Rauber Kopsch Band2.580   

[図601]家兎の葉状乳頭の味蕾 縦断

[図602]ヒトの有廓孔頭の味蕾 縦断

[図603]ヒトの舌の味蕾の細胞を分離したもの ×400.1 被蓋細胞,2, 3, 4 味細胞,4はaのところに小茎様の突起をもっている.

[図604]味覚器の模型図(G. Retzius) g 味蕾,p 味孔,ian 味蕾内線維,sz 味蕾外線維,sz 脊髄神経節細胞, co 中枢器官

 それぞれの味蕾には底と尖と側面が区別される(図601, 602).味蕾は底によって直接に結合組織にくつづいている.尖は上皮の表層に開いた孔の中にあるので,濠内の液体とじかに触れているわけである.味蕾の幅がいちばん大きいところは,長さの中央より少し上方にあって,ヒトでは40µである.また長さは70µと80µのあいだである.上に述べた味蕾の開口部は味孔Geschmacksporusとよばれ,味覚をおこす液体が味蕾の尖に達するのをゆるしている.表面からみると味孔は明確な縁をもつ直径2.7~4.5µの小さい円を画いており,2個あるいは3個の上皮細胞でかこまれるが,また1個の上皮細胞の内部にあることも稀でない.

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最終更新日13/02/03

 

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