Rauber Kopsch Band2. 030
結合組織性の歯乳頭を帽子のように囲んでいる歯胚の部分はこの時以後,エナメル器Schmelzorganとよばれる(図47).まだ上皮性の柄がこれを歯堤に付着させている.エナメル器と歯乳頭の長さがいっそう増すにつれて,歯乳頭がますます歯小嚢から分れる.一方,歯小嚢は次第に伸びてエナメル器の全体を被い,遂に完全に開じるようになる.そのときにはエナメル器の柄はなくなる.
[図45, 46]歯堤 3ヵ月人胎冤の頭部の前額断
図45は概観像. 図46は図45の枠内の部分をいっそう拡大して示す.
[図47]エナメル器 人胎児の下顎.切断した標本.
S.030
最終更新日13/02/03