fifth metacarpal. Flexes and abducts the hand toward the ulna.
→(尺側手根屈筋は屈筋群の尺側外縁を形成している。上腕頭は上腕骨の内側上顆と内側上腕筋間中隔から起こる。尺骨頭は肘頭、尺骨後縁の近位2/3と前腕筋膜から起こる。2頭は腱性の帯で結合しており、この下を尺骨神経が前腕の屈側に向かう。筋の腱は(尺骨神経、尺骨動・静脈の)尺側前腕路の内側の境をなす。この腱は手根管を通らず、豆状骨に停止した後、豆鈎靱帯と豆中手靱帯で有鈎骨と第5中手骨に至る。筋の腱中に種子骨として豆状骨の停止部があるため、回転軸からの距離が増し、尺側手根屈筋は手掌を曲げるのに有利なトルク(回転力)を得られる。)
- 479_08【Extensor pollicis longus muscle長母指伸筋 Musculus extensor pollicis longus】 o: Posterior surface of ulna and interosseous membrane, i: Distal phalanx of thumb. Adducts and extends the thumb. I: Radial nerve.
→(長母指伸筋は骨間膜と、長母指外転筋と短母指伸筋の起始部に隣接する尺骨の背側面の狭い帯状部分から起き、尺側に向かう。第3腱区画を通った腱は母指の末節骨底に付く。腱の停止腱は“嗅ぎタバコ入れ”と呼ばれる窩の尺側縁を構成する。この窩底で橈骨動脈と伴行静脈は手根の伸筋側に向かう。窩の骨性の底は大菱形骨と舟状骨で形成され、その橈側境界は短母指伸筋と長母指外転筋の腱で形成されている。これらの筋が収縮すると、皮膚に接している腱が突出して、明白な窩となる。)
- 479_09【Ulna尺骨 Ulna】 Medial forearm bone.
→(橈骨と並んで前腕の内側(小指側)にある長管状骨(男約24cm、女21~22cm)で、上下の両端と体が区分される。この骨は橈骨とは逆に上端部が大きく下端部が細い。上端には前上方から深く切れ込んだ滑車切痕があって上腕骨滑車と関節する。滑車切痕の中央には上腕骨の滑車のくぼみに対応する弱い高まりが縦に走っている。滑車切痕の下端は前方に付きだして鈎状突起となり、切痕の後面は著しく肥厚して肘頭を形づくっている。また、滑車切痕の下外側には橈骨切痕があり、橈骨の関節輪状面に接する。橈骨体は橈骨の骨間部でゆるくS状に弯曲しており、前面には、滑車切痕のすぐ下に尺骨粗面がある。橈骨切痕の下縁から下方に向かう高まりは回外筋の起始するところである(回外筋稜)。橈骨体には前後および外側の3縁と前後内側の3面が区別出来るが、外側縁は鋭く外側へ張り出し、骨間縁とよばれる。尺骨の下端は小さな鈍円状のふくらみになっていていて尺骨頭の外周には橈骨の尺骨粗面と関節をつくる関節環状面がある。また、尺骨下端の内側面には茎状突起という細くて小さな突起がみられる。語源はギリシャ語のOlein(ヒジ)に由来する。また、Olecranon(肘頭)はOleinのcranon(頭)という意味である。)
- 479_10【Extensor indicis muscle示指伸筋;固有示指伸筋 Musculus extensor indicis; Musculus extensor indicis proprius】 o: Posterior surface of ulna. i: Dorsal aponeurosis of index finger. Extends the index finger, dorsiflexion of the hand. I: Radial nerve.
→(示指伸筋は深層の伸筋群のさらに遠位内側に位置している。筋は尺骨(背側筋膜の遠心側1/3)のみから起こる。この腱は[総]指伸筋の腱とともに第4腱区画を通過し、示指の指背腱膜に付く。)
- 479_11【Extensor digitorum muscle; Extensor digitorum communis muscle総指伸筋;指伸筋 Musculus extensor digitorum; Musculus extensor digitorum communis】 o: Lateral epicondyle of humerus, radial collateral ligaments, anular ligament of radius, antebrachial fascia, i: Dorsal aponeuroses of the second through fifth phalanges. Dorsiflexion of the wrist joint, extension of the fingers. I: Radial nerve.
→([総]指伸筋は、尺側手根伸筋の橈側で前腕の中央に位置している。筋は肘関節の外側靱帯束、前腕筋膜および、この筋を短橈側手根伸筋から分けている結合組織中隔から起きる。筋は第2~第5指の指背腱膜に停止する。[総]指伸筋の4つの腱は同じ層に位置し、伸筋支帯の下の第4腱区画をともに通過する。中手骨領域で、腱は横走靱帯(腱間結合)で互いに結合し、指背で指背腱膜を形成する。腱の中央索は中節骨底に終わり、中節関節を越えた両側の腱索は中節骨の背側で合して第2~第5末節骨底に付く。)
- 479_12【Extensor retinaculum of hand; Dorsal carpal ligament伸筋支帯(手の);背側手根靱帯 Retinaculum musculorum extensorum manus; Ligamentum carpalis dorsale】 Portion of the dorsal fascia that passes over the tendon compartments.
→(手の伸筋支帯は前腕筋膜が前腕か端部で厚くなったもので、橈骨下端からやや斜めに尺骨下端、三角骨および豆状骨に向かって走る。その下に前腕伸筋の腱が滑液鞘(腱鞘)に包まれて通る6管を作って、これらの腱をその位置に固定する。)
- 479_13【Extensor digiti minimi muscle小指伸筋;固有小指伸筋 Musculus extensor digiti minimi; Musculus extensor digiti quinti proprius】 o:Common origin with extensor digitorum. i: Dorsal aponeurosis of little finger. Extends the little finger.
→(小指伸筋は[総]指伸筋から分かれたもので、起始部では腱膜でのみこの筋から分離される。その腱は第5腱区画を通て、第5指の指背腱膜に停止する。)
- 479_14【Humerus上腕骨 Humerus】 The bone of the upper arm.
→(上腕骨は典型的な長管状骨であるが、上端は半球状にふくらんで上内側を向き、下端は前後に扁平である。上端の半球状の部分は大きな関節面で上腕骨頭といい、その基部の周囲にある浅いくびれを解剖頚という。上腕骨頭の前外側には2個の隆起があり、口蓋側のものを大結節、前内側のものを小結節という。両結節の下部はともに下方へ細長く延び出して、それぞれ大結節稜および小結節稜を作っている。大小の結節および結節稜の間には上下に走る溝があり、結節間溝という。大小稜結節のすぐ下で、上腕骨体に移行する部位は骨折を起こしやすく外科頚とよばれる。上腕骨体は上腕骨の大部分を占める骨幹の部分で、上半は円柱状、下半は三角柱状であり、下端は前後に扁平である。上腕骨体の外側面には、第毛節稜のすぐ下からはじまり、上腕骨体の中央に達する三角筋粗面がある。この粗面の後下方には橈骨神経溝という浅い溝があり、上腕骨体の後面を状内側から下外側に向かってラセン状に走っている。上腕骨の下端部は著しく扁平に広がり、内側方に内側上顆、外側方に外側上顆が突き出しており、内側上顆の後面には尺骨神経溝がある。この二つの上顆の間には前腕の骨と連結する上腕骨窩があり、内側の上腕骨滑車と外側の上腕骨小頭に区別される。前者は中央が浅くくぼんだ円柱状で尺骨の滑車切痕と関節をつくり、後者は小半球状で橈骨頭窩に面している。上腕骨下端部前面には二つのくぼみがあり、滑車の上方にあるものを鈎突窩、小頭の上方にあるものを橈骨窩という。これは肘を強くまげたときに尺骨の鈎状突起および橈骨頭がはまりこむところである。また、後面には滑車のすぐ上方に楕円形の深いくぼみがあり肘頭窩という。これは肘をまっすぐに伸ばしたときに尺骨の肘頭がはまりこむ場所である。鈎突窩と肘頭窩はうすい骨質をはさんで前後面から互いに相接しているが、このうすい骨質に孔があいていることがあり、これを滑車上孔という。内側上顆の上方にはまれに小さい突起がみられることがあり、これを顆上突起という。顆上突起と内側上顆の間には靱帯が張り、その間を正中神経が通過する。また、この靱帯からは円回内筋の一部がおこる。)
- 479_15【Lateral epicondyle of humerus; Lateral humeral epicondyle外側上顆;橈側上顆(上腕骨の) Epicondylus lateralis humeri; Epicondylus radialis humeri】 Protuberance located lateral to the head of the humerus that gives origin to the extensor muscles of the forearm.
→(上腕骨小頭の外側にある隆起で、前腕伸筋が起こるところ。)
- 479_16【Extensor carpi ulnaris muscle尺側手根伸筋 Musculus extensor carpi ulnaris】 Attachment on the base of the fifth metacarpal. Abductor. I: Radial nerve.
→(尺側手根伸筋は伸筋群の浅層内側の外形を形成してる。この筋の上腕頭は、肘筋と[総]指伸筋の起始領域の間の上腕骨の外側上顆から起こる。この筋の尺骨頭は前腕筋膜と尺骨の背側縁から起こる。この筋は第5中手骨底に停止する。羽状筋である尺側手根伸筋はは尺骨の背側表面に位置している。その腱は尺骨頭の上で茎状突起の内側に形成された溝を進み、伸筋支帯の下の第6腱区画を通過する。)
- 479_17【Supinator muscle回外筋 Musculus supinator】 o: Lateral epicondyle of humerus, radial collateral ligaments, anular ligament of radius, and supinator crest of ulna, i: Anterior surface of radius. Supination. I: Radial nerve.
→(回外筋は上腕骨の外側上顆、肘関節の外側腱索と尺骨の回外筋稜から起こる。薄い筋板は橈骨の外側を回り、後面から、橈骨粗面と円回内筋の停止部との間の橈骨の前面に付く。橈骨神経深枝はこの筋の近位辺縁近くで筋に入り、ラセン状の“回外筋管”を通って筋の遠位に抜ける。)
- 479_18【Deep branch of radial nerve深枝(橈骨神経の) Ramus profundus nervus radialis】 Deep branch supplying the extensor muscles of the forearm. It penetrates the supinator muscle, and supplies it and all extensor muscles (except the extensor carpi radialis longus) as well as the abductor pollicis longus.
→(橈骨神経の深枝は橈骨神経共通幹が腋窩で浅枝と深枝とに分かれる。深枝は回外筋を貫いてこの筋および前腕の心筋に分布する。最終的には後骨間神経となり骨間膜を進んで前腕1/3に達する。)
- 479_19【Radius橈骨 Radius】 One of the two bones of the forearm. It is lateral to the ulna.
→(橈骨は前前腕の2本の骨のうち、外側の短い方にある長管状骨(男約22cm、女約20cm)で、上端と下端で前腕の内側(尺側または小指側)にある尺骨と関節する。下端は上端に比して著しく大きい。上端には円盤状の橈骨頭があり、円板の外周にあたる部分は尺骨の橈骨切痕と橈骨輪状靱帯に接する。また、橈骨頭の上面は浅いくぼみになっており(橈骨頭窩)、上腕骨の小頭と関節をつくる。橈骨頭のすぐ下で橈骨体に移行する部分は急に細くなってなってくびれており、橈骨頚という。橈骨体は上端を除く大部分が三角柱状で、全体として外側に弓形にまたがっており、前後および外側の3面と前後および内側の3縁が区別される。内側縁は他の2縁と異なり鋭い稜線になっており、骨間縁とよばれる。この縁と尺骨の同名縁との間には前腕骨間膜が張っている。橈骨頚のすぐ下で橈骨体の前内側には卵円形にもり上がった橈骨粗面があり、上腕二頭筋の腱が停止する。また、外側面には回内筋の停止する粗面(回内筋粗面)がある。橈骨下端の外側面には茎状突起という下方に伸びる突起があり、内側面には三角形の関節面をもった尺骨切痕があり、尺骨の関節環状面と関節をつくる。また、後面には3~4個の縦に走る溝がある。橈骨下端の下面にあるくぼみは手根関節面で中央にある弱い隆線によって内外二つの関節面に分けられている。内側の関節面には月状骨が、外側のものには舟状骨が接している。語源Radiusは一点から放散する光り、放線、転じて車輪の幅(スポーク)を意味し、この骨の形が幅に似ているところから命名された。また橈は、かい、オールを意味する。)
- 479_20【Abductor pollicis longus muscle長母指外転筋 Musculus abductor pollicis longus】 o: Posterior surface of radius, ulna, and interosseous membrane. i: Base of first metacarpal. Radial abduction and dorsiflexion of the metacarpophalangeal joint of the thumb. I: Radial nerve.
→(長母指外転筋と短母指伸筋は1つの発生的、機能的単位を形成している:筋腹はしばしば形態学的に1つとなる。これらの筋は橈骨の背側面(2/4と3/4の間)と前腕骨間膜から起こる。羽状筋である長母指外転筋は回外筋の起始部下方からも起こり、また尺骨にも起始部をもつ。長母指外転筋は第1中手骨底に、短母指伸筋は母指基節骨底に付く。短母指伸筋の腱線維は長母指伸筋の腱終末に融合し、弱い指背腱膜を形成する。2つの筋は長および短橈側手根伸筋の腱と急角度で交叉し、これらの腱は橈骨の遠位端の背側の橈骨溝に進み、第1腱区画(手首の屈曲軸の掌側)を通過する。)
- 479_21【Abductor pollicis brevis muscle短母指外転筋 Musculus abductor pollicis brevis】 o: Scaphoid, flexor retinaculum. i: Thumb, proximal phalanx, radial sesamoid bone, dorsal aponeurosis. Abducts and flexes the thumb. I: Median nerve.
→(短母指外転筋は表層にあり、母指対立筋をほぼ完全におおっている。筋は屈筋支帯と舟状骨結節から起こり、母指基節関節包に埋め込まれている橈側種子骨、基節骨底の外側縁ならびに指背腱膜に付く。正中神経(C8とTh1)から支配を受ける。)
- 479_22【Extensor carpi radialis longus muscle長橈側手根伸筋 Musculus extensor carpi radialis longus】 o: Lateral supracondylar ridge of humerus, lateral intermuscular septum, i: Base of second metacarpal. Flexes the elbow joint. Dorsiflexion and radial abduction of the wrist joint. I: Radial nerve.
→(長橈側手根伸筋は腕橈骨筋起始部の下方の上腕骨外側縁と外側上腕筋間中隔から起こり、第2中手骨底に停止する。筋服の上縁は腕橈骨筋で被われているが、筋は外側上顆で外側に曲がり、短橈側手根伸筋の近位部を被っている。)
- 479_23【Extensor carpi radialis brevis muscle短橈側手根伸筋 Musculus extensor carpi radialis brevis】 o: Lateral epicondyle of humerus, anular ligament of radius, i: Base of third metacarpal. Dorsiflexion of the hand.
→(短橈側手根伸筋は外側上顆、橈骨輪状靱帯および総指伸筋と本筋とを分けている結合組織中隔から起こる。短い腱は第3中手骨の茎状突起につく。長および短橈側手根伸筋の腱は橈骨の外側縁を下方に進み、長母指外転筋と短母指外転筋の筋腹と交叉し、伸筋支帯のしたの第2腱区画を通る。)
- 479_24【Bursa of extensor carpi radialis brevis muscle; Extensor carpi radialis brevis bursa短橈側手根伸筋の滑液包;短橈側手根伸筋包 Bursa musculi extensoris carpi radialis brevis】
→()
- 479_25【Metacarpals; Metacarpal bones [I-V]中手骨[1-5] Ossa metacarpi; Ossa metacarpalia [I-V]】 Metacarpal bones of the hand.
→(中手骨は手根骨の遠位にある5本の細長い管状骨である。第1中手骨が最も短いが、最も太い。最も長いのは第2中手骨で、ついで第3、第4、第5中手骨の順に短い。中手骨には頭・底・体の3部が区別できるが底は中手骨の近位端で太く、手根骨との関節面をもっている。関節面の形は中手骨によって異なり、第1中手骨は鞍状に凸、第2中手骨では中央にくぼみがみられ、第3、第4中手骨では平らである。第5中手骨では不完全な鞍状を呈する。体は後面に向かってゆるく弯曲していて底および頭より細いので、となりあう中手骨の間に中手骨間隙ができる。頭はまるく大きく、基節骨底に接する関節面がある。第3中手骨底の背面外側には小さな突起がみられ、第3中手骨の茎状突起という。)