歴史的な偉大な解剖学書
しかし横たわっている体では大弯が前方に,小弯が後方に向いている.そしていわゆる前壁が上方に,後壁が下方に向うのである(Fr. W. Müller, Klinische Wochenschrift, 2. Jhrg.1923).このことからして,レントゲン線で照らしてみたときの胃の影像がまちまちであることが理解できる.すなわち直立位の体ではサイホン形Siphonform(図101)であり,背位のときは牛角形Stierhornform(図102)である.
[図100]腹部内臓の位置関係I 前腹壁を除いたまま自然の状態における腹部内臓の全景.
最終更新日13/02/03