Band1.293   

橈骨小頭窩Fovea capituli radiiはほぼ円形の輪郭をもつ浅いくぼみで,その弯曲は上腕骨小頭の表面と一致している.しかし上腕骨小頭の150°に対して,小頭窩の面はわずかに中心角70~80°に相当するひろがりをもつにすぎない.小頭窩の縁は関節環状面に移行している.しかし内側では小頭窩の縁と関節環状面の上稜とのあいだに,斜めにかどを落したような半月形の場所(斜半月Lunula obliqua, Fick)があって,上腕骨滑車の傾斜した外側縁と関節をなしている.軟骨の厚さは小頭窩の縁ではほとんど2mmに近く,中央では1mmである.

[図421,422]右の肘関節(4/5) 図421は上腕骨滑車の軸に垂直な面で切断し,その外側半を内側からみたところ.図422は肘関節を前方からみたところ.

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最終更新日13/02/03

 

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