940
- 940_00【Arm; Upper arm上腕;ニノウデ Brachium】
→(腕、特に肩から肘での部分。)
Casserio's nerve
- 940_01Casserio's nerve【Musculocutaneous nerve筋皮神経 Nervus musculocutaneus】 Nerve arising from the lateral cord that pierces the coracobrachialis, which it supplies along with the biceps and brachialis. It ends as the lateral cutaneous nerve of forearm.
→(筋皮神経は第5頚神経~第7頚神経由来の外側神経束より起こり、烏口腕筋を貫き、烏口腕筋、上腕二頭筋および上腕筋を支配し、外側前腕皮神経となって前腕外側半部に分布する。皮神経をまとめると、筋枝は上腕前側の屈筋(烏口腕筋・上腕筋・上腕二頭筋)に分布する。皮枝は前腕外側部の皮膚部に分布する。そのほかに関節枝を肘関節に送る。)
- 940_02【Muscular branches of musculocutaneous nerve筋枝(筋皮神経の) Rami musculares (Nervus musculocutanei)】 Branches to the coracobrachialis, biceps, and brachialis.
→(烏口腕筋、上腕二頭筋、および上腕筋への枝。しばしば正中神経と交通する。)
- 940_03【Deltoid muscle三角筋 Musculus deltoideus】 Muscle consisting of three parts, all attaching on the deltoid tuberosity of the humerus and acting together to abduct the arm to about 90°. I: Axillary nerve.
→(三角筋は肩から上腕の上部にかけての丸みをつくる強大な筋。厚い筋性の被いで、上腕骨近位端を上、前、横および後から包んでいる。これは肩の弯曲を形どっている。しかしそれは筋自体によるものではなく、骨の形、特に大結節によっている。広げると、この筋は逆さにしたギリシャ文字のデルタに似ている。なぜなら肩関節における起始は非常に広がっており、上腕骨における停止は大変狭いからである。三角筋は鎖骨の外側1/3、肩峰および肩甲棘から起こる。肩峰部は複合羽状である(多数の線維-大きな生理的断面)、筋の内表面にあり三角筋粗面に停止しする腱に向かって筋線維の太い束が、集まっている。作用として上腕を外転する。しかし、三角筋は上腕を体幹に沿って下垂している状態から直ちに外転することはできない(三角筋の筋線維の走行が上腕骨の長軸に平行であるため、はじめは上腕を上方に引き上げるにすぎない)。したがって、上腕を下垂した位置から外転するためには、最初に棘上筋によって外転を起動しなければならない。)
Pirogoff's aponeurosis
- 940_04Pirogoff's aponeurosis【Coracobrachialis muscle烏口腕筋 Musculus coracobrachialis】 o: Coracoid process, i: Anterior surface of the middle of the humerus, provides fixation. It acts to ensure contact at the shoulder joint between the head of the humerus and the glenoid cavity. Anteversion. I: Musculocutaneous nerve.
→(烏口腕筋は、発生学的には上腕の腹側筋の筋群(屈筋)に属し、上腕二頭筋と上腕筋のように、筋皮神経によって支配されている。しかし、この筋は肩関節においてのみ作用する。この筋は烏口突起から上腕二頭筋短頭とともに起こり、上腕骨内側面で、小結節稜の遠位に停止する。上腕を垂れ下げた状態では、烏口腕筋は腋窩に隠れている。この筋は上腕の神経血管幹を誘導する筋として働いている。)
- 940_05【Median nerve正中神経 Nervus medianus】 Nerve formed by the medial and lateral cords.
→(内側および外側神経束よりなる(C6-T1)。(Feneis))
- 940_06【Biceps brachii muscle上腕二頭筋 Musculus biceps brachii】 Two-headed muscle that attaches on the radial tuberosity and extends with the aponeurosis brachii toward the ulna to blend into the antebrachial fascia. It acts in elbow joint flexion and forearm supination. I: Musculocutaneous nerve.
→(上腕二頭筋は、長頭が関節上結節に起始し、短頭は烏口突起に起始する。二頭筋の長頭(長いのは腱の部分のみ)は上腕骨頭を越え、結節間滑膜鞘に包まれて、結節間溝へ入る。共通の筋腹の終止腱は、肘窩の奥で、橈側粗面に停止する。腱性の帯である上腕二頭筋腱膜は終止腱から分かれ、前腕筋膜に放散している。肘関節を屈曲すると、上腕二頭筋は特に突出する。なぜならば、この筋は関節から離れて、上腕筋によって前に押し出されるからである。機能として肘関節に作用して前腕をまげる。上腕前面に力こぶをつくる。筋腹の内外両側の溝をそれぞれ内側二頭筋溝および外側二頭筋溝という。前者を尺側皮静脈、後者を橈側皮静脈が走る。長頭の件は滑膜に包まれながら肩関節腔を貫く。また上腕骨の結節間溝を通るところでは、結節間滑液鞘に包まれる。)
Casserio's muscle
- 940_07Casserio's muscle【Brachialis muscle上腕筋 Musculus brachialis】 o: Anterior surface of the humerus below the deltoid tuberosity. i: Tuberosity of ulna. Flexes the elbow joint. I: Musculocutaneous nerve.
→(上腕筋は上腕骨前面の三角筋粗面(均一な三角筋-上腕筋系の骨付着部と考えらえている)より遠位部で起こり、尺骨粗面に停止する。[臨床]上腕筋は、上腕骨上に直に接しているため、筋を上腕骨に圧迫するような外力が加わるとか、上腕骨の(顆上)過伸展骨折(伸展骨折)の際に、骨折端によって穿通され、容易に損傷される。損傷した筋組織の部位に生じる結合組織の瘢痕は、収縮し、上腕筋の短縮が起こることがある。このような場合、腕は肘関節を伸展することが不可能になる。)
- 940_08【Lateral cutaneous nerve of forearm; Lateral antebrachial cutaneous nerve外側前腕皮神経;前腕の外側皮神経;橈側前腕皮神経 Nervus cutaneus antebrachii lateralis; Nervus cutaneus antebrachii radialis】 Terminal branch of the musculocutaneous nerve that pierces the brachial fascia at the elbow and supplies the skin of the lateral forearm.
→(第5頚神経~第7頚神経由来の筋皮神経の知覚線維は肘窩で筋膜を貫き表面へ出て外側前腕皮神経となり、前腕外側部の皮膚に分布している。 (Netter)外側前腕皮神経は、橈側皮静脈の深部を通り、間もなく前枝と後枝に分岐する。前枝は、前腕橈側の前面を下行し、手首に至り母指球底部に終わる。手首では、外側前腕皮神経は橈骨動脈の前に位置し、前腕筋膜を貫き、この部位の橈骨動脈に終わる小枝を出す。前枝の終末小枝は、正中神経の終末枝の1つである掌枝と交通する。外側前腕皮神経のの後枝は前枝より小さい。前腕の橈側縁を回って後、数本の枝に分かれる。これらの分枝は、前腕背側を覆う皮膚や筋膜の各々の部を支配する。これらの分枝もまた、橈骨神経由来の後前腕皮神経および浅枝と交通する(図6)。外側前腕皮神経により支配される皮膚と付属器(感覚受容器、毛、立毛筋、腺、血管)の領域を右下図に示す。しかし、前腕の橈骨神経の例のように、これら皮膚を支配する終末枝の支配領域には、相当な個体差が認められる。)
- 940_09【Radial nerve橈骨神経 Nervus radialis】 Nerve arising from the posterior cord (usually with fibers from C5-T1) spiraling in the groove for the radial nerve around the posterior side of the humerus, then continuing laterally between the brachialis and brachioradialis as well as the extensor carpi radiales. It divides at the elbow into deep and superficial branches.
→(橈骨神経は後神経束より起こる(多くはC5~Th1)。腋窩の中で腋窩動脈の背面をを通り、上腕深動脈とともに上腕骨の後面にいたる。橈骨神経溝の中で骨の近く上腕骨の外側縁を回り、外側筋間中隔を貫き、肘関節の上で屈側にでる。関節のすぐ遠位で知覚性の浅枝と太い運動性の深枝に分かれる。前者は前腕では腕橈骨筋を誘導する筋として使い、後者は回外筋に入り、螺旋状に曲がって前腕の伸側を下降する。橈側神経の腕のすべての伸筋を支配し、3つの皮枝、下外側上腕皮神経、後上腕皮神経、および後前腕皮神経は、腕の伸側の皮膚(三角筋部を除く)と手の皮膚(尺側縁、第4,5指、および第2、3指の末節を除く)を支配する。肘関節部で浅枝と深枝に分かれる。上腕三頭筋と肘筋への神経枝は、“橈骨神経管”の入り口の前と入り口部において、すでに橈骨神経から分岐している。)
- 940_10【Supinator muscle回外筋 Musculus supinator】 o: Lateral epicondyle of humerus, radial collateral ligaments, anular ligament of radius, and supinator crest of ulna, i: Anterior surface of radius. Supination. I: Radial nerve.
→(回外筋は上腕骨の外側上顆、肘関節の外側腱索と尺骨の回外筋稜から起こる。薄い筋板は橈骨の外側を回り、後面から、橈骨粗面と円回内筋の停止部との間の橈骨の前面に付く。橈骨神経深枝はこの筋の近位辺縁近くで筋に入り、ラセン状の“回外筋管”を通って筋の遠位に抜ける。)
- 940_11【Deep branch of radial nerve深枝(橈骨神経の) Ramus profundus nervus radialis】 Deep branch supplying the extensor muscles of the forearm. It penetrates the supinator muscle, and supplies it and all extensor muscles (except the extensor carpi radialis longus) as well as the abductor pollicis longus.
→(橈骨神経の深枝は橈骨神経共通幹が腋窩で浅枝と深枝とに分かれる。深枝は回外筋を貫いてこの筋および前腕の心筋に分布する。最終的には後骨間神経となり骨間膜を進んで前腕1/3に達する。)
- 940_12【Brachioradialis muscle腕橈骨筋 Musculus brachioradialis】 o: Lateral supracondylar ridge of humerus, lateral intermuscular septum, i: Radial styloid process. Flexes the forearm from the intermediate position between pronation and supination. I: Radial nerve.
→(腕橈骨筋は橈骨の外側縁に位置し、上腕骨の外側縁、外側上顆の上と外側上腕筋間中隔から起始する。腕橈骨筋は橈骨の茎状突起基底部に停止する。)
- 940_13【Superficial branch of radial nerve浅枝(橈骨神経の) Ramus superficialis nervus radialis】 Superficial cutaneous branch that runs along the brachioradialis with the radial artery, and then crosses under its accompanying muscle to reach the dorsum of hand and the fingers.
→(橈骨神経の浅枝は深枝とともに橈骨神経の最終枝で、腕橈骨筋に沿って橈骨動脈とともに走り、母指・示指・中指・第四指外側半の背面近位部の皮膚、および手背近位部の皮膚に分布する。)
- 940_14【Radial artery橈骨動脈 Arteria radialis】 Continuation of the brachial artery from its bifurcation, or first branch (embryological). It runs on the radial side between the brachioradialis and flexor carpi radialis over the pronator teres to the wrist (pulse palpation site). From there it ascends behind the trapezoid to the lateral aspect of the dorsum of hand where it courses to palmar. It extends between the two heads of the first dorsal interossei to reach to the deep palmar arch.
→(橈骨頚の高さで上腕動脈より分岐する動脈。前腕の橈側(外側)に沿って手根部まで下行し、次いで手根の外側(母指側)をまわって背側に達し、母指と第2指の中手骨間隙にある第1背側骨間筋の両頭の間を通って手掌に出る。前腕近位部では腕橈骨筋におおわれて走るが、遠位部では表在性になり、皮膚と前腕筋膜のおおわれるのみとなる。ことに手根部の近くではきわめて浅く、またその深層は橈骨下端に接するため、この部で脈拍を触れるのが容易である。この部は橈側手根筋のすぐ外側にあたる。手根から手背にいたる経路は、長母指外転筋、短母指伸筋、そして長母指伸筋のしたで、いわゆるtabatiereを通る。)
- 940_15【Pronator teres muscle円回内筋 Musculus pronator teres】 Muscle that attaches on the pronator tuberosity of the radius. It flexes the elbow joint, acting as a pronator. I: Median nerve.
→(円回内筋の上腕頭は、前腕の浅層の屈筋群とともに上腕骨の内側上顆と内側上腕筋間中隔から起こる。発達の弱い尺骨頭は鈎状突起と尺骨粗面の間の尺骨内側面から起こる。円回内筋は尺骨と橈骨の上を斜走し、橈骨の前縁を回って、回外筋の停止部の下方の橈骨の前縁を回って、回外筋の停止部の下方の橈骨外側面につく。円回内筋は腕橈骨筋とともに肘窩の遠位側の境界となる。正中神経は円回内筋の上腕頭と尺骨頭の間を通る。)
- 940_16【Latissimus dorsi muscle広背筋 Musculus latissimus dorsi】 o: Spinous processes of T7-T12, thoracolumbar fascia, iliac crest, tenth through twelfth ribs, i: Crest of lesser tubercle of humerus. Retraction, medial rotation, adduction of the arm. I: Thoracodorsal nerve.
→(広背筋は背面に広く広がってる。これは下位6胸椎の棘突起とそれにともなう分節の棘上靱帯から、全腰椎の棘突起と仙骨から胸腰筋膜を介して、腸骨稜から、および第(9)10~12肋骨から起こり、しばしば肩甲骨下角からも起こる。筋線維は斜め上方にすすみ上腕骨における停止に向かって集まり、大円筋の周りで曲がって小結節稜に着く(下縁では大円筋の終止腱と一緒に成長するが、他の部分では滑液包で分けられている。)。一番頭側から起こる線維は骨稜の遠位部につき、肋骨から起こる線維束はもっとも近位に着く。上腕骨に近い筋の部分は、それゆえ、捻れている。この回転は上腕の挙上によって相殺される。これは上腕を挙上した場合、個々の筋の部分が極端に不均等に引っ張られるのを防ぐ。なぜなら挙上された上腕骨においては稜の遠位部がもっとも頭側に位置するからである。広背筋の前縁と大胸筋の外側縁との間には、結合組織の線維(線維性腋窩弓fibrous axillary arch)が弓状に走って両筋を結んでいるが、数%の頻度でここに筋線維束(筋性腋窩弓muscular axillary arch)がみられる。筋性腋窩弓の存在は、生体でも皮膚の上から認めることが出来る。この以上筋束を最初に記載したのはRamsay(1795)であるが、Langer(1846)の広汎な研究以来、ランゲル筋Langer's muscleと呼ばれるようになった。)
- 940_17【Teres major muscle大円筋 Musculus teres major】 o: Near the inferior angle of scapula, i: Crest of lesser tubercle of humerus. Retroversion of the arm with adduction and medial rotation. I: Thoracodorsal nerve.
→(大円筋は肩甲骨下角の背側面で起こり、上腕三頭筋長頭の回りを曲がり、広背筋停止腱(下縁で一緒に成長する)の背側で小結節稜に付着する。大円筋は肩甲下筋の分かれたものである。さらに、同じ原基から生じる広背筋と遺伝的にも密接に関係している。大円筋、小円筋、上腕三頭筋長頭の3者によって取り囲まれる三角形の隙間は内側腋窩隙triangular spaceと呼ばれ、ここを肩甲回旋動静脈が通っている。また大円筋、上腕二頭筋長頭、小円筋、上腕骨の4者によって囲まれる四辺形の隙間は外側腋窩隙quadrangular spaceとよばれる。ここは腋窩神経と後上腕回旋動脈が通っている。)
- 940_18【Muscular branches of radial nerve筋枝(橈骨神経の) Rami musculares (Nervus radialis)】 Motor branches to the triceps, anconeus, brachioradialis, and extensor carpi radialis longus.
→(橈骨神経の筋枝は上腕三頭筋、肘筋、腕橈骨筋および長橈側手根伸筋へいたる運動枝。)
- 940_19【Ulnar nerve尺骨神経 Nervus ulnaris】 Nerve arising from the medial cord that initially travels in the medial bicipital groove, pierces the medial intermuscular septum of the arm, and, after traversing the groove for the ulnar nerve, penetrates the flexor carpi ulnaris.
→(腕神経叢の枝であり、上腕の内側後部を下り肘頭の内(尺)側に達してから前面に近づき、尺側手根筋と深指屈筋(尺骨半)への筋枝を出したのち前腕を下りながら途中で手背尺側半の皮膚に分布する背側指神経および手掌尺側半の皮膚に分布する一つの皮枝を出す。手掌部に達した尺骨神経の本幹は短掌筋、小指外転筋、短小指屈筋、小指対立筋、尺側の虫様筋、短母指屈筋の深頭、母指内転筋、および骨間筋への筋枝を出すほか、総掌側指神経とその末梢側のつづきである固有掌側指神経になり小指および薬指の表面をおおう皮膚に分布する。)
- 940_20【Brachial artery上腕動脈 Arteria brachialis】 Continuation of the axillary artery that passes from the inferior border of the pectoralis major in the medial bicipital groove to its division into the radial and ulnar arteries.
→(上腕動脈は大円筋の停止腱の下縁の高さで腋窩動脈よりつづいてはじまり、上腕前面の内側部で上腕二頭筋の内側(内側二頭筋溝)に沿って、正中神経および上腕静脈とともに下行し、肘関節の前面のやや遠位で橈骨動脈と尺骨動脈に分かれる。)
- 940_21【Triceps brachii muscle上腕三頭筋 Musculus triceps brachii】 Three-headed arm muscle with a common attachment on the olecranon and the posterior wall of the joint capsule. Extends the elbow. I: Radial nerve.
→(肘を伸ばす筋。3つの起始のうち、軽く伸展する時は内側頭が働き、強く伸展する時には長頭や外側頭も協同する。長頭は肩甲骨の関節下結節、外側頭は上腕骨上部の後面、内側頭は上腕骨体の後面からおこり、合したのち尺骨の肘頭につく。なお、この筋は肩関節の内転にも働く。神経支配:橈骨神経(C5,C7,C8).動脈:上腕深動脈。(イラスト解剖学))
- 940_22【Long head of triceps brachii muscle長頭(上腕三頭筋の) Caput longum (Musculus triceps brachii)】 o: Infraglenoid tubercle. Retroversion and adduction of the shoulder joint. Divides the triangular (medial) and quadrangular (lateral) spaces between the teres major and minor muscles.
→(長頭は肩甲骨の関節下結節とそれに続く肩甲骨外側縁から起こる。この筋は、広い表層の腱板を介して肘頭に停止する。外側の腱線維束は前腕の筋膜に入り、肘頭が損傷された場合にも予備の伸筋としての働きをする。また、その深層の線維は肘関節の関節包に付着している。これらは肘関節筋と呼ばれている。)
- 940_23【Ulnar collateral branch of radial nerve尺側側副枝(橈骨神経の) Ramus collateralis ulnaris (Nervus radialis)】
→(")
- 940_24【Medial head of triceps brachii muscle; Deep head of triceps brachii muscle内側頭;深頭;尺側頭;上腕骨粗線(上腕三頭筋の) Caput mediale; Caput profundum; Caput ulnare; Linea aspera humeri (Musculus triceps brachii)】 o: Posterior surface of humerus, medial and distal to the groove for the radial nerve.
→(内側頭は上腕骨の後面、橈骨神経溝の内側遠位および両側間中隔(とりわけ、内側)から起こる。)
- 940_25【Medial intermuscular septum of arm; Medial brachial intermuscular septum内側上腕筋間中隔;尺側上腕筋間中隔 Septum intermusculare brachii mediale; Septum intermusculare brachii ulnaris】 Tendinous sheet that attaches the brachial fascia to the medial border of the humerus and gives origin to muscle fibers.
→(内側上腕筋間中隔は上腕骨内側縁と上腕筋膜の間にある腱性の筋起始板。)
- 940_26【Muscular branches of median nerve筋枝(正中神経の) Rami musculares (Nervus medianus)】 Branches supplying the pronator teres, flexor carpi radialis, palmaris Iongus, and flexor digitorum superficialis.
→(正中神経の筋枝は大部分肘関節のあたりで出て円回内筋および前腕の屈筋中、尺側手根屈筋と深枝屈筋の尺側部以外の筋に分布する。)
- 940_27【Flexor carpi radialis muscle橈側手根屈筋 Musculus flexor carpi radialis】 o: Medial epicondyle of humerus, antebrachial fascia, i: Base of second metacarpal. Flexes and pronates elbow joint. Flexion and radial abduction of wrist joint. I: Median nerve.
→(橈側手根屈筋は上腕骨の内側上顆で浅層の屈筋群の共通起始部と、また同様に前腕屈筋および隣接する筋とを分けている結合組織中隔から起こる。筋は第2(しばしば第3)中手骨底に付く。羽状筋である橈側手根屈筋の長い腱は斜め下方に走り、橈骨の遠位1/3で橈骨動静脈の屈側に進み、屈筋支帯のしたのそれぞれ独自の管を通る。)
- 940_28【Palmaris longus muscle長掌筋 Musculus palmaris longus】 o: Medial epicondyle of humerus. i: Palmar aponeurosis. It tenses the aponeurosis and flexes the hand. I: Median nerve.
→(長掌筋は橈側手根屈筋と尺側手根屈筋の間に位置する。短い筋腹は長い腱に移行し、腱は橈側手根屈筋の腱の内側を手掌に下り、浅枝屈筋の浅層に進む。手を曲げると、屈筋支帯の上を通る腱が皮膚を通して観察できる。腱は手掌腱膜に移行し、広がる。手掌筋は(約20%で)欠如することも、2頭または2筋の発達もありうる。)
- 940_29【Flexor digitorum superficialis muscle浅指屈筋 Musculus flexor digitorum superficialis; Musculus flexor digitorum sublimis】 Muscle that attaches on the middle phalanx of the second through fifth fingers. Flexes the wrist and proximal interphalangeal joints. 1: Median nerve.
→(浅指屈筋は2頭筋で、前述した屈筋よりやや深部に位置するので、これらの筋は浅指屈筋を部分的におおっている。上腕尺骨頭は上腕骨の内側上顆の浅屈筋群の起始部と鈎状突起から起きる。橈骨頭は円回内筋の停止部下方の橈骨の前面の細長い部分から起こる。その終末腱は第2~第4中節骨に付く。浅指屈筋は屈筋支帯近くで広がり、2個の浅筋膜(中指と薬指へ)と2個の伸筋腹(示指と小指へ)に不完全に分かれる。それらの腱は手根管を通り、基節骨の上で2分し、その間を深指屈筋の腱が末節腱に通り抜ける(そこで、浅指屈筋を“被貫通屈筋”、深指屈筋を“貫通屈筋”と呼ぶ。腱は第2~第5中節骨の両側縁に付く。浅指屈筋の深層腱線維は最初に(近位部で)分かれる。骨に直背側部分を形成する。この管(鞘)の壁側は長軸方向に走る浅指屈筋の分岐した腱で作られている。不完全で短い手掌部分は腱の近位浅層の不分岐部でつくられる。)