歴史的な偉大な解剖学書
[図463] 右の足関節(4/5) 足背のがわからみる.関節包・指骨・中足骨の遠位部はとりさってある.
*短腓骨筋の腱
前距骨関節vorderes Sprunggelenkともいうべきもので,距骨・踵骨・舟状骨によってつくられている.
関節面は軟骨で被われた骨面だけでなく,踵舟靱帯Lig. calcaneonaviculare(距骨頭の下方を走り,これを下から支えている靱帯)の表面も関節面の一部をなしている.次の関節面が骨にある.まず距骨の遠位および中踵骨関節面Facies articularis calcanearis distalis, mediaは踵骨のこれに対応する面すなわち踵骨の遠位および中距骨関節面と結合している.さらに距骨頭の関節面は,舟状骨の近位面のこれに対応するくぼみの中で滑る.これに加えて軟骨で被われた踵舟靱帯の関節面があるわけである.距骨と踵骨の遠位および中関節面は,ときには高度に,ときにはわずかに合一し,あるいはまた完全に分離していることもある.
最終更新日13/02/03