A03_5_08_001

肩関節;関節窩上腕関節Glenohumeral joint; Shoulder joint (Articulatio humeri; Articulatio glenohumeralis)

肩関節;関節窩上腕関節【けんかんせつ;かんせつかじょうわんかんせつ】 Shoulder joint between the scapula and the humerus.(肩関節は肩甲骨関節窩と上腕骨頭との間の典型的な球関節。関節窩は小さく、関節頭としての上腕骨頭の関節面の約1/3の広さにすぎない。関節窩の周縁は、線維軟骨性の関節唇によって補われる。関節包の外側にはこれを補強するとくに強い靱帯がないから、両者の結合はゆるく、関節の自由な運動を可能にする。補強靱帯の代わりをするのは、肩甲骨から起始して上腕骨近位部に停止する肩甲筋群である。関節包は、上方には関節窩の周縁につき、ここで関節唇の外側と癒着し、下方には上腕骨の解剖頚につく。また内側は関節の下方でゆるみがあるから、これが上肢の回転を可能にするが、同時に下方への脱臼をおこしやすい原因となる。関節腔内は上腕二頭筋長頭の腱によって貫かれる。この腱は下方から上腕骨の結節間溝を通って関節腔に入り、上腕骨頭の前面を通って肩甲骨の関節上結節につく。全身の関節のうち最も大きい運動範囲をもち、その運動は屈曲(前方挙上)、伸展(後方挙上)、内転、外転、描円および回旋に分析鎖される。これらの運動は上肢帯の関節(胸鎖関節と肩鎖関節)との共同運動により範囲が増大される。肩甲骨関節窩は、前頭面(左右方向)に向いているのではなく、これより前外方に約30°の角をなす面にあるから(この面を肩甲骨面という)、肩関節の運動もこの面において最も運動範囲が広い。日常、物を書くときや、箸を取るときの上腕骨の位置にもこの面にある。これに属する靱帯として次のものがある。関節上腕靱帯は、関節唇の上前縁よりおこり解剖頚へつく。烏口上腕靱帯は、烏口突起の外側面よりおこり、上腕骨結節間溝の近位端にのび、ここで上腕二頭筋長頭の腱をおおう。 )

Spalteholz

実習人体解剖図譜(浦 良治)

小解剖学図譜

人体局所解剖図譜 I巻

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Rauber Kopsch

Band1(091)

Eduard Pernkopf

岡島解剖学

Pocket atlas of human anatomy

ネッター解剖学図譜

 

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