Band1.335   

 1. 距骨と踵骨の結合:距骨の近位関節面は凹,踵骨のそれは凸であるのに苅し,距骨の遠位および中関節面は凸,踵骨のそれらは凹である.しかしそれにもかかわらず,この結合には単一の,しかもしっかり固定した回転軸が存在するのである.この回転軸は両関節部分のあいだの中央を通り,踵骨隆起の底側稜に出るもので,水平に対して約45°に傾き,遠位端がいくらかより内側にある.

 この結合は踵骨の関節面の弯曲が均等でないためにち多少複雑なものになっている.近位関節面では近位部の方が強く弯曲しているので,運動時には距骨と踵骨のあいだにすぎまができており,直立姿勢のような静止位置においてだけ,両骨が完全に接触するのである.

[図467] 右の足関節 (4/5) 足背の側からみる.

 骨の背側部は凍結標本をヤスリでけずることによって除いてある.中足骨の遠位部と指骨はえがいてない.

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最終更新日13/02/03

 

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