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軟骨頭蓋Chondrocranium(Chondrocranium)

軟骨頭蓋【なんこつとうがい】 Cartilaginous part of the cranium present during embryonic stages that later forms a part of the cranial base.(頭蓋底の発生にあずかる軟骨頭蓋は、脊索前端部の周囲とさらにその前方にある間葉の軟骨化による3主の軟骨、すなわち、傍索軟骨、または基底板、下垂体軟骨または極軟骨、梁柱軟骨、およびこれらに耳殻、鼻殻、眼窩翼、側頭翼が加わって形成される。脊索の前端部の周囲に形成されるのが傍索軟骨で、これより前方で下垂体部を取り囲むものが下垂体軟骨で、これよりさらに前方で正中線上の両側にあるのが梁柱軟骨である。これらの軟骨は正中で合し、脳の底面を支える溝上の正中板をつくる。傍索軟骨からは後頭骨の底部と大後頭孔を囲む部が、下垂体軟骨からは蝶形体骨が、梁柱軟骨と鼻殻からは篩骨および下鼻甲介がそれぞれ発生する。耳胞の周囲に生ずる耳殻から側頭骨の岩様部が形成され、これが傍索軟骨と接するところに頚静脈孔ができる。眼窩翼からは蝶形骨小翼が、側頭翼からは同大翼が形成されるが、両者の間に動眼神経、滑車神経、外転神経、眼神経などが介在する。)

Moore人体発生学

15-3.軸骨格の発生

Pocket atlas of human anatomy

 

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