Rauber Kopsch Band2. 266   

[図340]男の骨盤の前方部を前額断したもの 片がわ.

 1 外尿生殖隔膜筋膜;2 内尿生殖隔膜筋膜;3 内骨盤隔膜筋膜;4 外骨盤隔膜筋膜;5 閉鎖膜;6 内閉鎖筋;7肛門挙筋;8 深会陰横筋;9 坐骨海綿体筋と陰茎脚;10球海綿体筋と尿道海綿 体球;11 膀胱;12 前立腺;J 坐骨枝の恥骨部,その右には陰茎背神経,陰部静脈,陰茎動脈がある.

[図341]被っているものを全部とり除いた外骨盤隔膜筋膜の様子

 3 尿道;4 海綿体球の付着する面.

[図342]男の骨盤の出口外方からみる.尿生殖隔膜は尿道の隔膜部とともに取り除いてある.外面の筋膜を除去したので骨盤隔膜が露出している.

 1 仙尾骨;2 仙棘靱帯;3 坐骨結節;4 恥骨結合;5 内閉鎖筋;6 内閉鎖筋膜;7 肛門尾骨中隔;8 尾骨筋;9 肛門挙筋;10外肛門括約筋;11肛門裂;粘膜によって囲まれている;12両側の肛門挙筋のあいだにある正中部め隙間,すなわち“挙筋門Levatortor”;この隙間には前立腺の尖端が尿道の隔膜部(これは取り除いてある)に移行するところがみえる.

 骨盤の前方部をとおる前頭断面(図340)でこの2つの筋膜が明かにみられる(1, 2).深会陰横筋(8)はこれらの2つの間に包まれている.内尿生殖隔膜筋膜の上には中央部に前立腺(12)がのっており,側方には肛門挙筋(7)の前方部がのっている.この筋はそれ自身がまた内骨盤隔膜筋膜(3)で被われている.内骨盤隔膜筋膜は前立腺の側面に放散していて,そのさい内尿生殖隔膜筋膜とも合している.外尿生殖隔膜筋膜の大部分は陰茎海綿体と尿道海綿体,およびこれらを包んでいる坐骨海綿体筋(9)と球海綿体筋(10)によって被いかくされている(図333).

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最終更新日13/02/03

 

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