歴史的な偉大な解剖学書
この筋は頭長筋の停止部に被われている.環椎の肋横突起の前部の根もとから起り,後頭骨の底部で頭長筋よりもうしろで,そこにある2つの骨稜のうち後方のものに停止している(図486).
神経支配:後頭下神経の前枝による.
脊髄節との関係:C. I.
作用:この筋は一側が作用するときには頭部を側方に傾けるのを助け,両側がはたらくときには頭部を前方に曲げるのを助ける.
変異:この筋は全く欠けていることがあり(4%),また重複することもある.
[図511] 頚筋膜Fasciae colli(3/5) 耳下腺と顎下腺とは取り除いてある.胸鎖乳突筋の下部は頚筋膜の浅葉のそれに相当した部分とともに切りとってある.
最終更新日13/02/03