Rauber Kopsch Band2. 049   

[図74]上下の舌で1個の有郭乳頭をとおる断面

[図75]上下の舌扁桃の小胞群

舌神経から内側にでる枝の一部は正中線をこえて4~7mmも反対側に達している.舌咽神経は舌根の粘膜に枝をあたえ, また舌体の後部で分界溝の前,すなわち葉状乳頭や有郭乳頭のある部分に分布している.なお迷走神経の枝である上喉頭神経がいつも舌根の一部を長さ1.5cm,幅1cmの広さだけ支配している(図73).

b) 舌筋Musculi Iinguales, Zungenmuskeln(図7678, 82, 84)

 外舌筋と内舌筋とに区別される.前者は骨からおこって舌腱膜に終わっており,後者は舌腱膜でおこり,またそこに終るのである.個々の筋線維が何本かの枝に分れて,そのおのおのが膠原線維あるいは弾性線維からなる細い腱をもって終わっている.

a)外舌筋äußere Zungenmuskeln

1. オトガイ舌筋M. genioglossus. すべての舌筋のうちで最も有力なものであって,下顎骨のオトガイ舌筋棘から左右のものがごく接近しておこり,扇状にひろがって最も前方の線維は舌尖に,最も後方の線維は舌の根もとに達している.

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最終更新日13/02/03

 

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