歴史的な偉大な解剖学書
この枝は前腕の遠位1/3で腕橈骨筋の腱の下を通ってこれと交叉し,前腕の背側面に達して,そこを進んで手関節よりやや上方に達する.そして橈側前腕皮神経の1枝と結合したのちに,この神経はいくつかの枝に分れ,これらの枝は手背の橈側半と第1および第2指の背側の両側縁と第3指の背側の橈側縁とに知覚性の神経をあたえる.これが[手の]背側指神経Nn. digitales manus dorsalesである.手背では尺骨神経の背側枝からの諸枝といくつかの結合をなしている.この結合を尺側交通枝Ramus communicans ulnarisという(図546).
[図547, 548](右の)上肢の皮神経の分布領域 図547は掌側面; 図548は背側面.
日本人では橈骨神経はヨーロッパ人におけるのと大体同じぐあいになっている(Hirosawa 1931).
最終更新日13/02/03