486_01【Radius橈骨 Radius】 One of the two bones of the forearm. It is lateral to the ulna. →(橈骨は前前腕の2本の骨のうち、外側の短い方にある長管状骨(男約22cm、女約20cm)で、上端と下端で前腕の内側(尺側または小指側)にある尺骨と関節する。下端は上端に比して著しく大きい。上端には円盤状の橈骨頭があり、円板の外周にあたる部分は尺骨の橈骨切痕と橈骨輪状靱帯に接する。また、橈骨頭の上面は浅いくぼみになっており(橈骨頭窩)、上腕骨の小頭と関節をつくる。橈骨頭のすぐ下で橈骨体に移行する部分は急に細くなってなってくびれており、橈骨頚という。橈骨体は上端を除く大部分が三角柱状で、全体として外側に弓形にまたがっており、前後および外側の3面と前後および内側の3縁が区別される。内側縁は他の2縁と異なり鋭い稜線になっており、骨間縁とよばれる。この縁と尺骨の同名縁との間には前腕骨間膜が張っている。橈骨頚のすぐ下で橈骨体の前内側には卵円形にもり上がった橈骨粗面があり、上腕二頭筋の腱が停止する。また、外側面には回内筋の停止する粗面(回内筋粗面)がある。橈骨下端の外側面には茎状突起という下方に伸びる突起があり、内側面には三角形の関節面をもった尺骨切痕があり、尺骨の関節環状面と関節をつくる。また、後面には3~4個の縦に走る溝がある。橈骨下端の下面にあるくぼみは手根関節面で中央にある弱い隆線によって内外二つの関節面に分けられている。内側の関節面には月状骨が、外側のものには舟状骨が接している。語源Radiusは一点から放散する光り、放線、転じて車輪の幅(スポーク)を意味し、この骨の形が幅に似ているところから命名された。また橈は、かい、オールを意味する。)
486_03【Ulnar styloid process; Styloid process of ulna茎状突起(尺骨の) Processus styloideus ulnae】 Peglike process on the distal end of the ulna. Site of attachment for the articular disc of the distal radioulnar joint and the ulnar collateral ligament. →(尺骨の下端の内側端から下方に細い茎状突起が突出する。)
486_04【Pisiform bone豆状骨 Os pisiforme】 Bone located on the palmar side of the triquetrum. It is actually a sesamoid bone embedded in the tendon of the flexor carpi ulnaris muscle. →(豆状骨は尺側手根屈筋腱のなかの半球状の種子骨である。三角骨に向く側に関節面がある。)
486_05【Fifth metacarpal bone; 5th metacarpal bone第5中手骨 Os metacarpale V】 →()
486_06【Palmar interosseous muscles掌側骨間筋 Musculi interossei palmares; Musculi interossei volares】 o: Second, fourth, and fifth metacarpals. i: Bases and dorsal aponeuroses of the proximal phalanges of the index, ring, and little fingers. Adduction toward the middle finger. Flexion of metacarpophalangeal joint, extension of interphalangeal joints. I: Ulnar nerve. →(掌側骨間筋は、それぞれ中手骨から起こり、対応する指の指背腱膜に付く。筋は第2、第3および第5指が中指に向かって内転できるように配列さえている。中指は掌側骨間筋を欠く。第1掌側骨間筋はしたがって第2中手骨の尺側に位置し、第2と第3掌側骨間筋は第4と第5中手骨の橈側から起こる。母指の“掌側骨間筋”は母指内転筋に取り込まれている。)
486_07【Dorsal interosseous muscles of hand背側骨間筋(手の) Musculi interossei dorsales manus】 o: Two-headed muscle arising from the metacarpal bones, i: Dorsal aponeurosis of proximal phalanges. Flexion of metacarpophalangeal joint, extension of interphalangeal joints. I: Ulnar nerve. →(掌側骨間筋は、それぞれ2頭が2つの中手骨の相対する面で起こり、第2、第3および第4指の指背腱膜に放散する。2個の背側骨間筋が第3指に付く。背側の腱は第2指では橈側から、第4指では橈側から指背腱膜に入る。)
486_08【Lumbrical muscles of hand虫様筋[手の] Musculi lumbricales manus】 o: Tendons of flexor digitorum profundus. i: Doral aponeuroses of second through fifth fingers. Flexion of metacarpophalangeal joint, extension of interphalangeal joints. I: Ulnar nerve. →(第4つの虫様筋は、各々深指屈筋の腱の橈側から起こり、そのため深指屈筋の収縮中緊張する。虫様筋は深横中手靱帯の掌側を遠位に向かい、したがって指の対応する基節関節の屈曲軸の掌側を走る。それらの腱は橈側から指背腱膜に入る。腱停止部の近位線維は基節骨の背側面をほぼ横断するのに対し、遠位線維は中節骨と末節骨の背側面を斜走する。)
486_09【Proximal phalanx of hand基節骨(手の) Phalanx proximalis manus】 Proximal bone of a finger. →(基節骨は掌側は平らで、手背側は横方向に凸をなし、屈筋の線維性腱鞘が付着するためのとがった粗な角をもっている。基節骨には体があり、遠位には頭、近位には底がある。頭はまた頭の関節面は滑車状になっている(滑車ともいわれる)。底には横長の卵円形のくぼんだ関節面があり、中手骨と関節でもって連結している。基節骨は第3指のものが最もながい。)