目次骨格系関節系筋肉系消化器系呼吸器系胸郭泌尿器系生殖器系腹腔と骨盤腔内分泌腺心脈管系リンパ系神経系感覚器外皮

Respiratory system(呼吸器系)Systema respiratorium こきゅうきけい Feneis: 164_01

[A06_0_00_000] →(呼吸器系は空気中から酸素をとるとともに身体の中に発生した炭酸ガスを空気中に放出する器官系である。呼吸器で摂取した酸素は消化器から吸収した栄養分を燃焼させて身体活動のエネルギーを発生させるために使われるものであり、放出される炭酸ガスはこの燃焼の結果生じた分解産物の一つにほかならない。呼吸器の主体は「肺」であるが、これに「気道」すなわち空気の通路として鼻腔・咽頭・喉頭・気管・気管支などが所属している。)

Nose(鼻)Nasus び;はな Feneis: 164_02

[A06_1_01_001] →(鼻は外鼻と鼻腔によって構成され、気道の一部をなすとともに吸気の除塵、加温、加湿および嗅覚の受容器がある。このはか構音機能、反射機能がある。外鼻は顔面のほぼ中央に位置する三角錐状の高まりで、頂点を鼻尖、両眼の間(鼻根)に発し鼻尖に向かう稜線を鼻背、いわゆるハナスジ、という。三角錐の下面には2個の外鼻孔が開く。外鼻孔の外側で三角錐の側面下部は鼻翼とよばれるふくらみをなす。鼻翼は俗にコバナという。外鼻の皮膚は部位により性状が異なる。鼻背では骨あるいは軟骨と可動的に結合し、皮下脂肪の発達は軽度であるが、鼻尖や鼻翼では軟骨と非可動的に結合し、脂腺の発達が顕著である。外鼻の皮下には鼻根筋、鼻筋、鼻中隔下制筋がみられる。鼻根筋は鼻背からおこり額の皮膚につく小筋で、鼻根に横のしわをつくる。鼻筋は上顎骨の前の部分からおこり鼻背・鼻翼の皮膚につく筋で、鼻翼を動かす。鼻中隔下制筋は鼻筋と同じく上顎骨の前の部分からおこり鼻中隔軟骨につく。)

External nose(外鼻)Nasus externus がいび

[A06_1_01_001_1] →(鼻は外鼻と鼻腔によって構成され、気道の一部をなすとともに吸気の除塵、加温、加湿および嗅覚をつかさどる。このはか構音機能、反射機能を有している。外鼻は顔面のほぼ中央に位置する三角錐状の高まりで、頂点を鼻尖、両眼の間(鼻根)に発し鼻尖に向かう稜線を鼻背、いわゆるハナスジ、という。三角錐の下面には2個の外鼻孔が開く。外鼻孔の外側で三角錐の側面下部は鼻翼とよばれるふくらみをなす。鼻翼は俗にコバナという。外鼻の皮膚は部位により性状が異なる。鼻背では骨あるいは軟骨と可動的に結合し、皮下脂肪の発達は軽度であるが、鼻尖や鼻翼では軟骨と非可動的に結合し、脂腺の発達が顕著である。外鼻の皮下には鼻根筋、鼻筋、鼻中隔下制筋がみられる。鼻根筋は鼻背からおこり額の皮膚につく小筋で、鼻根に横のしわをつくる。鼻筋は上顎骨の前の部分からおこり鼻背・鼻翼の皮膚につく筋で、鼻翼を動かす。鼻中隔下制筋は鼻筋と同じく上顎骨の前の部分からおこり鼻中隔軟骨につく。)

Root of nose(鼻根)Radix nasi びこん Feneis: 164_03

[A06_1_01_002] →(鼻根は尾骨によってささえられるが、その他の部分は鼻軟骨によって支えられ、外力によって変形する。)

Dorsum of nose(鼻背)Dorsum nasi びはい Feneis: 164_04

[A06_1_01_003]

Apex of nose; Tip of nose(鼻尖)Apex nasi びせん Feneis: 164_05

[A06_1_01_004]

Ala of nose; Wings of nostrils(鼻翼;コバナ)Ala nasi びよく;こばな Feneis: 164_06

[A06_1_01_005] →(外鼻孔の外側壁をなす。 (Feneis))

Nasal cartilages; Greater nasal cartilage(鼻軟骨)Cartilagines nasi びなんこつ Feneis: 164_07

[A06_1_01_006] →(外側鼻軟骨は鼻背を形づくる。大鼻翼軟骨の外側脚は鼻翼を支え、内側脚は鼻中隔軟骨下縁につづき中隔可動部をつくる。鼻中隔軟骨前下縁の左右両側に鋤鼻軟骨が位置する。大鼻翼軟骨辺縁に小鼻翼軟骨、副鼻軟骨をみる。(解剖学辞典:吉村不二夫))

Lateral nasal cartilage(外側鼻軟骨;鼻背板)Cartilago nasi lateralis; Lamina doris nasi がいそくびなんこつ;びはいばん

[A06_1_01_006_1] →(左右1個の軟骨板で、鼻背の鼻中隔軟骨とつながる。 (Feneis))

Major alar cartilage of nose; Alar major cartilage(大鼻翼軟骨;鼻尖軟骨(鼻の))Cartilago alaris major nasi; Cartilago apicis nasi だいびよくなんこつ;びせんなんこつ(はなの) Feneis: 164_08

[A06_1_01_007] →(鈎形の、鼻孔を囲む軟骨。また鼻尖もつくっている。 (Feneis))

Medial crus of major alar cartilage of nose(内側脚(鼻の大鼻翼軟骨の))Crus mediale (Cartilaginis alaris majoris nasi) ないそくきゃく(はなのだいびよくなんこつの) Feneis: 164_09

[A06_1_01_008] →(軟骨性鼻中隔壁の前部および下部をなす。 (Feneis))

Lateral crus of major alar cartilage of nose(外側脚(鼻の大鼻翼軟骨の))Crus laterale (Cartilaginis alaris majoris nasi) がいそくきゃく(はなのだいびよくなんこつの) Feneis: 108_19

[A06_1_01_010] →(鼻孔を外側から囲んでいる。 (Feneis))

Minor alar cartilages of nose(小鼻翼軟骨(鼻の))Cartilagines alares minores nosi しょうびよくなんこつ(はなの) Feneis: 164_12

[A06_1_01_011] →(少数の小さな軟骨板で、大鼻翼軟骨を細くしている。 (Feneis))

Accessory nasal cartilages(副鼻軟骨)Cartilagines nasi accessoriae ふくぶなんこつ Feneis: 164_13

[A06_1_01_012] →(鼻中隔軟骨と大鼻翼軟骨の間に時にみられる小軟骨片。軟骨性支持を補っている。(Feneis))

Septal nasal cartilage; Nasal septal cartilage(鼻中隔軟骨;中隔板)Cartilago septi nasi; Lamina septi びちゅうかくなんこつ;ちゅうかくばん Feneis: 164_14

[A06_1_01_013] →(鼻中隔にある独立した大きな軟骨片。篩骨垂直板と鋤骨の間にある。 (Feneis))

Lateral process of septal nasal cartilage(外側突起;外側脚翼突起(鼻中隔軟骨の))Processus lateralis cartilaginis septi nasi; Processus alaris cruris lateralis がいそくとっき;がいそくきゃくよくとっき(びちゅうかくなんこつの) Feneis: 164_15

[A06_1_01_014]

Posterior process of septal nasal cartilage; Sphenoid process(後突起;蝶形突起;蝶形骨突起)Processus posterior cartilaginis septi nasi; Processus sphenoidalis こうとっき;ちょうけいとっき;ちょうけいこつとっき Feneis: 164_16

[A06_1_01_015] →(鋤骨と篩骨垂直板の間にある突起。長さはいろいろで、蝶形骨に達することもある。 (Feneis))

Vomeronasal cartilage(鋤鼻軟骨)Cartilago vomeronasalis じょびなんこつHuschke's cartilage; Jacobson's cartilage Feneis: 164_17

[A06_1_01_016] →(鋤鼻軟骨は軟骨性鼻中隔と鋤骨の間で、下方にある幅の狭い軟骨片。)

Mobile part of nasal septum(鼻中隔可動部;中隔可動部)Pars mobilis septi nasi; Septum mobile nasi びちゅうかくかどうぶ;ちゅうかくかどうぶ Feneis: 164_10

[A06_1_01_009] →(前下部のよく動く鼻中隔部分。大鼻翼軟骨内側脚が中にある。(Feneis))

Nasal cavity(鼻腔)Cavitas nasi びくう Feneis: 164_18

[A06_1_02_001] →(鼻腔は気道の起始部であり、内壁は鼻粘膜によっておおわれ、鼻中隔によって二分される。外界への開口部は外鼻孔とよばれ、後方は後鼻孔をもって咽頭鼻部につづく。鼻腔は鼻前庭と狭義の鼻腔とに分けることができる。鼻前庭は鼻翼の形に拡張し、粘膜は皮膚からつづく重層扁平上皮で剛毛(鼻毛)を有する。鼻前庭の降誕は鼻限とよばれる弓状の隆起を示し、固有鼻腔に移行する。鼻中隔は篩骨垂直板と鋤骨よりなる尾骨および鼻中隔軟骨よりなる軟骨部がその大部分を占め、その前部の左右の外鼻孔の間は軟組織からなり、篩骨篩板と鋤骨の間にはさまる。鼻中隔軟骨の前下部には鋤鼻軟骨中に嗅覚器の名ごり(鋤鼻器)の盲孔がみられることがある。鋤鼻器は両性類、爬虫類では嗅覚器として機能し、哺乳類の中では単孔類、有袋類、食虫類、齧歯類でよく発達している。人では胎生期前半にはよく発達するが、次第に萎縮し痕跡器官となる。鼻中隔軟骨下縁の前側にはよく発達するが、次第に萎縮痕跡器官となる。微衷飼う軟骨下縁の前側に、盲端に終わる切歯管が勧誘している。鼻腔の外側壁より上・中・下鼻甲介が突出し、それぞれの下に上・中・下鼻道をつくる。下鼻甲介の基部で中鼻道の前方は中鼻道前房とよばれる弓状の隆起で、中鼻甲介の基部に移行する。また、中鼻道には篩骨蜂巣の一部が膨らみでて篩骨胞をなし、その全科法の篩骨突起との間に半月裂孔をはさむ。半月裂孔は副鼻腔の一つである上顎洞に向かって深く入り篩骨漏斗となる。上鼻道の後上方にはときに最上鼻甲介とよばれる小さな突起があり、その後上方の鼻腔上壁は篩骨迷路の内側壁と蝶形骨体前面で裂かされるへこみで蝶篩陥凹という。上・中・下鼻道は鼻腔後部で狭い鼻咽道に集合し、後鼻孔を通じて後頭鼻部につづく。鼻粘膜の大部分は多裂腺毛円柱上皮性の呼吸部で、混合性の鼻尖と杯細胞を有する。粘膜固有層にはしばしばリンパ小節をみる。呼吸部のうち鼻中隔と鼻甲介の粘膜は上皮下の静脈網がきわめてよく発達しているため肥厚し、鼻甲介海面層とよばれる。鼻腔甲状壁の上鼻道から上と鼻中隔のこれに対する面は分散する鼻粘膜の球部が位置する。中鼻甲介の根部と嗅部粘膜上皮の構成にあずかっている。嗅上皮下には漿液性の休戦がある。嗅部の体積は両側の鼻腔を合わせて約500mm2といわれ、かれいとともに縮小する傾向がある。 (解剖学事典 朝倉書店より引用))

Nares; Nostrils; *Anterior naris; *External naris(外鼻孔)Nares がいびこう Feneis: 164_19

[A06_1_02_002] →(鼻腔が外界と通ずる前方への開口部。鼻翼と鼻中隔により縁どられている。発生的には鼻板が陥没して鼻窩となり、これがさらに深くなって鼻胞となるが、この鼻窩ないし鼻胞が外界に通ずる孔を外鼻孔という。二次口蓋が形成されること、外鼻孔は上位錆横の増殖によr閉鎖される。これを上皮詮、または鼻詮という。上皮詮は6ヶ月ごろ、消失し、外鼻孔は再び開口する。)

Choanae; Posterior nasal apertures(後鼻孔)Choanae; Apertura nasalis posterior こうびこう Feneis: 164_20

[A06_1_02_003] →(後鼻孔は左右1対あって、そのまわりは外側から翼状突起内側板、上方からは蝶形骨体、下方から口蓋骨水平板後縁によりかこまれ、内側縁は左右共通の鋤骨後縁で、これが左右後鼻孔の境となり、その最下部正中線から後鼻棘が後方に突出する。)

Nasal septum(鼻中隔)Septum nasi びちゅうかく Feneis: 164_21

[A06_1_02_004] →(鼻中隔は軟骨性および骨性の要素から成る。鼻中隔軟骨は後突起を出して骨性の隔壁を補完している。鼻中隔軟骨は両側で大鼻翼軟骨内側脚が重なって外鼻孔の内側の境界をつくる。骨性の隔壁(骨鼻中隔)は篩骨垂直板、蝶形骨稜ならびに鋤骨からなる。)

Membranous part of nasal septum(膜部;皮部(鼻中隔の))Pars membranacea (Septium nasi) まくぶ;ひぶ(びちゅうかくの) Feneis: 164_22

[A06_1_02_005] →(鼻尖にある結合組織性の鼻中隔部分。(Feneis))

Cartilaginous part of nasal septum; Cartilaginous part of pharyngotympanic tube(軟骨部(鼻中隔の))Pars cartilaginea tubae auditivae なんこつぶ(びちゅうかくの) Feneis: 164_23

[A06_1_02_006]

Bony part of nasal septum(骨部(鼻中隔の))Pars ossea septi nasi こつぶ(びちゅうかくの) Feneis: 164_24

[A06_1_02_007] →(鼻中隔の骨性部分(篩骨垂直板、鋤骨)。 (Feneis))

Vomeronasal organ(鋤鼻器;ヤコブソン器官)Organum vomeronasale じょびき;やこぶそんきかんJacobson's organ Feneis: 164_25

[A06_1_02_008] →(ヤコブソンの器官とも呼ばれる。切歯管の真後ろ上方で始まり、鼻中隔の粘膜中に盲嚢となって終わる細い横溝で、通常は胎生6か月以後に退化する。多くの下等動物で、残っていれば副嗅覚器として働く。)

Nasal vestibule(鼻前庭)Vestibulum nasi びぜんてい Feneis: 164_26

[A06_1_02_009] →(鼻限までの鼻腔前部。この部は縦走扁平上皮で被われているが、鼻限で絨毛上皮に移行する。 (Feneis))

Limen nasi(鼻限)Limen nasi びげん Feneis: 164_27

[A06_1_02_010] →(鼻前庭の後端にあり、鼻翼軟骨の縁による隆起線。 (Feneis))

Olfactory groove(嗅溝)Sulcus olfactorius きゅうこう Feneis: 164_28

[A06_1_02_011] →(嗅溝は大脳の前頭葉の下面あるいは眼窩面にある矢状溝。直回と眼窩回とを区分しており、眼窩面上で嗅球と嗅索に被われている。)

Highest nasal concha(最上鼻甲介)Concha nasi suprema さいじょうこうせん Feneis: 164_29

[A06_1_02_012] →(上鼻甲介の後部が上下に2分するときは、その上方の分岐部を最上鼻甲介と呼ぶ。)

Superior nasal concha(上鼻甲介)Concha nasi superior じょうびこうかい Feneis: 164_30

[A06_1_02_013] →(篩骨迷路の上部の後半には水平に走る上鼻甲介がある。これは単なる隆起にすぎないこともあり、また、その下縁が外側に巻くようになることもある。)

Middle nasal concha(中鼻甲介)Concha nasi media ちゅうびこうかい Feneis: 164_31

[A06_1_02_014] →(通常この下に副鼻腔が開く。 (Feneis))

Inferior nasal concha(下鼻甲介)Concha nasalis inferior かびこうかい Feneis: 164_32

[A06_1_02_015] →(中鼻甲介と殆ど同じ形状でこれより大きく、その下方で鼻腔外側壁に付着する1対の独立した小骨で、縁が湾曲した薄い海綿状骨板で、鼻腔の側壁にあり、中鼻道と下鼻道を分ける。篩骨、涙骨、上顎骨、口蓋骨とで関節をなす。下鼻甲介の内側面は鼻腔内に向かってふくらんだ粗面である。下縁は中鼻甲介のように外側に少し巻いている。上縁に涙骨突起、上顎突起、および篩骨突起がある。海綿状骨板とその肥厚した粘膜骨膜で、熱交換のための広範な海綿状の血管床を含む)

Nasal mucosa; Mucous membrane of nose(鼻粘膜;粘膜(鼻の))Tunica mucosa nasi; Membrana mucosa nasi びねんまく;ねんまく(はなの) Feneis: 164_34

[A06_1_02_017] →(鼻粘膜は鼻の天蓋の皮膚、鼻咽頭、副鼻腔、鼻涙管などの粘膜につながる。胚細胞を有する。嗅部と呼吸部とに細分される。大部分は多列円柱、繊毛、粘膜上皮からなっている。)

Respiratory region of nasal mucosa(呼吸部(鼻粘膜の))Pars respiratoria tunicae mucosae nasi こきゅうぶ(びねんまくの) Feneis: 164_35

[A06_1_02_018] →(鼻粘膜の呼吸部は鼻腔をおおう粘膜のうち、嗅覚に関係する部分を除いて呼吸に関係する粘膜におおわれたすべての部分。)

Nasal glands(鼻腺)Glandulae nasales びせん Feneis: 164_37

[A06_1_02_020]

Olfactory region of nasal mucosa(嗅部(鼻粘膜の))Pars olfactoria; Regio olfactoria (Tunicae mucosae nasi) きゅうぶ(きゅうねんまくの) Feneis: 164_36

[A06_1_02_019] →(鼻粘膜の嗅部は嗅神経束を形成する突起を出す神経細胞の存在する粘膜上皮で、その粘膜固有層には多数の嗅腺(Bowman腺)があって上皮表面に開口している。)

Olfactory glands(嗅腺)Glandulae olfactoriae きゅうせんBowman's glands

[A06_1_02_019_1] →(ボーマン腺とも呼ばれる単一または分枝間状腺である。漿液細胞と粘液細胞とから成り、漿液性分泌液はにおい物質を洗い流すという意味から洗浄腺の名もある。腺細胞にはライソゾームやリポフスチン顆粒が多くあり、嗅部が呼吸部に比し黄色を帯びる原因になっている。)

Cavernous plexus of concha(鼻甲介海綿叢)Plexus cavernosi conchae びこうかいかいめんそう Feneis: 164_33

[A06_1_02_016] →(鼻甲介海綿叢は鼻腔の鼻甲介をおおう粘膜内の勃起性組織。)

Agger nasi(鼻堤)Agger nasi びてい Feneis: 164_38

[A06_1_02_021] →(中鼻甲介のすぐ前方にある。以前あった付加的鼻甲介の隆起状遺残。 (Feneis))

Spheno-ethmoidal recess(蝶篩陥凹)Recessus sphenoethmoidalis ちょうしかんおう Feneis: 164_39

[A06_1_02_022] →(鼻腔の上後端の上鼻甲介と鼻中隔の間で蝶形骨体の前にある狭い部を蝶篩陥凹という。)

Superior nasal meatus(上鼻道)Meatus nasi superior じょうびどう Feneis: 164_40

[A06_1_02_023] →(上鼻甲介と中鼻甲介との間の鼻道を上鼻道という。)

Middle nasal meatus(中鼻道)Meatus nasi medius ちゅうびどう Feneis: 164_41

[A06_1_02_024] →(中・下鼻甲介間にある。 (Feneis))

Atrium of middle meatus; Atrium of middle nasal meatus(中鼻道前房)Atrium meatus medii ちゅうびどうぜんぼう Feneis: 164_42

[A06_1_02_025] →(中鼻道の前で、鼻前庭の後上方にある凹みを中鼻道前房という。)

Ethmoidal bulla(篩骨胞)Bulla ethmoidalis しこつほう Feneis: 166_01

[A06_1_02_026] →(中鼻甲介の下、中鼻道の篩骨迷路内壁の胞状に隆起した篩骨蜂巣からなる痕跡的な鼻甲介。)

Ethmoidal infundibulum(篩骨漏斗)Infundibulum ethmoidale しこつろうと Feneis: 166_02

[A06_1_02_027] →(中鼻甲介の下で、篩骨胞の前にある陥凹。ここに上顎洞および前頭洞が開口する。 (Feneis))

Semilunar hiatus(半月裂孔)Hiatus semilunaris はんげつれっこう Feneis: 166_03

[A06_1_02_028] →(篩骨胞と鈎状突起の間にある鎌状の裂目。 (Feneis))

Inferior nasal meatus(下鼻道)Meatus nasi inferior かびどう Feneis: 166_04

[A06_1_02_029] →(下鼻甲介の下方の鼻道を下鼻道という。)

Opening of nasolacrimal duct(鼻涙管開口部)Apertura ductus nasolacrimalis びるいかんかいこうぶ Feneis: 166_05

[A06_1_02_030] →(鼻涙管の鼻腔下鼻道への出口。)

Common nasal meatus(総鼻道)Meatus nasi communis そうびどう Feneis: 166_06

[A06_1_02_031] →(鼻中隔に近い鼻腔内側部は階段状に分かれず、この部を総鼻道という。)

Nasopharyngeal meatus(鼻咽道)Meatus nasopharyngeus びいんどう Feneis: 166_07

[A06_1_02_032] →(鼻甲介の後ろで、3鼻道が合したところ。 (Feneis))

Incisive duct(切歯管)Ductus incisivus せっしかん Feneis: 166_08

[A06_1_02_033] →(外鼻孔から約2cm後方で、鼻中隔近くの鼻腔底にときにみられる盲嚢。 (Feneis))

Paranasal sinuses(副鼻腔)Sinus paranasales ふくびくう Feneis: 166_09

[A06_1_03_001] →(副鼻腔は鼻腔をとりまく骨の中にある多数の空洞で、鼻粘膜のつづきがのびて、この空洞の内面をもおおっている。副鼻腔には上顎洞、蝶形骨洞、前頭洞、篩骨洞の四つがある。上顎洞は上顎骨体内の大きな空洞で、副鼻腔の中で最も大きく、鼻腔の外下方に位置している。半月裂孔を経て中鼻道に開く。蝶形骨洞は蝶形骨体内にあり、鼻腔後上方の蝶篩陥凹に開口する。前頭洞は鼻腔の前上方で前頭骨の中にある一対の空洞で、前頭洞は鼻前頭管を経由して中鼻道に開く。篩骨洞は骨の薄板で仕切られた多数の小腔室の集まりで篩骨迷路を構成し、鼻腔の蓋上包に位置する。両側とも前部と後部とに分けられ、前部は中鼻道に、後部は上鼻道に開く。副鼻腔はしばしば炎症をおこし(副鼻腔炎Sinusitis)中に膿がたまる(蓄膿症Empyema)。鼻涙管は、下鼻道前上部に開口する。)

Maxillary sinus; Highmore, Antrum of(上顎洞;ハイモア腔)Sinus maxillaris じょうがくどうHighmore, Antrum of Feneis: 166_10

[A06_1_03_002] →(上顎洞は最大の副鼻腔で上顎骨にある。骨標本での上顎洞の開口は上顎洞裂孔であるが、ここは篩骨胞、鈎状突起、下鼻甲介で被われるため、実際の開口は半月裂孔(篩骨胞と鈎状突起の間の隙間)となる。いずれにしても位置が高く、副鼻腔炎で膿が貯留しやすい(蓄膿症)。)

Sphenoidal sinus(蝶形骨洞)Sinus sphenoidalis ちょうけいこつどう Feneis: 166_11

[A06_1_03_003] →(蝶形骨体の内部は殆ど蝶形骨洞でしめられ、空洞である。その大きさは不定で、ときには体の後に結合する後頭骨の底部にも進入している。蝶形骨洞は蝶形骨体部の頭蓋底部に位置する副鼻腔である。思春期以降に発達し、成人にて含気化が顕著になるが、含気の程度にバリエーションがあり、視神経管周囲・視神経が隣接しており、(内頚動脈が走行している)頚動脈隆起・視神経管の骨性隆起、その間に視神経管頚動脈裂optico-carotid recessとよばれる陥凹が蝶形骨内面より観察される。)

Frontal sinus(前頭洞)Sinus frontalis ぜんとうどう Feneis: 166_12

[A06_1_03_004] →(前頭洞は眉間の辺りにある副鼻腔をなす空洞。篩骨漏斗により同側の中鼻道に連なる。)

Ethmoidal cells; Ethmoidal sinuses; *Ethmoidal air cells(篩骨蜂巣;篩骨洞)Cellulae ethmoidales; Cellulae ethmoidales anterior et posteriores しこつほうそう;しこつどう Feneis: 166_13

[A06_1_03_005] →(篩骨洞は小腔の集合で、篩骨蜂巣とも呼ばれ、前頭骨、上顎骨、蝶形骨に至ることもある。前篩骨蜂巣、中篩骨蜂巣、後篩骨蜂巣の3群に分けられ、篩骨漏斗、篩骨胞上部の中鼻道や上鼻道に開口する。)

Anterior ethmoidal cells(前篩骨蜂巣;前篩骨洞;篩骨洞前部)Cellulae ethmoidales anterior; Sinus ethmoidales anterior ぜんしこつほうそう;ぜんしこつどう;しこつどうぜんぶ Feneis: 166_14

[A06_1_03_006] →(中鼻甲介の下に開く。 (Feneis))

Middle ethmoidal cells(中篩骨蜂巣;中篩骨洞)Cellulae ethmoidales mediae ちゅうしこつほうそう;ちゅうしこつどう Feneis: 166_15

[A06_1_03_007] →(中鼻甲介の下に開く。 (Feneis))

Posterior ethmoidal cells(後篩骨蜂巣;後篩骨洞)Cellulae ethmoidales posteriores; Sinus ethmoidalis posterior こうしこつほうそう;こうしこつどう Feneis: 166_16

[A06_1_03_008] →(上鼻甲介の下に開く。 (Feneis))

最終更新日: 19/10/13

funalogo.gif (2604 バイト)

 

You are the th visitor to this page !(since 2000/1/1)

本日の番目です。昨日はth visitor to this page !

アクセス集計