570
- 570_01【Posterior cerebral artery; PCA後大脳動脈 Arteria cerebri posterior】
→(後大脳動脈は、脳底動脈が吻側端で左右に分岐して形成され、大脳脚上を外側方向へ走る。そして、後交通動脈と吻合した後、中脳の外側面に沿って迂回し、小脳テントの上面を通り、側頭葉と後頭葉の内側面と下面に広がる。またこの後大脳動脈の枝は大脳半球の外側面上に広がり、下側頭回の領域、後頭葉のいろいろな部分、上頭頂小葉の領域などに分布する。さらに、後大脳動脈の枝は、脳幹、第三脳室と側脳室の脈絡叢、および大脳皮質の領域にまで分布する。)
- 570_02【Superior cerebellar artery; SCA上小脳動脈 Arteria superior cerebelli; Arteria cerebelli superior】 Artery passing through the ambient cistern and traveling around the midbrain to the cerebellar surface beneath the tentorium cerebelli.
→(上小脳動脈は脳底動脈の吻側部に起始し、脳幹を背外側方に取り巻いて走った後、小脳半球上面を走る。この動脈は次の主な2本の枝に分かれる。すなわち①小脳の虫部の上部とこれに近接した領域に分布する内側枝、②小脳半球上面に血液を送る外側枝である。内側枝と外側枝からの穿通枝は深部の小脳核、上髄帆、小脳髄体に分布する。また第四脳室脈絡叢にも分布する枝も出す。)
- 570_03【Posterior communicating artery後交通動脈 Arteria communicans posterior】
→(後交通動脈は内頚動脈から起こり、視床、大脳脚、脚間部、海馬回に分布する。後大脳動脈と吻合し大脳動脈輪をつくる。)
- 570_04【Anterior choroidal artery前脈絡叢動脈;脈絡叢動脈 Arteria choroidea anterior; Arteria chorioidea】 Artery usually arising from the internal carotid artery. It follows the optic tract posteriorly, enters the choroid plexus at the inferior horn and passes within it to the interventricular foramen. Its tiny branches are usually not visible on angiography.
→(前脈絡叢動脈は後交通動脈の分岐部よりさらに遠位の内頚動脈から通常分岐する。この動脈の特徴は、クモ膜下腔を長い距離を走り、しかも直径が比較的小さいことである。前脈絡叢動脈ははじめ尾方に走って視索を横切り、次いですぐに側頭葉の前内側面に向かって外側方向に走る。つづいて脈絡叢を通過して、側脳室の下角に入る。この動脈が分布する部位として、脈絡叢のほかに、海馬体、淡蒼球の内側および外側領域(すなわち内側部の外がわと外側部の内がわ)、内方後脚の腹側部の大部分、内包のレンズ核後部全体などが含まれる。またこの動脈の小さい枝は、視索、扁桃体の一部、尾状核尾の腹側部、被殻の後部、視床の腹外側領域にも分布する。)
Sylvian artery
- 570_05Sylvian artery【Middle cerebral artery; MCA中大脳動脈 Arteria cerebri media】 Second terminal branch of the internal carotid artery. It passes laterally between the frontal and temporal lobes to the lateral cerebral fossa where it divides. It gives off cortical branches as well as arteries for subcortical and basal nuclear regions.
→(中大脳動脈は内頚動脈の続きであるが、前大脳動脈の分岐点を過ぎてからはじまる。この動脈は、前有孔質を越えて外側方向に走り、側頭葉と島の間にある大脳外側窩に入る。中大脳動脈は大脳動脈の中で最も大きく複雑であり、上方や後方に走る多数の大きな枝を分岐する。この多数の枝は、島の背側周縁に達すると外側溝に向かって方向を急に下方に変え彎曲して走る。Fischerらは(Fischer E: Lageabweichungen der vorderen Hirnarterie im Gefassbild. Zentralbl Neurochir 3: 300-312, 1938)中大脳動脈を放射線学的にM1(horizontal)、M2(insular)、M3(cortical)区域と分類した。中大脳動脈皮質枝はSylvius裂より脳表に出る際に強く屈曲し、この屈強部を横に結んだ線と中大脳動脈本幹の最も前方の点の間で三角形が形成される。この三角形は、放射線学的にSylvian traiangleといわれ、脳血管撮影の重要な所見のひとつである。微小外科解剖学的には各々M1(sphenoidal)、M2(insular)、M3(opercular)、M4(cortical segment or terminal segment)となっている。TAにおいてはM1(Pars sphenoidalis)、M2(Pars insularis)、M3(Rr. Terminales inferiores)、M4(Rr. Terminales superiores)となっているので注意する。)
- 570_06【Anterior cerebral artery; ACA前大脳動脈 Arteria cerebri anterior】 Thinner terminal branch of the internal carotid artery. It arises laterally from the division of the internal carotid artery above the anterior clinoid process, passes anteriorly, anastomoses with the artery from the opposite side, and runs between the cerebral hemispheres over the genu of corpus callosum and, on its posterior side, posteriorly toward the splenium. It gives off cortical arteries as well as arteries for subcortical and basal nuclei.
→(前大脳動脈は、視交叉と視神経の外側で内頚動脈から分岐する。左右の前大脳動脈は視神経の背側を前内側方向に走り、相互に近づき、前交通動脈によって連結する。前大脳動脈は、大脳縦裂の間に入り、大脳の内側面を上方に向かい、つづいて脳梁の背側面を後方に向かう。前大脳動脈は、大脳縦裂の間に入り、大脳の内側面を上方に向かう。前大脳動脈は、途中で次のような枝を出す。すなわち①内側線条体動脈、②眼窩枝、③前頭極動脈、④脳梁辺縁動脈、⑤脳梁周囲動脈である。前大脳動脈の異常は約25%の脳にみられる。このなかには前大脳動脈が1本しかないもの、枝が反対側の大脳半球に分岐する例もある。)
- 570_07【Anterior communicating artery前交通動脈 Arteria communicans anterior】 Highly variable anterior vessel connecting the two anterior cerebral arteries. Common site of aneurysms.
→(前交通動脈は左右の前大脳動脈を連絡するきわめて短い吻合である。この吻合の形態もさまざまで、互いに接するような長さのない側側吻合のこともあり、一定の長さ(0.1~3mm)を有することもある。その数も1~3本を認め、血管の直径も一定しない。時には網状の形態を示すこともある。)
- 570_08【Pituitary gland; Hypohysis; Cerebral hypophysis下垂体;脳下垂体 Hypophysis; Glandula pituitaria】 Gland located in the sella turcica.
→(下垂体は間脳の視床下部から下方に突出する漏斗に連なる内分泌腺である。蝶形骨のトルコ鞍の下垂体窩に位置する無対の小器官で、大きさは前後径約0.5cmで、重さは男性約0.5g、女性ではそれよりやや重い。このような小さい器官であるが、10種類近くのホルモンを分泌し、全身のいろいろな器官の働きを調節している。下垂体は2種のまったく異なった由来をもつ組織が結合してできたもので、腺下垂体と神経下垂体とよばれる。前者は胎児の咽頭上壁が上方に膨出Rathke嚢から生じ、後者は第三脳室の底部である漏斗が下方に伸びだして生じたものであり、両者は厳密に結合している。一般に腺下垂体を前葉、神経下垂体を後葉と呼んでいる。Hypophysisは、「~の下に」を意味するギリシャ語の接頭詞hypoに、「成長する」という意味のギリシャ語phyeinを付けたもので、「下に向かって成長したもの」という意味である。)
- 570_09【Basilar artery; BA脳底動脈 Arteria basilaris】 Unpaired vessel that arises from the union of the right and left vertebral arteries and extends in the basilar sulcus of pons to the site where it divides into the posterior cerebral arteries.
→(脳底動脈(BA)は左右の椎骨動脈は脊髄の腹側面で合一して1本の脳底動脈となる。脳底動脈は脳底を前進し、橋の前縁で左右の後大脳動脈に分かれる。小脳前下面に前下小脳動脈を、内耳に迷路動脈を、橋に数本の橋枝を、小脳上面に上小脳動脈を与える。左側の椎骨動脈は通常は右側の椎骨動脈よりもずっとよく発達している。そのため、大きい方の椎骨動脈が閉鎖すると重大な結果を招くことがある。脳底動脈は橋底面の正中部にある脳底溝の中を吻側に走り、鞍背のレベルで2本の終枝、すなわち後大脳動脈に分岐する。後大脳動脈と後交通動脈との吻合によってウィリスの動脈輪が閉じる。)
- 570_10【Pontine arteries橋動脈;橋枝(脳底動脈の) Arteriae pontis】 Arteries supplying the pons.
→(橋動脈は脳底動脈から出て橋に分布する動脈で、分枝して内側枝(正中傍枝)、外側枝(橋回旋枝)となる。後者は長・短回旋枝に区別されることもある。)
- 570_11【Anterior inferior cerebellar artery; AICA前下小脳動脈 Arteria inferior anterior cerebelli; Arteria cerebelli anterior inferior】 Artery passing to the inferior and lateral surfaces of the cerebellum.
→(前下小脳動脈は脳底動脈の尾側部から分岐する大きな動脈で、橋被蓋の尾側部に分布した後、尾方に走ってから外側に向かい小脳下面に至る。この動脈は虫部錐体、虫部隆起、片葉、小脳半球の下面の一部に分布する。また深部に穿通する枝は、歯状核の部分とその周囲の白質に分布する。その前下小脳動脈の枝には、第四脳室脈絡叢に分布するものもある。)
- 570_12【Anterior spinal artery前脊髄動脈 Arteria spinalis anterior】 Right and left arteries join at the inferior border of the inferior olive as an unpaired vessel descending in the anterior median fissure. It anastomoses with the posterior spinal artery and gives off branches to the medulla oblongata, spinal cord, and cauda equina.
→(左右の前脊髄動脈は合流して1本となって正中を下行する動脈となる。この前脊髄動脈が、前正中裂を下行するとき延髄下部で内部へ入る正中枝を出し、また脊髄の前正中裂から内部に入る溝枝を出す。前脊髄動脈は、前根動脈から分岐した吻合枝によって連絡している。この前根動脈の吻合枝は、ゆるやかに上行すると枝と急角度で下行する枝によって前脊髄動脈と結合する。その結果、脊髄の同じ高さの2本の前根動脈からの吻合枝は、菱形を示す動脈形態をとって結合する。胸髄にある前脊髄動脈は細い。この上部や下部にある前脊髄動脈は細い、この上部や下部にある前根動脈は細い。この上部や下部にある前根動脈が閉鎖すると、十分目的にかなう吻合としての働きをしない。脊髄円錐を取り込んでいる動脈輪は、前脊髄動脈の尾側端の部位と交通している。前脊髄円錐を取り囲んでいる動脈輪は前脊髄動脈の尾側端野部位と交通している。前脊髄動脈と後脊髄動脈は脊髄の全長にわたって根動脈からの枝を受ける吻合動脈でもある。椎骨動脈の枝が、実際上ほとんど頚髄全体に血液を供給している。前脊髄動脈は錐体、内側毛帯、内側縦束、舌下神経核の大部分、孤束核と迷走神経背側核(運動核)の尾側領域、内側副オリーブ核などがある延髄の傍正中領域に血液を送る。片側の前脊髄動脈が閉塞すると、延髄の損傷にともない下交代性片麻痺が起こる。これは舌の同側性麻痺と対側性麻痺を特徴とする。またこのような損傷は、たびたび内側毛帯も含むので対側の知覚欠損も起こる。)
- 570_13【Labyrinthine artery; Labyrinthine arteries迷路動脈;内耳道枝 Arteria labyrinthi】 Artery traveling with the vestibulocochlear nerve to the internal ear.
→(迷路動脈は脳幹には分布しないで外側方向に向かい内耳道を通り内耳に達する。)
- 570_14【Posterior inferior cerebellar artery; PICA後下小脳動脈 Arteria inferior posterior cerebelli; Arteria cerebelli posterior inferior】 Artery passing dorsally, around the inferior olive to the inferior surface of the posterior part of the cerebellum.
→(後下小脳動脈は椎骨動脈から分枝し、延髄の表面に沿って前外側方向に走るが、その途中で延髄の背外側領域に分布するため穿通する細い枝を出す。この延髄の後オリーブ領域には、脊髄視床路、三叉神経脊髄路核と三叉神経脊髄路、疑核、運動性迷走神経背側核とこの核に出入りする線維、および下小脳脚の腹側部分などが存在する。また延髄と橋のこの領域内には、視床下部からの自律神経線維も下行する。次いで、小脳下面を上方(背側)へ弯曲して走り、虫部の下部(虫部垂と虫部小節)、小脳扁桃、小脳半球の下外側面に分布する枝を出す。またこの動脈の内側枝は第四脳室脈絡叢にも分布する。)
- 570_15【Posterior spinal artery後脊髄動脈 Arteria spinalis posterior; Arteria spinalis dorsalis】 Artery descending in front of and behind the posterior roots of spinal nerve. It anastomoses with the anterior spinal artery.
→(後脊髄動脈は薄束と薄束核、楔状束と楔状束核、下小脳脚の尾側部と背側部に分布する。もし後脊髄動脈が小さいか、または欠如するときには、この領域には後下小脳動脈が分布することが多い。)
- 570_16【Posterior meningeal artery後硬膜動脈;後頭硬膜動脈 Arteria meningea posterior; Arteria meningea occipitalis】 Artery lying lateral to the internal carotid artery. It usually passes through the jugular foramen to the dura mater and diploe of the posterior cranial fossa.
→(後硬膜動脈は上行咽頭動脈より起こり、後頭蓋窩の硬膜に分布する。中硬膜動脈、椎骨動脈の枝と吻合する。)
- 570_17【Ascending pharyngeal artery上行咽頭動脈 Arteria pharyngea ascendens】 It usually arises from the posterior side of the external carotid artery above the superior thyroid artery. It ascends along the lateral wall of the pharynx, passing medial to the stylohyoid and continuing to the cranial base.
→(上行咽頭動脈は外頚動脈より起こり、咽頭と茎状突起の筋の間を頭蓋底まで上行し咽頭壁、軟口蓋後頭窩に分布する。)
- 570_18【Tentorium cerebelli; Cerebellar tentorium小脳テント;小脳天幕 Tentorium cerebelli】 Dural septum stretched over the cerebellum between the superior border of petrous part of temporal bone and the transverse sinus. It supports the occipital lobe.
→(小脳テントは後頭骨の内後頭隆起とその左右にのびる横洞溝からおこる脳硬膜は小脳上面に広がって中脳を扼し、前方は蝶形骨の前床突起に付着し、側方には側頭骨の錐体上縁に付着する。小脳の上面をおおうところから小脳テントの名がある。つまり、頭蓋腔は小脳テントにより大脳を入れる上ならびに中頭蓋窩と、小脳、橋、延髄を入れる下頭蓋窩に二分される。そして同時に小脳テントは大脳と橋、延髄を結合する中脳が通れるだけの間隙をつくっているわけで、中脳を扼している小脳テントの部分をテント切痕とよぶ。)
- 570_19【Dura mater硬膜;脳硬膜 Dura mater】 Hard membrane covering the brain and spinal cord.
→(硬膜は3層からなる髄膜の最外側をいう。脳を包む脳硬膜と脊髄を含む脊髄硬膜とを区別する。もともと硬膜は内外の2葉からなる。脊髄硬膜ではその概要は脊髄管腔を裏打ちしているところから骨膜とととよばれその内葉のみが脊髄硬膜とよばれる。この2葉がつくる腔所が硬膜上腔で、静脈叢と脂肪組織によってみたされている。一方、脳硬膜ではほとんどの部分で内外の2葉は癒着する。ただし上矢状静脈洞、横静脈洞、S状静脈洞、後頭静脈洞などは内外2葉の脳硬膜によって構成される管状の腔所であり、下矢状静脈洞、直静脈洞は内葉のみで構成される。さらに、脳硬膜の内葉は大脳縦裂、大脳横裂、小脳谷に膜状に入り込んで大脳鎌、小脳テント、小脳鎌をつくる。)
- 570_20【Meningeal branch of vertebral artery硬膜枝(椎骨動脈の) Rami meningei (Arteria vertebralis)】 Branches passing along the anterior and posterior rim of the foramen magnum that supply the bone and dura mater of the posterior cranial fossa and falx cerebelli.
→(椎骨動脈の硬膜枝は前および後硬膜動脈が知られている。前硬膜動脈anterior meningeal branch of vertebral areteryは大後頭孔周囲の硬膜に分布している。一方、後硬膜動脈posterior meningeal branch of vertebral arteryは大後頭孔の後縁に向かって後上方へ走り硬膜を貫く。頭蓋内に入った後、後頭骨正中部を上行し、天幕、大脳鎌に血流を送っている。)
- 570_21【Vertebral artery; VA椎骨動脈 Arteria vertebralis】 Artery arising posterior to the anterior scalene muscle and usually passing from the sixth cervical vertebra through the foramina transversaria, then over the arch of the atlas behind its lateral mass, passing anteriorly through the posterior atlantooccipital membrane and foramen magnum into the cranial cavity.
→(椎骨動脈(VA)は鎖骨下動脈から最初に出る枝であり、前斜角筋の後面に沿って上行し、6番目の頚椎(ときには5番目の頚椎)の横突孔を通って上行するが、そのさい、椎間孔から出てくる脊髄神経の腹側方に位置する。やがて、椎骨動脈は外側方に曲がり、孔環椎後頭膜を貫通し、大後頭孔を通り、硬膜を貫いて後頭蓋窩にはいる。頭蓋窩にはいる少し前に椎骨動脈が示す弯曲は「予備」のループであって、頭部の運動時に動脈に張力が加わるのをふせいでいる。橋の下縁のレベルで、両側の椎骨動脈が1本になって脳底動脈が形成される。形態学的にみて椎骨動脈と内頚動脈はよく似ている。すなわち、外形動脈を分枝する以外には重要な枝を出さずに両者とも垂直に上行する。また、両者ともに特徴的な曲がりくねったコース(「頚動脈サイフォン」、「椎骨動脈サイフォン」)をとって脳底に達する。両者の主な差異は、左右の椎骨動脈が合して1本の脳底動脈になるのに対して、内頚動脈の方は左右のものがそれぞれ独立に走る点である。しかし、流体力学的に見ると、左右の椎骨動脈から脳底動脈に流入する血液は混合することはなく、左側椎骨動脈からの血液は脳幹の左側を流れ、右側椎骨動脈からの血液は脳幹の右側を流れる。)
- 570_22【Spinal branches of vertebral artery脊髄枝(椎骨動脈の) Rami spinales (Arteria vertebralis)】 Transverse segments passing through the intervertebral foramina to the spinal cord, its meninges, and the vertebral bodies.
→(椎骨動脈の脊髄枝は脊髄神経とともに脊髄、脊髄被膜、椎体に分布する。)
- 570_23【Cervical nerves [C1-C8]頚神経[C1-C8] Nervi cervicales [C1-C8]】 The eight spinal nerves of the cervical vertebral column.
→(頚神経は第1~8頚神経の総称である。各々の頚神経は前枝と後枝に分かれれる。第一頚神経の後枝は深項部の筋の上部を支配する純粋の筋枝であって、後頭下神経という。また第2頚神経の後枝はとくに強大であって、大後頭神経と名づけられ、深項部の筋に筋枝を与えたのち後頭部の皮膚に分布する。第3頚神経の後枝も比較的よく発達し、第3後頭神経と呼ばれる。第1~4頚神経の前枝は互いにワナをもって連絡して頚神経叢をつくり、第5~8頚神経の前枝も同様にして腕神経叢の主体となる。)
- 570_23a【Second cervical nerves; C2 spinal nerve; [C2]第2頚神経 Nervus cervicalis II; [C2]】
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