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- 117_00【Vertebra椎骨 Vertebra】
→(椎骨はヒトの場合は7個の頚椎、12個の胸椎、5個の腰椎、5個の仙椎(1つの仙骨に融合)と4個の尾椎(1つの尾骨に癒合)の33個からなる。一般的特徴として、おのおのの椎骨の椎体は前方に位置し、その大きさは配置によって異なる。頚椎は最も小さく、腰椎に向かってしだいに大きくなる。頚椎は大きな椎孔を取りかこんでおり、椎体から後方に向かう2本の椎弓根と椎弓板からなる。椎弓根と椎弓板が合するところからは横突起が外側にでる。椎弓板は正中で合し、後方に向かって棘突起を形成する。椎弓は4つの関節面を持ち、2つは上位の椎孔とほかの2つは塊の椎骨との関節を形成する。椎孔は脊柱管を形成しそのなかに脊髄をいれる。)
- 117_01【Superior articular facet of vertebra上関節面(椎骨の) Facies articularis superior vertebrae】 Surface of the superior articular process covered with cartilage for articulation with the inferior articular facet.
→(上関節面の端に上関節面がる。一般に上関節面は前方に向かい、となりある椎骨が直接接触する面となる。)
- 117_02【Transverse process of vertebra横突起(椎骨の) Processus transversus vertebrae】
→(横突起は外側に向かって突出する1対の突起である。横突起と棘突起は主として多数の背筋の起着点となる。)
- 117_03【Superior articular process of vertebra上関節突起;上脊椎関節突起(椎骨の) Processus articularis superior; Zygapophysis superior】 Superiorly projecting articular process on the vertebral arch.
→(上関節突起は椎骨の椎弓の根もと近くから上に向かって突出する1対の突起。上関節突起とすぐ上位の椎骨の下関節突起との間に関節をつくる。上連結突起という呼称は比較解剖に用いるとき便利である。)
- 117_04【Superior vertebral notch上椎切痕;上椎骨切痕 Incisura vertebralis superior】 Notch on the upper surface of the pedicle.
→(椎骨を側面からみると、椎弓の根もと(椎弓根)の上面と下面はそれぞれ小刀でえぐられたような曲面をなしている。この上面の切れ込みを上椎切痕とよぶ。)
- 117_05【Pedicle of vertebral arch椎弓根 Pediculus arcus vertebrae】 The part of the vertebral arch located on the vertebral body between the superior and inferior vertebral notches.
→(椎弓根は椎体に付く椎弓の前部。上縁と下縁にある上椎切痕と下椎切痕により、上下から狭められる。多くの椎骨では椎弓板は椎弓根より深く、したがって椎弓根は椎体後面の上端寄りに着くようにみえる。)
- 117_06【Vertebral body; Body of vertebra椎体;椎骨体 Corpus vertebrae】
→(椎体は椎骨の前部を占める短い円柱で、上下端は平らな面をつくる。上面と下面はやや広いため、椎体を側面から見ると、中央でややくびれている。後面は椎孔の前壁にあたり、縦に走る浅く広い溝となっている。椎体の上下面は椎間円板と固着する硝子軟骨で被われる。この軟骨の周縁部は骨化し、後方部分が欠けた不完全な輪の形の骨端板を作る。加令によりこの骨端板の骨化はさらに進行し、椎体の上下面の縁が側面から水平に突出するようになる。)
- 117_07【Inferior vertebral notch下椎切痕;下椎骨切痕 Incisura vertebralis inferior】 Notch on the lower surface of the pedicle.
→(椎骨を側面からみると、椎弓の根もと(椎弓根)の上面と下面はそれぞれ小刀でえぐられたような曲面をなしている。この下面の切れ込みを下椎切痕とよぶ。)
- 117_08【Inferior articular process of vertebra下関節突起;下軛突起(椎骨の) Processus articularis inferior vertebrae; Zygapophysis inferior】 Inferiorly projecting articular process on the vertebral arch that projects inferiorly.
→(椎弓の根もと近くから下方に軽く突出する1対のものが下関節突起である。下関節突起は(特に上位の胸椎では)突出度が小さい。下連結突起という呼称は比較解剖に用いるとき便利である。)
- 117_09【Spinous process of vertebra棘突起(椎骨の) Processus spinosus vertebrae】 The spinous processes of C1-C6 are bifid.
→(棘突起は椎骨椎弓の正中線から後下方に向かう長い単一の突起である。)